九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

桃太郎はなぜ桃から生まれた?

2019年02月02日 | 日記
 NHKテレビ『チコちゃんに叱られる』が面白い。
 知ってるようで知らない素朴な疑問に向き合い、
 「全ての日本人に問います」という形で番組が進行する。
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 ゲスト出演者たちが、あやふやな回答をすると、
 チコちゃんの決めセリフが飛ぶ。
 ボーっと生きてんじゃねーよ!」と。

               □
 今回は「桃太郎はなぜ桃から生まれた?」
               □
 江戸時代に書かれた桃太郎の本によると、
 昔々、おばぁさんが川から桃を拾ってくるところまでは同じ。
 その後が、次のようなストーリーである。
               □  
 おばぁさんが拾ってきた桃を食べると急に若返った。
 山から帰ってきたおじいさんは、それを見てビックリ。
 自分も桃を食べると若返った。

 こうして若返った夫婦に赤ちゃんが生まれた。
 愛の結晶の物語りだったのである。
               □
 明治になり教科書に桃太郎の話しを載せることになるが、
 そのまま‘若返りして生まれた’では、チョット具合が悪い。
 大人の忖度が働き、桃から直接、生まれたことにしたのである。

 明治12年、検定教科書の記述では、
 「桃は二つにわれて、
 中から かはゆらーい をとこの子がうまれました
」と。
               □

 教材として桃太郎の話しは国威発揚にもなった。
 当時の政府は、小さな桃太郎が大きな鬼を退治するのは、
 小さな国・日本が大きな鬼・外国をやっつけること。
               □
 「桃太郎はなぜ桃から生まれたか?」の答えは、
 「大人の忖度」からでした。
     
                
     
コメント
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