2001年7月22日、甲武信岳(こぶしだけ)からの眺めです。
涼しそうでしょ。
東京はまだまだ酷暑のさなかですが、昨日の午前中あたり風の芯には秋の手触りが。
あぁ、これで暑さも一段落なのかなと思ったら、甘かったね。
これ、先月初めの写真だけど、朝早かったんで眠たそうな顔で写ってますねぇ。
今日なんて東京はもう、炎暑!
鉄板の上で火に炙られてるみたいじゃないですか。
皆様、くれぐれもご自愛くださいね。
それでまぁ、せめて暑さを忘れられそうな話題でもと思いましてね、高原や里山に咲くヒヨドリバナのなかまを引っ張り出して参りました。
特別に虫が好きというわけでもないんですが、こうやって並べて見始めると結構沢山写真を撮ってるんだなぁって、ちょっと呆れています。
2007年8月9日。
仕事がらみで北海道まで出掛けたのは良いんですが、あんまり暑かったんで(連日34度前後ときたもんだ)札幌の藻岩山の山頂で涼むことにしたのでした。
ロープウエーで上がって、山頂の展望台までは無料のマイクロバス。
時間もなかったし、何より東京とどっこいの熱気と湿気にすっかり参って、ハイキングコースをゆっくりと降りてくると言う気にさえなりませんでした。
で、展望台脇の登山コースに咲いていたヒヨドリバナやヨツバヒヨドリに来る虫を定点観察することに。
このヒヨドリバナもすごい人気ですね。
ベニヒカゲがわんさかお食事に来てました。
こちらも、蝶たちには人気のヨツバヒヨドリ。
ほんの30分ちょっとの間に何種類もの昆虫が訪れて、いや感心させられました。
こちらは、サカハチチョウとの組み合わせ。
ベニヒカゲって、他のチョウが来ても頓着しないんですね。
それにひきかえ、キアゲハって結構気が荒いんですね。
みんな蹴散らしちゃうんだから。
この子は、昼行性のガなのかな?
初めて見る子です。
下に寄生蜂みたいなのも来てますねぇ。
サトキマダラヒカゲのなかまかな?
ぱっと見は蛾かなって思うくらい、何とも地味~な蝶です。
その他にヒョウモンチョウの仲間やカラスアゲハなんかも来てましたねぇ。
さて、ついでだから、他のところで撮った昔の写真もちょっと紹介してみましょうかね。
これは2000年8月8日に志賀高原で撮ったアサギマダラ。
アサギマダラのオスは、必ずヒヨドリバナやヨツバヒヨドリのミツを吸いに来るんですね。
なんでも、このミツに含まれるアルカロイドを取り込まないと、オスとして成熟できないんだそうです。
えぇ、世間の毒を昇華できないようでは、一人前の男になれないってな訳でもないんでしょうけれどねぇ。
涼しげな色はいかにも高原の蝶ってイメージなんですが、実を言うとわざわざ台湾くんだりから北海道あたりまで飛んでくると言う、何とも旅好きな蝶なんです。
物好き?
これも同じ日の志賀高原で。
豹柄が目立つヒョウモンチョウのなかまと、サトキマダラヒカゲのなかまがわんさか来てました。
こいつらも、成熟するのに毒が必要なのか、はたまたただ単にあま~い毒に惹かれるだけなのか?
これは2005年8月12日、霧ヶ峰の八島湿原で。
ヒョウモンエダシャクなのかな?
夜の蝶ってのは、はたして自然界にはいるのかどうか知りませんが、少なくとも昼日中に活動する蛾はいるんですね。
最後は、2006年8月21日、佐久で撮ったハナカミキリのなかま。
ハナカミキリのなかまは白っぽい花が好きみたいで、ノリウツギやオトコエシの花の上でもこうやっておセックスに耽っていますねぇ。
食事中のメスを狙って、いきなり背後からブスリと......。
ヒヨドリバナのなかまって、こうしてみるとホントに色んな虫たちがやってくるんですねぇ。
さて、つい長くなってしまいましたが、爽やかな野山の気配、感じてもらえたかな?
え?虫が好かないって?
残暑って言葉には去り行くものへの懐かしさのようなニュアンスを感じるけど、
昨今の暑さはそんな感傷的な要素を一切拒否してくれまんなぁ~
今朝も東京は7時台からすでに30度を越えてますぅ~
早く涼しくなってくれないと
「爺さんに成績が悪いって叱られて、バットで殴り殺したガキ」のような事件が各地で頻発しそうでコワイわぁ~
「暑かったから」
ってのは、世界を震撼させた小説の一言だったと思うんだけど、今ではそれは日常のものに成りつつあったりなんかして。
寒冷地に慣らされた体には、きつすぎです。
外に出たくなぁ~い!