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刀剣乱舞レベルカンスト

小説ガンダム003巻感想

2008-10-29 | Weblog
表紙は「狙い撃つ」ポーズのハロを抱えたロックオンとデュナメス。
原画は米山浩平さん。
全体に心情描写が足されたり、新情報があったり大変お買い得な1冊。

【追記】
リボンズがイノベイターで彼の細胞を基にしてトリニティが造られたとか。
※2302年までリボンズはCBにいたのでトリニティ5歳以下確定


ティエリアの定義が感情を制御できる人間以外の人間とか。
※つまりティエリア・アーデという名称はひとつのパーツみたいなものらしい。
ライルがサラリーマンとか。アレルヤが拷問を受けていたとか。
マリーは五感を失っていたとか。
刹那は目の前でロックオンの肉体が消滅していくのを見たとか。
意外にティエリアが自分からアレルヤに近づいて行くシーンがあったり。
ティエリアがCBを再建した理由にロックオンのため、があるとか。


折込ピンナップは海老川さん描きおろしのアルヴァアロン、GN-X、GNフラッグ。
裏にたらくさん描きおろしの三国エース+アリー。
以下気になった部分や新公開の設定など。

プロローグはP23から。アレハンドロのモノローグ。
月のヴェーダでリボンズがレベル7をクリアするまで。

P29からが第一章。スローネvsガンダム

P38
アレルヤがトレミーに残る選択をするシーンでフォロー描写。
アレルヤはわずかに逡巡する仕草を見せてから残ることを選択。
それに同意するように笑ってうなずくクルーたち。

P41
ティエリアは認めたくないがエクシアと刹那の存在が勝利を
確信させる一助になっていた。それは「信頼」と呼ぶべきものだが
先立つ感情がそれをティエリアに理解させないでいた。

P44
刹那は訓練以来実戦でフォーメーションを使っていない。
だが即座に反応している。

P47
ティエリアは「思考のみ」でナドレを操る

P48
トライアル(裁判)システム発動
ティエリアの存在定義部分の1つが明らかにされる

トライアルはガンダムマイスターが乱心した時のための制御機能。
人間は感情で生きるか不完全な生き物。感情は揺れる。
どんなに訓練された人間であろうとも感情を一定に保つのは困難。
そういった場面を想定されて作られたがトライアルシステム。
そしてその審判を行うものの感情が揺れては意味がない。
ゆえに「人間以外の人間」がトライアルシステムを使う。
※「ティエリア・アーデ」にのみあたえられた~の部分。

P54以降はトリニティから刹那の過去を聞かされたロックオンの
心理描写が続いている

P67
刹那の「俺がガンダムだ」について心理描写含めた解説。
刹那は自分のことを戦う以外何も知らないと思っている。
戦争を否定したい、過去を変えたい、矛盾した自分。
そう、Oガンダムと自分は同じ。
紛争を根絶するために造られた兵器。
「……俺が、ガンダムだ……」
万感の想いを込めて言う刹那。


P70
刹那の「ありがとう。最高のほめ言葉だ」に対してロックオンが
「ありがとうだってよ、はははは」と笑う描写追加。

P70
ティエリアの「これが人間か」に対してロックオンが
「そうだ、ティエリア。このどうしようもなく利己的で
不完全な存在が人間なんだよ」
P71には笑うロックオンと刹那の挿絵。

P73からが第二章
冒頭は沙慈とルイスの別れのシーン

P84
沙慈に対して「バイバイ」と独白するルイス

P87
ロックオンの「僕」か…
心理描写追加。ロックオンはティエリアが変わったと心の中で呟く。
角が取れてきた、というか…。

P93
GN-Xに乗らずフラッグでガンダムを倒すというグラハムに対し
カタギリが「奥の手を使うしかない」と決断。
ホーマー・カタギリに助力を頼むことを決める。

P97
コーラサワーの「はい、ないです」
直前までカティはコーラサワーをGN-Xパイロットにするか悩んでいたが
この回答を聞いて決定した。


P106
サーシェスの絹江殺害
サーシェスも偽名だが本名は教えてあげないと絹江に告白

P114
ティエリアが自分の心情の変化に気づく。
20話の命令違反をおかした罰をのくだりでティエリアの心情補完。

ティエリアはロックオンとスメラギの裁量が理解できた。
理性的ではない部分で彼らの意図を汲み取ることが出来て小さく笑う。
「それが人間か…」
アレルヤが3人の、おもにティエリアの変化を見取って首をかしげる。
「なにかあった」「さあな」
ロックオンが肩をすくめるくだりは本編と同じ。

