con te. bravo!

仲良し夫婦の日記です。

読書日記 ~47~

2018-05-31 16:35:18 | 読書

今回は、ちょっと考えさせられた本 2冊。

命の終え方、そして人生哲学・・・

生き方を考えるうえで、とても良い本だった。

 

 < 濃厚医療で 苦しまない 大往生 >  著 : 中村 仁一ほか共著

中村先生は、他にも 「大往生したけりゃ 医療とかかわるなー自然死のすすめ」 の著書がある。

目次には…

* 「死は穏やかで安らかなもの」 

* 「死ぬのは完全放置のがんに限る!」

* 「自分はどう死にたいか」を考えると、今後どう生きるべきかがおのずと見えてくる

 

と、センセーショナルな内容が続くが、読んでみると ”なるほど!”と納得できることばかり。

死に際には、死の苦しみを防いでくれる様々な仕組みが 人の体には備わっている、

そこへ、胃ろうや点滴、酸素吸入を施すのは、穏やかな死を邪魔することに他ならないという。

死んだことがないからわからないけれど、きっとそうなんだろうなと納得させられた。

体験談もいくつか紹介されていて、なるほど!と。

 

延命治療拒否の文書の具体的な書き方も載っていて、役に立つ。

 

1つだけ、考えることが…。

何歳なら延命拒否をするだろう…

70歳か、80歳か…。

また、どの程度の病状なら延命拒否をすべきなんだろう…

まだ治る見込みがあるかもしれない?という期待はないだろうか…?

その判断は、私がするしかないのだが…。

イザという時、正しく判断できるか? と私に問うてみる。

さっそく買ってきた「エンディングノート」を前に、悩む私。

 

 

 

 < 君たちはどう生きるか >  著 : 吉野源三郎

一言で言えば 「哲学書」 である。

といっても、小難しい書ではなく、中学2年生の「コペル君」が主人公の、平易な文章だ。

コぺル君が抱いた疑問を、叔父さんがわかりやすく教えていく、

という軸で語られる人生哲学だ。

コぺル君の身の回りで起きる出来事から人生を学んでいく。

15歳の発想なので、なかなかに面白く、それでいて核心を突いていて深い。

 

ものの見方について

人間の結びつきについて

貧富について

人間の悩みと、過ちと、偉大さについて など。

 

こんなエピソードがある。

コぺル君はある日、都会の真ん中に立ち、自分はこの世界の中の”分子”であると意識した。

私がコぺル君のように、自分の存在の小ささを意識したのは4年生の時だった。

夕方空を見上げていて、宇宙の遠大さを知り、私が死んでもこの星や月は輝き続けるんだ、

立っているこの大地はあり続けるんだ…と、ふと思ったのだ。

その時の、足元がぐらつくような、何とも言えない怖さ、不思議さは、今でも覚えている。

 

昭和12年に書かれたこの書は、今も読み継がれている。

最近は、アニメになってさらに読者が増えたらしい。

紹介頂いて貸してくださったSさん、ありがとうございました!

 

本の最後にこう書かれている。

「そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。---

君たちは、どう生きるか。」

 

 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« MUSEUM 散歩~♪ またまた東京編 | トップ | Happy Birthday! (前×10)祭 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
待ってました、読書日記 (sayosayo)
2018-06-01 20:05:03
 そろそろ自分のこととして、考えなくちゃいけない問題ですね。つい忙しさにかまけて先送りにしている問題に 真剣に向き合ってるkumikoさん!私みたいないい加減な人間こそ、読まなくちゃいけないですね。
 2冊目の私の本 さらっと流して読みましたが,深く読みこまれての読後感は 自分の反省材料になりました。いつもありがとうございます。
返信する
Re.待ってました、読書日記 (kumiko)
2018-06-01 21:21:41
sayosayoさん、コメントいつもうれしいです。

これまで、祖母、姑、義姉、父を看取り、命の終え方をいろいろ考えました。まだ自分の場合の結論は出ません。家族の為にもよくよく考えてみましょう。

コぺル君の本は、面白かったです!人生の中の大切なことが、みんな書かれていたように思います。子どもや孫にも読ませたい、と思いました。ありがとう!
返信する
どうぞお手元に… (sayosayo)
2018-06-02 10:12:38
近々お会いするときに、本をと…思ってらっしゃり大急ぎで読まれたと想像しますが、当方に返却下さらなくて結構ですのでkumikoさん とどめ置きください。以前、いただいた本のお返しです。
返信する
Re.どうぞお手元に… (kumiko)
2018-06-02 21:06:03
sayosayoさん、いえいえ、これは手元に置いておいてください。価値ある本だと思います
来週 持っていきまーす!
返信する

コメントを投稿