とある健康食品屋さんにふらりと立ち寄った。
ま、フリークの知り合いと一緒だったからね。ブームだし、一応チェックってな感じ。
で、僕の目にとまったのは「さんぴん茶」。
成分が素敵だ。
ディルドリンでジコホールだぁ?
アナニーに良いのかしらん?>ぼかすかっ!
もちろん、これは入ってませんよって言う試験結果なんだけどさ。
健康がブームというのも、考えてみれば妙な話。
実際そんなに、健康じゃない人が増えたのか?んなわきゃない。
健康とは、かつて空気のようなものだった。
自分は不健康、もしくは、今健康に見えてるかもしれないけど病の火種は隠し持ってるんだと、そんな自覚に追い立てられているのか?毎日10種類以上のクスリを飲んでいる人が、意外にも身近なところにごろごろしている。皆さん見かけほどには強くないんだと言うことを盛んにアピールしてくる。
「具合が悪いの?」などと聞いてはいけない。いや、そんなことを聞いてみたくなるような朴念仁は、おいらぐらいなもんなんだろうね。
で、あえて聞いてみる。
「何を呑んでるの?どこか悪いの?」いや、時にはもっと意地悪く「そんなにいろんな病気を持ってるんだ」
もちろん答えは決まっている。彼はクスリを処方してもらっているんじゃなくて、サプリメントをのんでいるのだ。聞けば必ず一粒ずつ得意そうに説明してくれる。まるでその一粒一粒が、自分の幸せを約束してくれているとでも言いたげにね。のまないやつは、気の毒にきっと不幸になるのだと、そんな優しいまなざしで説明してくれる。
僕としては、それらのクスリたちの複合作用というか、累積していく未知の副作用の方が心配でぞっとしてしまうんだけれど。実際、そんなものを素人考えでのんでいたばっかりに、体調をおかしくした連中を何人か知っている。何が彼らをそんなにまで追い立てるのか?
で、思い当たるのは、一つには詰まるところ医者が信用されていないのだね。自己管理の一貫として、のんでいるって訳だ。
もう一つは、漠然とした不安から逃れるため。言い換えれば、自分の幸福感の希薄さを病気への恐怖にすり替えているのだ。
幸せが実感できない毎日を改善するのは大変なことなのかもしれない、けれど、錠剤を口に放り込んで、自分を不幸にするだろう病気から遠ざかった気になるのは、実に手軽だ。
幸せでない自分を救うのにいわゆるクスリを使う人はいるけれど、それはかなりやばい状態。いや、もちろんヤクとサプリメントをごっちゃに考える訳じゃないけど、間に合法ドラッグなんてのを挟むと、なんだかややこしいような気もする。禁治産者と真人間の間が地続きに見えてくるような気がして怖い。
あ、そうか。おいら恐がりなんだ、それだけの話だったんだね。今やっと気がついた。
健康とは、かつて空気のようなものだった。
「健康って、良いですよねぇ~!」ってな宣伝があったけど、それは否定しない。
でもね、健康健康健康って、あ~た、何をそんなに必死でしがみついてるんだね?
健康=幸せ
そんな単純なものじゃないことぐらい知っている。
病気じゃないとき=健康、この図式がいつの間にか崩されて、人は常に死の陰におびえて暮らしている。一体いつの頃からなんだろね。
この記事へのコメント
いくらおいらがクスリ嫌いだからって、ちょっと書きすぎだったね。(^_^;
健康食品やサプリメント系で陥るワナってのはあってね、
飲み過ぎで体をこわすケースがままあるんだよね。
調子が悪い→クスリを飲む→あんまり良くならない→もっと飲んでみる→なんだか思わしくない→さらに飲む→調子が悪い→もっともっと飲む→発症
実際、大学時代に入っていたオーケストラの後輩のお母さんがこれだったね。
彼女はクロレラを飲んでいた。
酒を飲んでるときにたまたまアレルギーの話になって「うちのお袋、日光アレルギーになっちゃったんですよ」ってな話に。その何年か前にたまたま葉緑素中毒のことを読んでいたんで「クロレラとか飲んでるの?」って聞いてみたら、そうだという。
ふつうの植物を食べてる分には、葉緑素中毒にはならない。クロレラは細胞壁が堅くて、胃で消化されにくいので葉緑素が分解されないまま腸に届く。血液中に吸収されて、分解。これだけでは何も起こらない。この状態で日光に当たると初めて毒物が出来て発疹などが出来るというわけ。
彼女は、発疹が出始めると、これは飲む量が少ないんだと思ってさらに飲んで、結果どんどん悪くなってしまったのだ。病院では原因不明のアレルギーとされていた。飲むのをやめるように教えたら、一週間で治ったよ。
健康食品の怖いところは、クスリじゃないから適正量って言う上限がないところ。
で、つい飲み過ぎてしまうんだね。
Posted by くまえもん at 2004年10月09日 08:07
ま、フリークの知り合いと一緒だったからね。ブームだし、一応チェックってな感じ。
で、僕の目にとまったのは「さんぴん茶」。
成分が素敵だ。
ディルドリンでジコホールだぁ?
