やっと読書の秋らしくなりました。例によって ”積ん読” を4冊片付けました。
積ん読があるうちに次を買っちゃうから、山がどんどん大きくなるのですよ~
《 一本の水平線 》 著:安西水丸
安西水丸さんのイラストが好き。シンプルで心に残る。
各ページに1本引かれた水平線、そこに描かれた玩具や貝殻。
添えられた言葉がなんとも詩的でいいのだ。
彼は、海が好きなんだと思う。
《 おいしい子育て 》 著:平野レミ 絵:和田誠
イラストレーターの和田誠さんと電撃結婚した平野レミさん。
テレビで見る通りの、明るくポップな女性。
二人の男の子を育てる日常を楽しく描く。
お料理のレシピもあり、作ってみたものも。
二人の息子たちの嫁、上野樹里さん・和田明日香さんとの対談も、家族のありようが想像できて楽しい。
《 その本は 》 著:又吉直樹 ・ ヨシタケシンスケ
話題の二人の競作。
ある国の本好きな王様が目が見えにくくなり、二人の家来に依頼する。
「世界を回って面白い本を読み、それを私に聞かせてくれ」と。
帰ってきた二人は、一晩ずつ本の内容を王様に話す。
それは、哲学的であったり、SFチックな内容、自省的な内容であったり、
初恋の芽生えや、辛い出来事であったり(ウルウルした)
又吉さん・ヨシタケさんらしく、アイデアとウィットに富んだ本だった。
「エッ?!」と思わせるラストに苦笑。
(あ!地元で「ヨシタケシンスケ展かもしれない」をやってるから行こう!)
《 誰も断らない 》
~こちら神奈川県座間市生活援護課~ 著:篠原 匡
作家でジャーナリストの篠原さんが取材したのは、座間市の市役所。
そこの生活援護課で奮闘する職員たちを追うドキュメンタリー。
困窮者支援のために枠を超えて飛び回る職員たちのその熱意は
ネットワークを生み出し、困窮者を救い支えとなっている。
日本中の自治体がこんな風に動いていけば
救われる人はもっと増えると思うのだが…。
身近な自治体を見てみると、縦横の連携は悪いし、たらい回しにされることも。
支援に関わる方に、ぜひ読んでほしい1冊。
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