P125
トリニティを撃退したセルゲイたち。セルゲイから「これが勝利の美酒」と
言われてソーマは初めて任務の完遂の先にある感情「嬉しい」を見つけ出す。

P133から第三章

P137-139
ロックオンとティエリアの語らい。
ティエリアの心情描写が大幅に追加。
スメラギのことを「折れそうになる心を酒で薄めながら」と語る
ロックオンは続けて「そういうことができるのもまた人間」と言う。
ティエリアは「あなたは僕のことを…」と問いかけるが答えはない。
いたずらっぽく笑っているロックオンを見てティエリアは

馬鹿みたいに他人を受け入れている。それも人間か

と心の中で苦笑する。

P143
夢の中でマリナに「もう戦わなくていいの、ソラン」と呼びかけられる刹那。
その声は刹那には羽毛にくるまれたような優しい響きがした。

P153
「ぼくらの滅びは、計画に入っているというのか」
アレルヤの呟きをティエリアは回線を通じて聞く。
それに対して「そんなことが!」と否定。

P154
続き。
初めてティエリアの口から
「そんなことのために僕は造られたとでもいうのか」
人造人間である事実を肯定する言葉。

P161
刹那にとってガンダムとは「世界の歪みを正す者」


P163
ヴェーダリンクを切られてただようヴァーチェを助けに行く
ロックオンの心情描写。
ティエリアがヴェーダを盲目的なまでに信仰していることを知っていた。
茫然自失になっているかもしれない。

P166
デュナメスが自分を守るために刺されている。
目の前のことに理解が及ばなくなるティエリア。

P174
ティエリアの「僕はマイスターにふさわしくない」
これを弱音だと理解し、本来はロックオンに言うべきでもない。
しかしそれでも言わずにはいられなかった。
そこにどのような精神作用があったのか本人にも判断がつかない。

P176
ティエリアの心理描写。
ティエリアは自分の思ったとおりに行動して戦争根絶が可能になるかわからない。
なぜならこれまではヴェーダに依存して戦ってきたのだから。

P177はティエリアの肩に手を置くロックオンのイラスト。

P178
ティエリアは強化ガラスに映る自分の姿を見つめて呟く。
「人間、か……」

P179
フェルトの「優しいんだ、誰にでも」の心理。
ロックオンがティエリアに優しくする姿を微笑んで見守るフェルト。
温かい気持ちで満たされているが同時にちくりと突き刺す小さな痛みも。
その感情をまだフェルトははっきりと自覚できない。
両親を早くに失ったフェルトは「愛情」と「愛」の違いがわからない。
だから「嫉妬」もわからない。

P181
グラハムのGNフラッグ製造中。「私は我慢弱い」のくだり。
カタギリがGNドライヴを受け取れたのは叔父の力を借りたこと、
もともとグラハムにあてがわれるはずだったこと、
そしてGNドライヴ量産化のため。

P183-187が地上に降りる刹那の背中を押すロックオン。
ティエリアの「あなたは愚かだ」はカット。

P195-196
サーシェスと戦うヨハン・トリニティ
死の直前に「すべては人間の未来のため」と心情描写


P201-202
アレハンドロが「イオリア」のコールドカプセルに銃を打ち込む。
わざわざ「血の流れ出ないイオリアの体」と説明。

P207
トランザムエクシアのイラスト

P211から第四章

P217
ラッセの台詞
「CBは存在することに異議があるんじゃねぇかってな。
人間は経験したことでしか、本当の意味で理解しないということさ」

P221-223
サーシェスの独白と「あー戦いてえ戦いてえ戦いてえ!」

P232
出撃するロックオンに祈るスメラギ
「どうか無事に帰ってきて」

P234-235
ピーリスの脳量子波を遮断したハレルヤとアレルヤの会話。
ハレルヤがアレルヤに
「そうだ、兄弟(ブラザー)、ブチ殺せよ、アレルヤァ!」

P238
ヴァーチェの危機をGN-アームズで救ったロックオンが
「よう、無事かい?」

P241
GN-アームズで敵艦を撃破するロックオンの心理描写。
罪の意識はあるがそれでもやるしかない。
後悔などという言葉はとうの昔に、心の辞書から破り捨てた。

P245-251
ロックオンvsサーシェス。デュナメスが爆発するまで

P245
「右目を覆う眼帯の感触がいまいましい」と感じる。
「KPSAのサーシェスだな!」と聞いて相手が認めた瞬間
ロックオンの脊髄を衝撃にも似たしびれがかけぬけた。


P252
損壊したデュナメスの中のロックオン。
肋骨が何本か折れている。内臓を傷つけているかもしれない。

P253
ロックオンとハロの別れ。
ロックオンの心情吐露。
「たまにはセンチメンタリズムになるのもいいさ」
「うそついて悪いな、ハロ」

P255-257
ロックオン最後の砲撃シーン。
心情補完がすごい。

「なにやってんだろうな…おれは…」
たったひとりで こんな寂しい場所で

「おれは前に進めねぇ」
家族の復讐がマイスターとして逸脱している事はわかりきっている。
それでもこれを果たさなきゃおれの過去を整理できねえ。
世界があのテロを過去のものとして整理したように
おれも過去に整理をつける。
無力な自分に 何も出来なかった自分に 誰も救えなかった自分に
ケリをつける!!

接近してくるスローネを見ても敵をひきつけられるなら
自分が的になることもいとわない


P258
宇宙を漂うロックオンの心情描写。
ロックオンがヘルメットの中に血を吐き、
バイザーの下半分が真っ赤に染められる。
内臓をやられた事実をロックオンは冷静にごく自然に受け入れた。

P259
過去の回想。
「両親とは年が近づき、妹とは年が離れた」

P260
「ライルの未来は」
唯一の肉親。双子の弟。
ライルはニールがCBにいることを知らない。
AEUの大手商社で退屈でも争いのない惨く普通の生活を続けているはず。
ライルの生きる未来を作りたかった。

P261
近づいてくるエクシアを見てロックオンのモノローグ
刹那に対して最後の送る言葉

「刹那、答えは出たのかよ」
いや、別にいい。答えが出なくとも。
刹那、お前は昔の自分から変わろうとしているんだ。
ガンダムで変えようとしているんだ。
過去から未来へと。
おれはダメな男でよ。
あの時以来、時間は止まったままだ。
どれだけ世界を変えようとしてもおれが変わろうとしていなかった。
だからさ、お前は変われ。
変えられなかった俺のかわりに。

P262-263は見開きで地球を狙い撃つロックオン

P264
ロックオンのモノローグ。
「お前ら満足か? こんな世界で」
争いばかりが続く世界で。
そこを生み出してしまうような世界で。

P265
ロックオンの肉体が消滅していくのを目の当たりにする刹那。

彼は記憶を消したいと切望した。
いましがた見た光景を抹消したい。

ロックオンの体が足先から消滅していく光景を。


P266-267
刹那の後悔と絶叫

永遠に失われてしまった。
「よう」と手を挙げる彼の仕草も。
間に合わなかった。
助けられなかった。
伸ばした指先は何も触れることが出来なかった。

ロックオン、ロックオン、ロックオン、ロックオン、
ロックオン、ロックオン、ロックオン、ロックオン
「うああああああああっ!」


P269から第五章

P280
ティエリアからスメラギに次の作戦プランの提示を求める。
ここでティエリアの髪の色が「黒紫」と描写。

P282
刹那がハロからデータを転送しながらロックオンとの出会いを回想。
当時刹那は栄養不足により成長不良で実年齢よりも下に見えた。

P289
キュリオスが格納されているコンテナのレストルームに
ティエリアがおとずれる。
わざわざやってきたティエリアにアレルヤは何らかの理由を
感じずにいられなかった。
だが、ティエリアはアレルヤがそうしていたように
壁に背中をつけ、両腕を組んで向かいの壁を睨みつけるだけ。

アレルヤはティエリアが何かの理由があって来たと思っていたので
少なからず鼻白む思いがした。
だが、アレルヤはティエリアの意図を汲み取ってさりげなく
水を向けた。


P291
アレルヤ・ティエリアのやりとりでアレルヤの心情補完。
「余り熱くならない方がいい」
ティエリアの肩の力が少しでも抜けるようにと思って。
ティエリアのきまじめな回答を聞いて苦笑をかみ殺すアレルヤ。

