NHKラジオ深夜便からの聴きかじり。
古今東西の文学作品の中から生きるヒントを探る絶望名言。
今回は‘雪国’や‘伊豆の踊り子’で知られる川端康成。
川端は、日本人最初のノーベル文学賞を受賞した作家でもあった。
□
まず、『虹いくたび』から。
言葉が痛切な実感となるのは、痛切な体験の中からだ。
また、小説『ちりぬるを』では、
忘れるに任せるということが、
結局、最も美しく思い出すということなんだ。
□
川端は3才までに両親を亡くし、祖父母に引き取ら、
その祖父母も7才の時、祖母、16才の時、祖父が亡くなる。
そんな体験からか『葬式の名人』という作品も書いている。
死生観については『随筆』に、次のような言葉がある。
いかに現世を厭離(えんり)しても自殺は悟りの姿ではない。
いかに徳功高くても自殺した人は、大成の域に達しない。
そんな川端が、1972年4月16日、72才でガス自殺したと言われる。
これも又、不可解なことであった。
古今東西の文学作品の中から生きるヒントを探る絶望名言。
今回は‘雪国’や‘伊豆の踊り子’で知られる川端康成。
川端は、日本人最初のノーベル文学賞を受賞した作家でもあった。
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まず、『虹いくたび』から。
言葉が痛切な実感となるのは、痛切な体験の中からだ。
また、小説『ちりぬるを』では、
忘れるに任せるということが、
結局、最も美しく思い出すということなんだ。
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川端は3才までに両親を亡くし、祖父母に引き取ら、
その祖父母も7才の時、祖母、16才の時、祖父が亡くなる。
そんな体験からか『葬式の名人』という作品も書いている。
死生観については『随筆』に、次のような言葉がある。
いかに現世を厭離(えんり)しても自殺は悟りの姿ではない。
いかに徳功高くても自殺した人は、大成の域に達しない。
そんな川端が、1972年4月16日、72才でガス自殺したと言われる。
これも又、不可解なことであった。