GWは暦通り仕事で、休みの日は
他界する方のお見送りの時間ばかり過ごしていた感じでした。
妹の旦那のお母様のお葬式(少し遠方)に母を連れて行って
私も姪が小さい頃、何度もお会いした方だったので一緒におみおくりさせていただいて
GW後半、親友からの電話、出ると親友の友達でした。
親友は今ホスピスに居て、余り良くない状態で、私に会いたい!と言ってくれてたみたいで
急遽、新幹線に乗り都内へ行きました。
GW終盤で新幹線は自由席しか無く
ひかりは乗れない可能性が有りますと言うアナウンスが流れていた
新幹線内は通路も人人人では有ったけれど、何んとか乗り込めました。
2月に私の家に泊まりに来た時は、私のご飯を沢山食べてくれて
少し痩せた気はしたけれど
変わらぬ親友が居たのに
癌で有る事は知っていたけれど、こんな急に?と
新幹線(立ち乗り)中、気持ちばかりが焦っていた。
ホスピスに到着すると
何人かの親友の友達が居て、マッサージオイルで親友の手や足をマッサージしてあげていました。
1人だけ私も知っている旧友が居たけれど、初めましての方ばかりでした。
親友から、話を聴いていた方達でした。
私が来ると皆、2人にしてあげようと部屋をでて
親友は、3月過ぎた辺りから余り食べられなくなっていたらしく
かなり痩せてしまって、本当に彼女なのか?!と思う程変わって見えました。
言葉無くただ、親友はぎゅっと抱きしめてくれたけれど。私は涙が止まらなかった。
私から、元気づけたく色々話すも、親友はただ抱きしめる手をぎゅっとするだけでした。
今から何処かに行こう!すぐそっちに行く!と意識が飛んでるのか?って思う会話は有ったけど
暫くして、親友が一緒に旅行に行ったり、会食したりしていたご夫妻が来て
その時、皆もびっくりしたんだけど、急にしっかりした意識で
奥様が痩せすぎた親友を見て、思わず涙を流した瞬間、どうして泣くの!
夫婦2人を見て同じ髪型と笑ってみせた。
私と2人の時は、ただ抱きしめるだけだったのに、私が来てることも分かっているの?!と
そのタイミングで言うと、分かってるよ!と。
その後も普通に会話をして、2時間くらいは滞在していたけれど
夜7時近くになり、明日また来るからと1度子供の家に行くことにしました。
別れ際、悲しそうに行かないで!って顔を見せた親友。でもすぐに他を向き
私がまた明日来るからと言うと頷いた。
(残ってあげるべきだったのかと後々は考えてしまう
考えても仕方がないのにね)
食材を買って子供の家でご飯を作って食べていると、
ホスピスに残ってくれていた友達から、呼吸が止まってしまったんだけど、
まだ脈は有るのですぐ来れますか?と連絡があり
直ぐに、電車に乗り、戻るとご夫婦も戻って来てくれていて
暫く、手を握り見守っていたんだけど
意識も戻らないかもねと看護師さんを呼びに行き午前0時11分亡くなりましたと言われました。
8人の友達の中で、一番付き添ってくれた若い子の、皆で手を繋いで!との声で
ベットの周りで皆隣の人と手をつなぎ
私とご夫婦の奥さんが親友の右と左の手をそれぞれ繋ぎ円になり
今までありがとう!と不思議と声が揃って親友に呼びかけました。
その後は、私もそのホスピスに泊まる事にしました。
彼女は独身で、ご両親も他界や入院中という事で、家族は来れなかったけれど
この8人は家族の様に付き添い、看取り、親友は寂しくなかったと思います。
ホスピスの医院長や、お掃除してくれるスタッフ、看護師さん、事務の男性(僧侶)
1か月前に入院したんだけど皆と仲良くなっていて、亡くなる前に、親友は
私が危篤の時、家族が来ることは無いけれど、
共にいてくれた友達にお取り寄せスイーツを振舞って欲しい!と話していたらしく
皆で、グルメだった親友がチョイスしたお菓子を頂いて
お気に入りの服を着させてもらった彼女を見てから解散しました。
ずっと泊りがけで見てくれていた若い子と私は、家族控室で仮眠を取り
翌日、彼女の望みで、火葬のみという事でしたが、
ホスピスの広間で、彼女が仲良くなった医院長やスタッフの皆さん。
そして事務の男性は、僕は事務員で僧侶だけど、余り患者さんには関係なくてと話した時に
親友は、じゃあ私が貴方から写経を習う!と言ってくれたことが嬉しかったと
お経を読んでくれる事になり、ささやかなお別れの会をして頂ける事になりました。
1度家に帰った皆も戻ってきてくれて、お別れの会をして
葬儀社の方が霊安室に乗せて行くのを見送り
ホスピスを皆で片付けて、お礼を言って皆で帰る時、ホスピスの看護師さんが
今まで働いてきて、家族が看取るのは見てきたけれど、
こんな風にお友達が出来ることをして、温かい関係を魅せて貰ったのは初めてで
人との繋がりの素晴らしさを改めて感じてます。
ふと親友を思い出したくなったらいつでも立ち寄って下さい。
と言っていただけました。
確かに親友のお蔭で
ここでお世話してくれた友達と、一緒に過ごす内に家族の様に感じてきて
その後残れる人だけ、ご飯を一緒に食べて、1度親友の家に行き荷物を置き
そしてまたお茶をして、別れがたくなっていました。
彼女は幸せだったんだと思います。
沢山の人に愛されて良い人生だったんじゃないかな
沢山ありがとう
私も大好きだったよ