blog ちぎょらく

煉瓦・煉瓦刻印・軍の遺構・近代建築など明治・大正・昭和の歴史に関心が有りブログでアップしていく予定です。

旭峠登山口から釈迦,孔雀,大日

2006-10-29 23:42:03 | アウトドア

大峰山脈南部にある釈迦ヶ岳は私の初めての一泊本格山登りの発祥の地で20年ほど前に友人と前鬼宿坊前にテント泊し登った。

で今回は釈迦ヶ岳から孔雀岳にかけての尾根道がネットで調べて見ると岩山の上を行く展望がよさそうなコースだったので行きたくなった。(実は前日まで迷ってました^^;)

前鬼までなら橋本→五条→吉野→R169を南下、旭登山口までなら橋本→五条→R168を南下で距離的にどう見ても近く、しかも車で標高1300mまで登ってしまい、釈迦ヶ岳周辺に上がるまでの古田の森の尾根沿いは等高線も混んでなくどう見ても山頂までは楽だ。

後は尾根沿いの険しそうな孔雀岳までの山道や大日岳に登るための釈迦ヶ岳の山頂間近のきつい登降まで体力を温存できる。という算段で。

朝3時前に出発、五条からのR168は思ったより道が狭く(昔、天辻辺りまでは行ったことはあったが・・・)2台のトラックが先を譲ってくれた、しかも国道なのに最近の山行でも滅多に見かけない角の生えた雄鹿に2回も出会った。

旭ダムへの分岐は発電ダムなので表示も詳しく書かれていて迷うことも無かった。また、林道に入ってからも、峠の駐車場までは思ったより距離はあったし工事中の部分もあったが、心配していた落石も少なく、全て舗装されていた。

まだ暗い中の5時過ぎ到着、既に一台の先客の車があった。

6時までに準備を整えると、周りが明るくなりだしてので出発。なだらかな尾根道を不動小屋の分岐を超え、軽やかに少しづつ高度を稼いで行く。

正面に釈迦ヶ岳、右手に大日岳などが見通しの良い道だったが、どんよりとした曇り空で時折、露見たいな小雨が^^;(天気予報では午前中曇りで午後から晴れ、大きく崩れることはなさそうだが・・・)高度を稼ぐほど曇ってくる。

古田の森から左、釈迦ヶ岳 右、大日岳 奥は朝焼け

釈迦ヶ岳の最後の登りに差し掛かった頃には山頂部分は雲の中^^;

行者の隠し水で喉を潤し、最後の少しきつい登りは今日の長丁場で足に負担をかけないように慎重に。

7時40分に釈迦ヶ岳山頂到着、お釈迦様の銅像は強風の為か傾いていた。霧がかかって来た。これから先は未歩行の孔雀岳で迷っては危ないし引き返そうかと後ろを振り返ったとたん登山者が。

怪力の男が持ってきたというお釈迦様の像(傾いていたし傷みもありました^^;)

50代後半で登山暦はまだ一年位だというその人は、来年のゴールデンウィークに吉野から熊野までの奥駆完全歩行を目指すために下見で奥駆の道を歩いているのだとか・・・昨日は前鬼から深仙の宿の山小屋で泊まり、前鬼から少し登ったところで約150m沢向こうに熊がひょっこり立ち上がったのを目撃したとか、昨晩は何回も山小屋で熊の鳴き声らしきものを聞いたらしい。

で一人では不安なので一緒に行きましょうと、孔雀までならと私もOKした。(元々行くつもりだったが私は霧の不安で・・・)霧も風と共に時折晴れ、遠くの山々が顔を覗かせるので大丈夫だろうか?ということで二人で山頂を出発。

「小尻返し」岩の上に登って渡ると簡単でした^^

山頂からは急な下りで私は一日分の荷物、その人は2泊の荷物で慎重に下る。途中、痩せ尾根の岩に杭が打たれたところや小尻返しやその他の鎖場、大岩を右少し下って巻く所や、とにかく登山談義をしながら楽しく歩行。心配していた霧は晴れて時折晴れ間も出る位に。

孔雀覗(まるで模型のジオラマを見ているようでした)

孔雀覗きの素晴らしい景色を経て、右に孔雀岳かと思われるところを過ぎ、少し下ったのでそこでその男性と連絡先を交換し別れる。

尾根沿いの紅葉は終わりかけでした

同じ道を先ほどの1時間早く釈迦ヶ岳に引き返すと、八尾から来たという3人のパーティと会う。12時頃。

この尾根沿いの岩の上を下って登ったんですか?

少しの休憩の後、深仙の宿まで下る。この下りはかなりきつく、後で同じくらい登るかと思うと・・・かなり足もへばって来た。それに大日岳に登っても大丈夫か、とりあえず直下まで行ってみるか?

深仙の宿では2人が休憩していた。

大日岳の分岐まで来た。1時。登って帰っても2時→釈迦ヶ岳の手前の分岐まではきつい登りで今の足では1時間はかかるだろう、ということは3時それから2時間の下りで4時に到着では・・・しかも目の前のこの大きな岩に登れるのか?足を滑らせれば・・・

大日岳下の鞍部から見える「五百羅漢」です。

で今回も大日岳には登らずに帰りました^^;(今の夕暮れは早いので、3時ぐらい駐車場到着が望ましいし、自分の体力も限界に近く、こういうときは手足が思ったように動かないから・・・と言い訳しておきます)

深仙の宿の前で休憩していると山梨から来たという30代の男性が吉野から山上ヶ岳、弥山に泊まって今日中に笠捨まで行くとか。チョー元気でした^^;

駐車場には3時46分到着。途中、松ボックリを拾っている夫婦や(こんな奥まで拾いにきたのか^^;)山頂で出会った人の休憩中に先に行かせて頂きました。

で林道ではユンボが道ふさいでの補修工事をしていたのに20分ほど待たされましたが、旭ダムの周辺では紅葉が非常に綺麗でした。

帰りに大塔温泉、夢の湯で一風呂で、帰宅は8時でした。

カシミール3Dのグラフです。

釈迦からの登り下りのきつさと大日岳にピークが無いのに注目

Geko201による歩行のみの軌跡です。

いつか大日岳の頂上を踏みます^^;


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おおー (ku)
2006-10-30 22:20:15
元気やねぇー でも、30代の兄ちゃんには適わんかった(^^ゞ
いい出会いがあったようで\(^o^)/ですねー

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ま、そういうとこやな^^; (kousen)
2006-10-30 22:53:28
ここだけの話やけど30代の兄ちゃんは目が真っ赤でした(笑)

50代の男性は熊を間近に見て怖かった様です。
30代の兄ちゃんと逆方向一本道なので途中出会った様でした。

二人とも無事に奥駆山行をこなしてくれることを・・・
私も今の山のスタイルになる前は奥駆道に憧れました。

四泊五日はかかりますね、ちょっとした中央アルプスや南アルプスの登山より難易度が高いです。
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