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仲良し夫婦の日記です。

読書日記 ~65~

2019-09-09 14:07:29 | 読書

またまた、原田マハさん。 何だか マハ中毒ですね。

2冊とも、ある「絵」…「作品」に拘った本。

その作品も、写真で掲載されていて納得。

 

 ≪ デトロイト美術館の奇跡 ≫   著:原田マハ

アメリカ デトロイト美術館にある 「マダム・セザンヌ」(↑上の絵)

セザンヌ制作の 妻の絵を巡る 4つの物語。ー最後にはこの4つが繋がって大団円に。

 

ロバートは、この絵を画商から買って 居間に掛けて毎日愛でていた.

彼が亡くなった後、この絵はデトロイト美術館(DIA)に寄贈される。

 

貧しいフレッド夫妻は、この「マダム・セザンヌ」に逢いに 時々DIAに出かけて行った。

妻亡き後も フレッドはこの絵に妻の面影を見にDIAに行く。

 

この絵「マダム・セザンヌ」に逢うために DIAのキュレーターになったジェフリーは、とても充実した日々を送っていた。

 

ある時、デトロイト市が経済破綻に陥る。

これを回避するためには、DIAの作品を売却するしか術がない…。

 

そんなある日、貧しいフレッドが、キュレーターのジェフリーを訪ね

500ドルの小切手を寄付したのだ。「少ないけれど使ってほしい」と。

 

これが小さな「芽」となり、募金活動が始まる。

しばらくすると、破綻を回避できるだけの8億ドルを超える募金が集まった。

多くの人々の、この絵への愛が実り「マダム・セザンヌ」は、DIAに 今もいる。

 

 

  ≪ ユニコーン ≫  著:原田マハ

 

副題に 「ジョルジュ・サンドの遺言」とある。

作家 ジョルジュ・サンドが目に止めた5枚の”タピスリー”(壁掛けの織物)

貴婦人と白いユニコーン(一角獣)が、彼女の心を虜にする。

 

タピスリーは 古城に飾られていて、そのお城に滞在したサンドは

「私をここから連れ出して!」という、タピスリーの中の貴婦人からの声を聴く。

それは幻想のように彼女の目に耳に…。

サンドは、このタピスリーを保存したいと 友人の画家 ドラクロアに相談。

彼は、パリにできる中世美術館に飾ろうと提案、

サンドはそれを実現させようと、美術館長に手紙を書くが

その夢の実現を見ることなく亡くなってしまう。

タピスリーは、今はどこにあるのだろう?

 

後記に、史実をもとにしたフィクションである、と。

サンドは、作曲家・ショパンの愛人でもあったが、ショパンとの交流はあまり描かれていない。。。

 

 

 

コメント
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