アナニーに良いのかしらん?>ぼかすかっ!
もちろん、これは入ってませんよって言う試験結果なんだけどさ。
健康がブームというのも、考えてみれば妙な話。
実際そんなに、健康じゃない人が増えたのか?んなわきゃない。
健康とは、かつて空気のようなものだった。
自分は不健康、もしくは、今健康に見えてるかもしれないけど病の火種は隠し持ってるんだと、そんな自覚に追い立てられているのか?毎日10種類以上のクスリを飲んでいる人が、意外にも身近なところにごろごろしている。皆さん見かけほどには強くないんだと言うことを盛んにアピールしてくる。
「具合が悪いの?」などと聞いてはいけない。いや、そんなことを聞いてみたくなるような朴念仁は、おいらぐらいなもんなんだろうね。
で、あえて聞いてみる。
「何を呑んでるの?どこか悪いの?」いや、時にはもっと意地悪く「そんなにいろんな病気を持ってるんだ」
もちろん答えは決まっている。彼はクスリを処方してもらっているんじゃなくて、サプリメントをのんでいるのだ。聞けば必ず一粒ずつ得意そうに説明してくれる。まるでその一粒一粒が、自分の幸せを約束してくれているとでも言いたげにね。のまないやつは、気の毒にきっと不幸になるのだと、そんな優しいまなざしで説明してくれる。
僕としては、それらのクスリたちの複合作用というか、累積していく未知の副作用の方が心配でぞっとしてしまうんだけれど。実際、そんなものを素人考えでのんでいたばっかりに、体調をおかしくした連中を何人か知っている。何が彼らをそんなにまで追い立てるのか?
で、思い当たるのは、一つには詰まるところ医者が信用されていないのだね。自己管理の一貫として、のんでいるって訳だ。
もう一つは、漠然とした不安から逃れるため。言い換えれば、自分の幸福感の希薄さを病気への恐怖にすり替えているのだ。
幸せが実感できない毎日を改善するのは大変なことなのかもしれない、けれど、錠剤を口に放り込んで、自分を不幸にするだろう病気から遠ざかった気になるのは、実に手軽だ。
幸せでない自分を救うのにいわゆるクスリを使う人はいるけれど、それはかなりやばい状態。いや、もちろんヤクとサプリメントをごっちゃに考える訳じゃないけど、間に合法ドラッグなんてのを挟むと、なんだかややこしいような気もする。禁治産者と真人間の間が地続きに見えてくるような気がして怖い。
あ、そうか。おいら恐がりなんだ、それだけの話だったんだね。今やっと気がついた。
健康とは、かつて空気のようなものだった。
「健康って、良いですよねぇ~!」ってな宣伝があったけど、それは否定しない。
でもね、健康健康健康って、あ~た、何をそんなに必死でしがみついてるんだね?
健康=幸せ
そんな単純なものじゃないことぐらい知っている。
病気じゃないとき=健康、この図式がいつの間にか崩されて、人は常に死の陰におびえて暮らしている。一体いつの頃からなんだろね。
この記事へのコメント
いくらおいらがクスリ嫌いだからって、ちょっと書きすぎだったね。(^_^;
健康食品やサプリメント系で陥るワナってのはあってね、
飲み過ぎで体をこわすケースがままあるんだよね。
調子が悪い→クスリを飲む→あんまり良くならない→もっと飲んでみる→なんだか思わしくない→さらに飲む→調子が悪い→もっともっと飲む→発症
実際、大学時代に入っていたオーケストラの後輩のお母さんがこれだったね。
彼女はクロレラを飲んでいた。
酒を飲んでるときにたまたまアレルギーの話になって「うちのお袋、日光アレルギーになっちゃったんですよ」ってな話に。その何年か前にたまたま葉緑素中毒のことを読んでいたんで「クロレラとか飲んでるの?」って聞いてみたら、そうだという。
ふつうの植物を食べてる分には、葉緑素中毒にはならない。クロレラは細胞壁が堅くて、胃で消化されにくいので葉緑素が分解されないまま腸に届く。血液中に吸収されて、分解。これだけでは何も起こらない。この状態で日光に当たると初めて毒物が出来て発疹などが出来るというわけ。
彼女は、発疹が出始めると、これは飲む量が少ないんだと思ってさらに飲んで、結果どんどん悪くなってしまったのだ。病院では原因不明のアレルギーとされていた。飲むのをやめるように教えたら、一週間で治ったよ。
健康食品の怖いところは、クスリじゃないから適正量って言う上限がないところ。
で、つい飲み過ぎてしまうんだね。
Posted by くまえもん at 2004年10月09日 08:07
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます