くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

362番目の手紙

2007-06-22 15:32:54 | ノンジャンル


  羽は火に
  火は血に
  血は骨に
  骨は髄に
  髄は灰に
  灰は雪に

362番目の手紙から

買いそびれてしまった本なので、何ともその全貌はわかりませんが、映画の中でささやかれ、タイトルにもなっている言葉「 灰は雪に」は、手紙の形をとった小説の一部なのだね。
彼の作品を紹介しているWEBから、もう少し抜粋してみようかな。


10番目の手紙 
横になって眠っていると、夢のなかでモンテスマが、ぼくといっしょにタンガニーカ川の岸辺を歩いていた。「夢のなかでの川歩きは、眠りのなかに落ちてくる果実だ」と王は言った。「毎朝拾い集めて、ながめて、磨いて、においをかいで、皮をむいて、切り分けて、味わって、それから自分の感じたものを蒸留して言葉にするのだ」


86番目の手紙

 ぼくの思い描く楽園には言葉はない。
 映像は、言葉とちがって、沈黙をやぶらずに沈黙について語ることができる。




ashes and snow
6月24日まで。
危うく行きそびれるところでした。
http://www.ashesandsnow.org/jp/index.php?page=/vision/index.php

ノマディック美術館は、貨物用コンテナを積み重ねた仮設ホールで、昼時は地獄の暑さ。
夕方がお薦めだけれど、混みそうですねぇ。
小説だけでも買いに、もう一度行ってこようかなぁ。


獣たちの優しい眼差し。
上映されている3本の映画をそれぞれ2回と少しずつ見て、宇宙の囁きを聞き、楽園の追憶に浸りました。
それにしても、これから先の自分の生涯の中でもおそらく経験できないであろう風景を見ながら、かつて暮らした世界のように懐かしく感じるのは、なぜ?

そしてこんな詩の一節を思い出した。


  一粒の砂にも世界を
  一輪の花にも天国を見、
  君の掌のうちに無限を
  一時のうちに永遠を見る

  「対訳ブレイク詩集」から