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金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~

金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。

金沢らしい市長さんだったよね @ 山出保 『まちづくり都市 金沢』

2019年05月02日 | マイ・ライブラリー
 前金沢市長の山出さんの本を読んだのは、『金沢を歩く』(岩波新書)に続いて これが2冊目。    行政マンって何をしても 誰かからは批判されるもんだけど、後の市民が その業績を正当に評価するってことあるよね。  この本を読むと、現市長さんとの違いがよくわかります。 1 . . . 本文を読む

つくった人の想いを酌む @ 『京の手みやげ』 岡部伊都子

2018年12月17日 | マイ・ライブラリー
 京都の日常品である工芸品  筆や焼き物、食器とか・・について  作った人や使う人の想いを綴った作品。  こういうのを『随筆』っていうんだろうね。  今どきの「エッセイ」って ほとんどブログだからね。  それがどうした!?って突っ込みたくなります。  そんなことをぐだぐだ「ブログ」に書くこと自体が  年をとった証拠だな。 . . . 本文を読む

『イキのいい奴』 と 『神田鶴八鮨ばなし』

2018年12月13日 | マイ・ライブラリー
   昔、といっても1987年くらいかな。NHKで『イキのいい奴』ってドラマを放送していた。評判がいいので続編もつくられました。   このドラマ好きだったなあ。昭和20年代の鮨屋を舞台に、花柳界の雰囲気残る下町・柳橋(今で言えば、JR浅草橋と隅田川の間ってところかな)界隈の風情を盛り込んだ、人情話でした。  このドラマの原作が、師岡幸夫さんが自らの修行時代の体験と、鮨への想いを綴っ . . . 本文を読む

『道ひとすじ ~ 不破哲三とともに生きる』 @ 上田七加子

2018年12月05日 | マイ・ライブラリー
不破哲三さんの妻の七加子さんの本です。姉さん女房なんですねえ。青春時代を戦後の民主化のうねりの中で過ごし、その生き生きとした雰囲気が伝わってきます。そういった言った情勢下で、七加子さんも様々な運動に東奔西走します。 そして結婚した相手が、ある日突然国会議員になり、さらには共産党書記局長に抜擢されるに至り、自分の役割は、夫を支えることだと悟り、しかし決して従属的ではなく、自立した関係として、 . . . 本文を読む

こりゃ良い雰囲気や~ @ 富山市総曲輪『古本 ブックエンド1』

2018年10月19日 | マイ・ライブラリー
   先日の『ブックエンド2』(これです)に続き、『ブックエンド1』に行きました。古本屋に行くためだけに、往復1860円の高速バス代を使うなんて、我ながら感心します・・。  場所は 総曲輪の超有名な「禁酒の寿司屋」を、少し北側に進んだあたりですね。一歩店内に入ると、超コンパクトな店内に、超効率的に古本が整然と並んでいます。アート系、思想系、文庫本も渋いラインアップですねえ。  子ど . . . 本文を読む

『ひとり たのしむ』 を 一人 楽しむ @ 『熊谷守一画文集』

2018年10月12日 | マイ・ライブラリー
     文字どうり「ひとり たのしむ」ことのできる画文集です。  熊谷守一については、説明不要の著名人ですが、今年、映画が公開されたのであらためて新たなファンが増えていますね。(この映画で熊谷守一の妻役を演じた樹木希林さんは、もしかしてこれが最後の映画出演だったのかな?)  熊谷守一の絵も書も文章もいいけど、写真がまたいいよね。このカメラマン、土門拳の弟子だったそうで . . . 本文を読む

うん これは良い品揃えだ! @ 富山市総曲輪 『古本 ブックエンド』

2018年10月03日 | マイ・ライブラリー
   金沢の「オヨヨ書林」のHPを見ていたら、富山市の古本屋「ブックエンド1号店」「同2号店」が紹介してありました。しかも立地が両店とも総曲輪にあります。こりゃビール飲むついでに行ってこない訳にはゆきません。場所はすぐにわかりました。両店とも12時開店の模様。今日は2号店を紹介します。  いかにも古くてくたびれた雑居ビルの1Fが『ブックエンド2号店』です。  店内に一歩入ると、 . . . 本文を読む

「あなたにはその記憶が必要だったのよ」@『今日はヒョウ柄を着る日』

2018年08月23日 | マイ・ライブラリー
 かの星野博美さんのエッセイ集です。昨年は『みんな彗星を見ていた』読みましたが、今回は少し軽い本です。それにしても、なんでまた星野氏が岩波書店から本を出すん??と不思議でしたが、岩波のWEBサイトに、彼女が連載をしていたものをまとめた本のようです。  いろんな書評では「なぜ、おばさんはなぜヒョウ柄を着るか」というベタなテーマ(書名にもなってますが)で盛り上がっていますが、僕が気に入ったのは、そ . . . 本文を読む

