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仲良し夫婦の日記です。

読書日記 ~46~

2018-04-17 16:19:33 | 読書

ちょっと趣の違う2冊を読みました。

2冊とも 小説ではなくて“ ドキュメントもの”っていうのかな、良かったです。

 

 ≪ 露の身ながら ≫  著: 多田富雄 & 柳澤桂子

 

これは、ファン友さんからご紹介頂いた本。感動しました!

お互い 病に倒れ、寝たきりに近い状態になった二人の科学者の往復書簡集。

 

脳梗塞で、声を失い半身不随となった免疫学者 多田富雄さん

原因不明の難病を患い、車椅子生活を余儀なくされた遺伝学者 柳澤桂子さん

左手でパソコンを打ち、1通の手紙を仕上げるのに 1か月以上を要するような環境の中

二人は1年半に及ぶ往復書簡を交わす。

お互いの専門分野を軸に、いのち・病・科学・平和・世界情勢・芸術・ときに愛 について

幅広い意見を交わしていく。

人は病を得ても、こうも前を向いて積極的に思考できるものなのか…

「知」の人だからなのか、お二人の意欲なのか、学ぶべきところ「大」なり。

 

お二人のお互いを気遣いながらの書簡に、心洗われました。

健常な私も ウカウカ してられないわ、と発奮!← いつまで続くやら?!

 

「車椅子に乗るときは、お洒落をして乗ります」という柳澤さんの 女性らしさにニコリ

 

 

 ≪ 銀座 名バーテンダー物語 ≫  著:伊藤精介

もう古い本で、書店にも出版社にもなかったので、図書館で借りました。

新聞の書評で見て、どうしても読みたかった本です。

私の人生で、いわゆる本格的な”バー”って、3回しか行ったことがありません。

でも、あのバーの雰囲気、男性が惹かれるのがわかるんです。。。

あきさんやヒロシさんも、バーを時々ブログにアップしてらっしゃいますね。

 

昭和4年にバーのボーイとなり、戦後いち早く バー「クール」をオープン。

60年間 銀座一筋に歩んできた、名バーテンダー「古川緑郎」さんの一代記。

戦時中、ウィスキーを疎開させた話、アメリカの禁酒法時代のもぐり酒場のような営業をしたこと。

それは昭和の歴史そのものだった。

古川氏の良きバーテンダーとしての心構え…

*バーテンダーは良き医者でなくてはならない

*残り香のように、忘れることのできない店作り

*カクテルは、空想とエピソードに包まれた楽しい飲み物

それらを実践した彼のバーに集まったのは

文化人・文士・マスコミ関係者…客が良い店を作って行ったのだった。

「ありがとうございました。いってらっしゃいまし」

という古川の言葉を聞きたくて、客は集まってきたのだろう。

 

そんな古川氏のいる「クール」という空間に行ってみたかった

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
2冊届くのが楽しみ! (sayosayo)
2018-04-20 19:19:36
kumikoさんご推薦の本、私も読みたくなって娘に頼んで、2冊で900円弱が来週にはアマゾンから届きます。いつもとは違ったジャンルの本のようで、わくわくしています。そうそう、今週のフリーペーパーの広島リビングにレジェンドの記事載ってましたよね♪kumikoさんの嬉しそうな顔を思い浮かべながら、読みました。
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Re.2冊届くのが楽しみ! (kumiko)
2018-04-20 19:55:57
sayosayoさん、参考にして頂いて恐縮です。
え?2冊で¥900?お安いです

私ね、仕事についての本が好きなのです。
「宇宙飛行士選抜試験」
「鳶(とび)」の2冊もオススメ!
知らない世界が広がります。

リビング見てくださったのね
まだこれからも出るかもなので注意してみてね(^o^)
6/9が楽しみだなあ♪
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