くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景066 第36景 真崎辺より水神の森 浅草の灯篭流し

2013年08月12日 18時05分38秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、浅草(あさくさ)の燈籠流し(とうろうながし)からの風景です。

 後方の橋は、隅田川(すみだがわ)に架かる吾妻橋(あづまばし)です。

【浅草の灯篭流し】
 日時:平成25年8月13日(火) 18:30から流し初め (雨天決行)
 場所:吾妻橋~言問橋(ことといばし) 隅田川沿い遊歩道コース
     灯篭流し 隅田川 吾妻橋親水テラス沿い
     燈籠1ケ1,500円で、燈籠流しに参加できます。
 その他:
  平成25年の潮(しお)の流れは、東武鉄橋方向と書いてありました。
  なお、平成25年8月13日の東京湾の潮は、干潮14:31、満潮20:35となっています。
  つまり、開始時間は上げ潮です。
  浅草付近は、川の流れもありますので、状況により変わりますので、参考程度ですが・・・

 初めての撮影ですから、場所の確認が必要で、早い時間に到着して、下見をすることにしました。
(絵画調)

 浅草付近が、潮の影響をうけることは、地元の人に聞いて気がつきました。(ありがとうございます。)
 昨年、平成24年8月8日は、下流に燈籠が流れるということでした。(今年は、上流側に流れるらしい(?)です。)
 「くまドン」は、名所江戸百景の現代版を作ろうとしているのですから、燈籠を流す場所の背景に吾妻橋を選びました。

 時間が早すぎたので、日も沈んでおらず、適当に撮影対象を探しながら、開始時間を待ちました。
 隅田川の水上バス「ほたるな」です。
(絵画調)


 隅田川対岸(東側)にあるアサヒビールの建物に、沈みゆく夕日が反射して、暑かった夏の日に終わりを告げます。


 日が沈んでも、日の明るさは残り、ビルに夕焼け雲が反射していました。

 首都高速(しゅとこうそく)を走るトラックと併せて、作画してみました。

【浅草の燈籠流しの歴史】
 戦後の昭和21年の復興祭の時、亡くなった方の慰霊の為、燈籠を隅田川に流したことに始まります。
 その燈籠の数は、毎年2000を超える数となり、浅草の夏の風物詩となっています。
 昭和41年に、高潮防止の護岸工事の為、川辺に下りる事も無くなり、隅田川の水質もひどくなっていき、燈籠流しの歴史も中断することになりました。
 隅田川の水質も改善していき、平成17年になると、護岸に親水テラスが整備されたことにより、40年ぶりに燈籠流しが復活して、現在に至っています。

 さて、いよいよ、燈籠流しが始まりますが、開始直後は、潮の流れが止まっていたらしく、どこにも流れて行かず、流し口の一か所に固まってしまいました。
(絵画調)

 そうこうしている内に、屋形船が通り過ぎると、その波で、全燈籠が、その場所で沈んで行きました。・・・・・・

 一般参加者の燈籠流しが、次から次へと行われていきます。
 時間が達つにつれて、流れが良くなり、徐々に下流に流れていくようになります。
 浅草付近は、屋形船や水上バスの通過も多いので、燈籠が流れては、船の波に沈むを繰り返します。

 「くまドン」は、今回、燈籠の動きを「動」的の表現しようとして、、燈籠が少しぶれても構わず、ISO200で撮影しました。
 もし、燈籠を止めたければ、ISO400~3200に上げて撮影された方が良いかもしれません。

 隅田川の上流を見ると、川に浮かんでいた屋形船からも燈籠が流されていて、スカイツリーのライトアップ雅(みやび)と競演となりまいした。


 川の流れが早くなるにつれて、吾妻橋近くまで到達する燈籠が増えていき、なんとか吾妻橋の赤、屋形船の青、燈籠の灯りの3色で撮影できました。

 この写真を、広重の名所江戸百景「第36景 真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図」に対応する「くまドン版」の景(秋景・確定)とさせていただきます。
 燈籠流しですので、「洗足池」と同様、お盆がらみで秋景とさせていただきます。
 (このブログは、名所江戸百景の現代版「くまドン版」を作る事を第一目標としています。)

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第36景 真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図」です。

 以前、「名所江戸百景055 ・・・ 両国花火」で、真崎辺のあった所に、広重の「両国花火」を対応させた景を置き、
 上の広重の絵を自由に使用することにしましたので、この燈籠流しで使用します。
 (吾妻橋付近は、現在の隅田川花火の打ち上げ場所の近くなのですが、混んでいて、とても撮影できませんでした。)
 近くに、別の広重の名所江戸百景の絵がありますので、その時に、絵の説明はいたします。

 一般的な灯篭流しの意味は、
 「名所江戸百景050 第110景 千束の池袈裟懸松 洗足池の灯篭流し」
 で一度話をしましたので、今回は省略させていただきます。
 【お詫び】
 以前、洗足池の燈籠流しの説明で、「灯篭の奉納理由は、「世界平和」でも良いそうです。」と書きましたが、
 浅草の燈籠流しと、混同していました。
 洗足池の灯篭は、亡くなった親族や、先祖の霊の為に流され、「○○家先祖代々・・・」と書くのが作法です。
 ブログは後ほど修正しておきます。大変申し訳ありませんでした。

 今回は、これで終わりとさせていただきます。

 次回は、深川祭に戻り、もう1景確定します。


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