P294
デュナメスのコクピットでのフェルトと刹那との語らい。
刹那はフェルトの姿が世界をあらわしているように見える。
死者に手紙を送ったり機械に向かって「そばにいてやってくれ」
というのがある意味いかにばかばかしく役に立たないのはわかっている。
だが、それを行うことでいくばくかでも心の安穏が得られるなら
決して無意味ではない。
それを行えるのが人だから。それが人だから。

P300
ナドレで出撃したティエリア。
彼の受けた指示はトレミーの防衛だがティエリアにはそのような気は
さらさらなかった。
ここで敵部隊を殲滅する!
それをなすことがロックオンへの誓いの証であるように。

P303
ピーリスとハレルヤのやりとりでピーリスの心情補完。
「被験体 E-57」「はいな}
通信で飛び込んできた音声を聞いたピーリスは
ハレルヤの余裕と不遜さを改めて感じ取る。

P305
ハレルヤのモノローグ。GN-X部隊を相手にして
「敵は殺す!オレは生きる!
敵の生きる意志をくじいて自分が生き残る!
なんて愉快なフレーズなんだ!」


P308
メディカルルームが消滅する

P310-311
ティエリアの決意。被弾したトレミーを見て自分自身への
憤怒が高まっていく。
「ロックオンのときに私は思い知り、そして誓ったのではないか!
仲間を守り、敵をたおすと!」



P313
コーラサワーは整備兵からトランザムの話を聞いても話半分。
なのでトランザムに驚いた。
更に彼の頭の中にはいつも「大佐の熱いキッスを頂くぜ」という
欲望が渦まいており、どのような熱心な言葉も届かなかった。


P314
味方からも陰で「不死身のコーラサワー」と嘲弄される
コーラサワーの強運がまたも発動。
アルヴァトーレのビームでナドレが半壊する。

P316-317
ティエリアの最後の銃撃。心情補完。
「まだ死ねない。まだ誓いを果たしていない。
仲間を守り、敵をたおす。たとえ、ほんのわずかでも
敵軍の戦力を削っておく。この命と引き換えにしても。
それがガンダムマイスターの誇りであり、ティエリア・アーデの意地」

「たった2回、トリガーをひければいい。それだけ時間が与えられるように」
ティエリアの祈り。

「計画のためにも!そして」
「ロックオンのためにも!」
願いは叶えられた。


P324-332はトレミー轟沈・クリスとリヒティ死亡シーン

P324
クリスはブリッジが砲撃された時、一度意識を失った

P326
リヒティはもしかしたら機械の自分の体なら
クリスを守れるかもと思ったのかもしれない。
だが、クリスにとってはそんなことは重用できなかった。
リヒティが自分の盾になろうと飛び込んでくれたことが重要。


P327は血まみれのリヒティと泣き笑いのクリスの挿絵

P330
クリスとフェルトの通信。
フェルトの耳に「どぷっ」という音が聞こえる。
粘度の高い液体がヘルメットの中に溢れたような音。

P331
フェルトはクリスのことを血はつながっていなくとも、
家族と思えた人、「姉」と呼んでいる。


P337から第六章


P342
刹那のロックオンへの想い
「あの男は戦っている。俺の中で、俺とともに!」
刹那はロックオンの命を背負っていることを強く感じた


P342-346
アレハレの「本物の超兵ってヤツをな!」描写

アレハレの2つの人格が同時に表面に出るとこうなる↓
「全てのものが粘度の高い液体の中を泳いでくるような
ゆっくりとした動きに見える」
「粒子ビームといえど一瞬の光状ではない」
「ひとつの口からアレルヤとハレルヤの声が迸る」

P352-361
アレハレvsセルゲイ・ピーリス

P356
ピーリスの不幸はその目が超反射能力によって
敵の動きをほぼ完全に捉えていること。
※つまり「思考」が追いつかない
「速すぎる」「かなわない?」

P358
アレハレの怪我は爆発によって吹き飛ばされた内壁の一部が
頭部を深く切り裂いたもの

P360
「中佐がいなくなったら…」
ピーリスを見てセルゲイは初めて彼女を年相応の少女だと思った。
乙女だと思った。
ピーリスの表情が、亡き妻、ホリー・スミルノフとだぶる。
戦場で今生の別れとなった時、妻もこんな表情をしていたのか。


