瑞々しい薔薇の美しさは、もちろん嫌いではない。
もちろん、夏の最後の儚げなのも良い。
が、散り際の生気を失った薔薇や、冬の朝の霜枯れの薔薇の魅力も棄てがたいものがある。
そして、壁際に吊されて忘れかけられ、カサカサと音を立てながら風に揺れる乾きかけの薔薇も、愛を知らずにあるいは愛への渇きの中で次第に干涸らび老いていく老嬢の風情で、何とももの悲しいのが良い。
死の香りさえする萎れかけの薔薇は、だからこそ儚い花の命の美しさを教えてはくれないだろうか?
そして、若々しい花よりも色褪せ始めた花の方が、なにやら性器のようななまめかしさを強く感じさせたりはしないだろうか?
マグロは好きな方だけれど、べつにネクロフィリアの気があるわけでもないのだがとも思う。
とは言えネクロフィリアにも様々な様相があるようで、しぼめる花への愛着もその一側面なのかもと思い直したりもする。
そんな萎れかけの薔薇を活けてみようと思った。
花留めには、医療器具のペリカン(クスコ)を使ってみたです。
行きつけのとあるお店の片付けを手伝ってたら、たまたま出てきたんでね。
ま、僕も雄膣覗くのはかなり好きな方だったので自宅にもありますが、若気の至りってやつなんでしょうね、かれこれ10年以上も前から出番がなくなってる器具ではあります。>余計情報
上のリンクに紹介されてる使い捨てタイプの透明なやつ、なかなか素敵だわ。
今度機会があったら注文してみようかしら。
えぇ、もちろん、オシャレな花留めに使うつもりなんですけどね。
......よく読んでみたら、サイズも患者に合わせて4種類を選択可能なんだって。
ちなみに、「Sサイズが日本人の標準サイズに近くなっています」だそうな。
Sサイズ 挿入部:内径30×全長75mm
Lサイズ 挿入部:内径38×全長115mm
これなら色んな大きさのお花にも対応できそうね。
飾り方も、もうすこし工夫の余地があるかしらん?
どっぴらきよりも、こんな風にちょっと挟んだ方が、花だけでなく花留めの形態的特徴も際だつってもんかしらね。
他にはどんなのが有るんかしらん?とか思って検索してみたら、医療器具のほかに拷問用ってのもあるのね。
汗
"pear of anguish" 苦悶の梨
「西洋梨なら ペリカンよりも まずは Pope (?)」ってとこからちょっと抜粋ね。
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梨の形状をした拷問器具: 実際に異端審問官が拷問に使用。囚人の口に入れて、ねじで調節すると、西洋梨を縦に (「ふたつ」ではなく) 3 つか 4 つに割ったような形に開き、開いたままの状態で固定することが可能。
身体の内部で開いた状態にするためのもので、囚人を黙らせたり飢え死にさせたり、口の中を裂いて命を奪ったりすることはできるが、入り口がふさがったような状態になるため、「開けた口から大量の水を流し込む」のには不向きと思われる。
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anguish
[名][U](心身の)激しい苦痛, 苦悩, 苦悶(くもん), 悲痛
[古フランス語←ラテン語angustia(angustus狭い+-IA=狭い場所→苦境)]
ふ~ん、なんか見覚えのある単語だと思ったら、ラテン語由来の言葉だったのね。
あ、ラテン語詳しい訳じゃなくて、植物の名前でよく見かけるねってな話しだけど。
たとえば、イングリッシュ・ラベンダーのラテン語名は Lavandula angustifolia ってな調子。
angustifoliaは「細い葉の」という意味なので、色んな植物の名前に出てくる。
どっちにしても、「梨の形」と言ったら、サティの方が良いわね。
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そしてもう一つ、 "The Pope's Pears" あるいは "Vaginal Pear" とか "Choke pear (torture)" なんて呼ばれてるやつ 。
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1. "The Pope's Pears"
Lovely name, complete with the blessings of the pope: 〈略〉 The oral pear is good at silencing blasphemers, non-Christians and other "invalid" denizens of Christian Europe.
(「教皇、ローマ法王」の意味の Pope を名前にするのはスゴいけど……膣用、肛門用、口用と 3 種のバリエーションがあって、口につかう梨 Pear は、神を冒涜する者や、非キリスト教徒、その他ヨーロッパのキリスト教徒の「病んだ」(?) 住民を黙らせるのによいそうだ)。
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それにしてもこの先端の鋭い爪と言ったら.......
アタシには無理!
一方こちらは医療用の4弁式膣鏡クスコー ¥49,350 。
フォルムはステキだけど、花留めとして使うにはちと高価に過ぎますかな。
A(^_^;
それはそうと、何も知らずにあのお店のドアを開けたお客さんは、きっと途惑いそして呆れるわね。
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とまどうペリカン
作詩:井上陽水 作曲:井上陽水
夜のどこかに隠された
あなたの瞳がささやく
どうか今夜のゆく先を
教えておくれとささやく
私も今さみしい時だから
教えるのはすぐ出来る
夜を二人でゆくのなら
あなたが邪魔者を消して
あとを私がついてゆく
あなたの足あとを消して
風の音に届かぬ 夢をのせ
夜の中へまぎれ込む
あなたライオン たて髪ゆらし
ほえるライオン おなかをすかせ
あなたライオン 闇におびえて
私はとまどうペリカン
あなたひとりで走るなら
私が遠くはぐれたら
立ち止まらずに振り向いて
危険は前にもあるから
どこからでもあなたは見えるから
爪を休め眠る時も
あなたライオン たて髪ゆらし
ほえるライオン おなかをすかせ
あなたライオン 闇におびえて
私はとまどうペリカン
あなたライオン 金色の服
その日暮らし 風に追われて
あなたライオン 私はあなたを
愛してとまどうペリカン