九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

絶望名言(川端康成)

2018年04月24日 | 日記
 NHKラジオ深夜便からの聴きかじり。
 古今東西の文学作品の中から生きるヒントを探る絶望名言。
 今回は‘雪国’や‘伊豆の踊り子’で知られる川端康成。
 川端は、日本人最初のノーベル文学賞を受賞した作家でもあった。
                     □
 まず、『虹いくたび』から。

 言葉が痛切な実感となるのは、痛切な体験の中からだ。
  
 また、小説『ちりぬるを』では、

 忘れるに任せるということが、
 結局、最も美しく思い出すということなんだ。

                     □
 川端は3才までに両親を亡くし、祖父母に引き取ら、
 その祖父母も7才の時、祖母、16才の時、祖父が亡くなる。
 そんな体験からか『葬式の名人』という作品も書いている。
  
 死生観については『随筆』に、次のような言葉がある。

 いかに現世を厭離(えんり)しても自殺は悟りの姿ではない。
 いかに徳功高くても自殺した人は、大成の域に達しない。


 そんな川端が、1972年4月16日、72才でガス自殺したと言われる。
 これも又、不可解なことであった。
   
    
コメント (2)
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