P361
「マリー…」

P366
アレハンドロのモノローグ。
コーナー家は多額の資金を提供して「監視者」地位を得た。

P371
刹那「俺たちがガンダムだ!」

P372-373は見開きの刹那vsアレハンドロ


P375
・リボンズは「イノベイター」
・リボンズの細胞を調べ、それを基にトリニティが造られた
・メメントモリが建造中


P377
ミスター・ブシドー、もといグラハム登場。

そして今回も迷言満載。

・こらえ性のない彼が今まで我慢に我慢を重ねてきた想いを
ぶつけるかのように一直線に向かっていく

・「会いたかった…会いたかったぞガンダム!」
国連軍とガンダムの交戦のニュースを聞くたび、
イライラしながら聞いていてカタギリから
「少し落ち着いたら」となだめられた。

・カスタムフラッグⅡのビームサーベルはスローネアインから
奪ったもの。フラッグの力で勝ち取ったものは私のもの。
お前のものはおれのもの!

・どうやらカスタムフラッグⅡの暴力的な機動力の前に
内臓が破壊されたらしい。だがそれがなんだというのだ。
ガンダムとのかたらいはまだ終わっていない!

P387-391はアレハレとティエリアの最終決戦後。

P387-389
太陽炉は無事で淡々とGN粒子を製造しているが
垂れ流し状態。ナドレは制御回路他すべてが断裂していて
わずかほども機体を動かせない。

ティエリアは近づいてくる強襲用コンテナの光を見て
「よかった…」と思い、かすかに微笑んだ。
たくせる仲間が残っていたのだから。

太陽炉を切り離したティエリアは
「これで…いける」
「これで…あなたのもとへ…ロックオン」
ティエリアの意識は安らかな、だが深い闇の奥に沈みこんでいった。

P390
マリーは脳量子波試行処置で五感が全て喪失していた
「ピーリスはマリーなわけがない。だが、彼女はマリーだ。
ぼくに洗礼(アレルヤ)を与えてくれた人だ。
それに…。それに、彼女は、ぼくの…」

P391
ハレルヤの消滅。
アレルヤはハレルヤの名前を呼び続けた。

P392-393
刹那の手紙


P396から第七章。ここから2312年。
25話と基本的に同じ流れ。

P405には00ガンダムの挿絵。


P407からエピローグ。
2312年のマイスターたち。

P408
ティエリアはセラヴィーのテスト。
セラヴィーには「セラフィムシステム」があるが問題なさそう。
ラボのイアンやリンダ(イアンの奥さんらしい)に感謝しなくては。

ティエリアの決意
「この機体でもう一度世界と向き合う。
ロックオン・ストラトスが求めていた世界をぼくたちが創る」

P409
アレルヤ。
アレルヤは4年前から収監施設に幽閉されている。
最初の1年は拷問と尋問。
だが、彼がその尋問に口を開く事はない。
アレルヤは拷問に耐えうる肉体を持っていたし、
精神的な迫害を跳ね返す強さもあった。
苦痛に耐えるよりも大切なことがアレルヤにはあった。
マリーのことを考えることだ。
彼女と再び出会うことを。
取り戻すことを。

アレルヤは考え続ける。


P410-411
ライル。
ライルはニールから突然送られた車(ランチア)に乗っている。
ライルは一流商社に勤めながら反政府組織カタロンに所属している。
ライルはニールの援助で大学に進学し、一流商社に就職した。
顔もあわせず金だけ送ってくるニールのことはどんな足長おじさんかと思った。
だが、その援助をライルは受け入れた。
それが兄の願いだと思ったからだ。
自慢の弟になるつもりだった。

だが、もはや安穏と生きることはできない。
「ごめんよ、兄さん」


P411から最後までは世界を放浪する刹那の話。クルジスの廃墟を
眺める刹那でファーストシーズン小説の幕が下りる。


ティエリアの「造られた存在」「感情を制御できる人間以外の人間」で
関係ありそうな過去記事は以下。

●参考1
アニメディア2008年9月号池谷Pインタでイオリアの目指す世界について
「戦争がまったくなくてなおかつ人類すべてが豊かに暮らす世界は
ありえない。みんなロボットにしないとできない。
イオリアがそれを望んでいたのだとすればそれはとても危険な話」

●参考2
外伝「00P」ファイル:7ではガンダムマイスター874の言葉で
「全てはイノベイターのため。未熟な人類でも模造品でもない存在」

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