『最強の地域医療』(村上智彦 著)を 再読する。

2018年08月08日 | マイ・ライブラリー
 この本、昨年読みました。(これです)。今夏、僕自身が、突然の入院体験をしたこともあり、再読した次第。  著者の村上医師(昨年5月に病没)は、もはや説明不要の超有名人です。この村上医師、自身が地域医療にながらく携わっていた経験から、大学病院などの大病院を批判的に見ていたけど、いざ自分が患者として入院してみると、まったくそんなことはなかったという話ですね。  で、僕自身の入院体験から いたく感 . . . 本文を読む

『経済と人間の旅』~人間の心を大切にする経済学

2018年07月24日 | マイ・ライブラリー
入院中に読んだ本 その3 『経済と人間の旅』(宇沢弘文)  前半は、日経新聞に連載された「私の履歴書」。後半は同紙に掲載された一般向けの経済コラムです。  なので、すいすいと読めます。文化勲章をもらい、昭和天皇の前で、自分の業績を説明するとき、さすがの宇沢弘文も緊張して、何をしゃべった??となったそうです。  で、天皇が「キミ。キミは経済、経済というけど、要するに経済には人間の心が大事 . . . 本文を読む

『不死身の特攻兵』 が 今に伝えるもの・・

2018年07月23日 | マイ・ライブラリー
入院中に読んだ本 その2 『不死身の特攻兵』(鴻上尚史)   この本、結構有名ですから、内容の紹介は省略します。帯のコピーが内容を端的に物語っています。  本の主人公の佐々木さんは、軍の階級は「軍曹」とのことですが、この佐々木さん以外にも特攻を拒否した「士官」もいたことが、P263以下に紹介されています。  羽布張りの複葉練習機「赤とんぼ」で特攻を命じる軍参謀に対し、美濃部という少佐が「練 . . . 本文を読む

『クラッシャー上司』 と クラッシャー部下

2018年07月20日 | マイ・ライブラリー
 入院中に読んだ本 その1『クラッシャー上司』(松崎一葉) 読んだ実感として「こういう上司 たしかにいるよなあ~」と思いました。思いましたが、よりリアルな実感は、「クラッシャー部下」もいるよねえ~です。 うまくいかない原因を 上司や組織のせいにし、「他責的」「他害的」になる部下。 高血圧も高脂血症も、糖尿病も心臓疾患なく、肥満も喫煙もない。そんな僕が脳梗塞になったのは、たぶんそう言うストレスが原因 . . . 本文を読む

歩いて旅してみたい @ 石川文洋 『日本縦断 徒歩の旅』

2018年06月27日 | マイ・ライブラリー
著名な写真家の石川文洋さんが、2004年に出版した本です。稚内から氏のふるさと沖縄まで歩いた記録です。 出版されたた当時 すぐに読みました。今回、出張の際に、新幹線の中で14年ぶりに再読した次第。 歩くのはいいとして、野宿ではないので、民宿やビジネスホテルなどに泊まりながら旅するわけですが、この文洋さんはネットがからきし苦手ということで、奥さんが自宅で次の宿泊地を検索しながらサ . . . 本文を読む

『憶い続けむ~戦地に果てた子らよ』 @ 松下竜一

2018年06月07日 | マイ・ライブラリー
僕らが子供だった昭和40年代には 息子や夫を戦争で亡くした女性が 街に普通にたくさんいたような気がするね。だからNHKの朝ドラもそういう女性の物語がヒットした。  そして2018年の今、戦後73年目を生きる人にとっては、戦死したのはおじいさんどころか ひい爺さんかもしれないよね。もちろん、写真でしか見たことはない・・。  この『憶い続けむ~戦地に果てた子らよ』は、戦争で二人の息子を亡くし . . . 本文を読む

『そうか、もう君はいないのか』@城山三郎 ~ これも「商品」??

2018年05月24日 | マイ・ライブラリー
自分も齢を重ね、いつ何があってもおかしくない年になってきた。事実、職場の先輩や、そして後輩ですら、突然に天に召されるヤツもポツポツでてきた。遺された家族の無念さは如何ばかりかと思う。  そういう気分の時に、前からその本の存在は知っていた城山三郎の『そうか、もう君はいないのか』をブックオフで買って読んだ。これ、タイトルが絶妙だよね。  で、読んだんですが、正直な感想は「こういう私的“愛妻記” . . . 本文を読む