庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

立春~寒明けと風待草

2023-02-04 09:03:58 | 日記・エッセイ・コラム

今日2月4日は立春、新しい二十四節気は立春から始まります。

旧暦では立春は春の始まりであると同時に、新しい1年のスタート
でもありました。

正月のことを今でも新春、初春などと呼ぶのは、その頃の名残がまだ
残っているからなんですね。

小寒から昨日の節分までの30日間がいわゆる寒中で、その寒が明け
て春が訪れる日が寒明け、つまり立春と寒明は同じ日になります。

同じ日のことでも表現が変わるとその印象も変り、寒明には長く厳し
かった冬からようやく開放される安堵感と、立春はこれから春に向か
う期待と喜びが伝わってきます。

とは言うものの・・

二月初旬と言えば、まだ一年中で一番寒い時期ですが立春や寒明けと
聞くと、何となく心の中まで暖かく明るくなるような気がします。

二十四節気七十二候の立春の初候(2.4~2.8)は「東風凍を解く」です。

東から吹いてくる風が厚い氷を解かしていく時期という意味。

「東風」とは「こち」とも呼ばれる春風のことで、中国の陰陽五行
の思想で春は東を司る事から東風と呼ぶそうです。

春のそよ風というにはまだまだ冷たい風ですが・・

この風が吹くと寒さも少しずつ緩んできます。 

梅は春告草と言われますが・・

東風を待って咲くので「風待草」とも呼ばれ、昔から春は東から
やってくると信じられていました。

風待草」・・・て、 何とも風情のある言葉ですね♪。

陽だまりで東風を受けながら、辺りに馥郁たる香りを漂わせながら
咲く「風待草」、紅梅と白梅。

紅梅。

 東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 
       主なしとて 春をわするな <菅原道真>

白梅。

 

ピンクの河津桜も咲き始めた。

 

 


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