くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

楽譜は売れたんだろうか?

2004-03-30 23:40:18 | ノンジャンル


John Cage 4'33"
4分33秒

静まりかえるコンサートホール
ピアノが1台
ソリストが出てきて蓋を開ける。
と、何を思ったのか、すぐに閉めてまた開け直した。

4分33秒

蓋を閉めてまた開け直し、また閉じる。
ピアニスト?は立ち上がり、お辞儀する。
え?おわり?もう終わったの???

う~ん、すごい曲だ!!!
感動の渦に飲み込まれ、聴衆は惜しみなく拍手を。>んなわきゃないよな

と、誰かが叫んだ。
「あんこ~る!」
不意に殺気立つ会場
いったいこのコンサート、いくら取ったんだろうねぇ。

楽譜は、やっぱり護身用に買わないと、聴衆に撲殺されても文句は言えそうにないよね。
僕にもすぐ弾けそうなすばらしい?名曲だけど、度胸がいるだろうなぁ。
楽譜に書いてあるのはたった一行
TACET

それにしても、この曲、3楽章から成っていただなんて、しらんかった。

I TACET
II TACET
III TACET
すべて休符だけ。

当時、結構人気のあった曲だったらしく、彼はその後も何曲か、よく似た曲を作曲している。
ある意味、ものすごい難曲だけれど、演奏テクニックは全くいらないというあたりが受けたのかしら?
ただ、ちょっと難点があってさ、どの曲もちょっと聞いただけでは区別できないんだよね。
イヤ、じっくり聞いて?も同じか。
59 1/2" for a string player
これなんか、僕向きだけど、59分30秒もの大作。
精神的に持ちこたえられるかどうか、まじめに考えると胃が痛くなるような作品。

31'57.9864" for pianist
これも、それなりに精神力がいりそうな曲。
http://homepage1.nifty.com/iberia/score_gallery_cage1.htm



この記事へのコメント
王様の耳はロバの耳!って叫びたいような。
まさか、この曲がラジオ放送されるとはねぇ。

以下引用

2004年01月16日
今週金曜、BBCラジオ3にて放送が予定されているオーケストラコンサートのハイライト部分にて現代音楽家ジョン・ケージが1953年に発表した問題作「4:33」が放送されるとのこと。

中略

BBCが「アンビエント・サイレンス」と評す同楽曲はこれまで英国内にてラジオ放送はもちろん、オーケストラによって演奏された事はなく、今回が初演、あるいは初めての「試み」になる。
Posted by くまえもん at 2004年06月28日 10:27


ダダってのはやっぱ、能書きも大事だよね。
「4:33」や「0:00」がすばらしい芸術?だと言うことは、まあ、この際かなりどうでもよくて、問題はそのCDを見つけたとき自分が買うかってことかなぁ。

武満徹の言葉に「沈黙とはかりあえるほどに」美しいものでなければ、音楽としてかかれる価値はない、と言うのがあったんだけれど、となるとケージの沈黙はそれほどまでも美しいといえるのか?なんて、ちょっと考えちゃいますね。

一つの音だけが延々と鳴り続ける。それは音楽?
僕には耳鳴りと変わらない。
一つの沈黙が延々と続く?
それなら僕は山奥の森の縁でリンネソウを眺めながらぼ~っとしていた方がいいや。

僕の心は、「4:33」の沈黙を聴くためにわざわざコンサートのチケットを買いに行くほど豊かではないんだね。
Posted by くまえもん at 2004年06月28日 16:45