このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#841 雪ゆかば(4)突撃

2009年03月04日 | 思い出話

#838 雪ゆかば(1)束の間の幸福
#839 雪ゆかば(2)暗雲
#840 雪ゆかば(3)軍師
…の続きです

敵は戦力が遙かに勝る上に、当時最強と目されていた戦術を使ってくる…

しかし、万能の戦術(=必勝法)などというものは存在しません。状況は常に変化し、その時々に於いて有効な戦術も当然変わってきます。
彼らは「戦術の形」を「知ってるから使っている」だけに過ぎず、わたしはそこに勝機を見いだしました。


紅葉「わたしが敵の基地を奇襲するわ…」
まゆみ「え?」
かよ「なんだって?」


『まず、わたしは大きく迂回して敵陣の背後に迫る』


『山裏の林を通って道路に出れば、公園の周囲は(除雪で積み上げられた)1~2mの雪壁があるから簡単に回り込めるわ』


『その間、かよちゃんたちは敵の侵攻を防ぎつつ、突撃の準備をしておいて。事前に進路を確保し、ソリに載せる弾薬を最小限にし、速力を生かして突撃。敵に陣を立て直す猶予を与えない。弾薬はわたしの作った雪弾と予備の弾がいくつかあれば良い』


まゆみ「紅葉ちゃん大丈夫かな?」
かよ「大丈夫じゃなくても行くだろうな…、意外と強情だから」
まゆみ「やっぱり、わたしが代わりに行った方が良かったのかも?」
かよ「紅葉は人に『特攻してこい』なんて命令する性格じゃないし…。でも、そんなことは、まゆみの方が良くわかっているんじゃないのか?」
まゆみ「うん…」

『突撃のタイミングは、前進してきた敵が持ち弾を撃ち尽くした時。かよちゃんの号令で総員突撃する』

かよ「紅葉は目標地点に到達したようだ。今ちょうど敵が接近してくる。この攻撃が終わったら突撃するぞ」
『わたしは敵の後方より弾薬庫を破壊し、かよちゃんとまゆみちゃんは、敵に最大限に接近してから至近距離で撃ち込む。敵は雪弾を持っていないから反撃の恐れはない』


まゆみ『もし、つかみ合いのケンカになったら?』
かよ『その時は、あたしがやっつけてやるさ』
紅葉『つかみ合いのケンカにはならないわ。向こうは殴り合いをしたくないから、雪合戦を仕掛けてきたのだと思う』


かよ「よし、今だ! 突撃!!」


つづく…


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2 コメント

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Unknown (コウ)
2009-03-04 21:46:28
いよいよクライマックスがみえてきましたね…
いったい、どうなるんでしょうか

…う~ん
気になります
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ありがとうございます (このは紅葉)
2009-03-04 22:06:11
描くのが遅くてなかなか話が進みませんが、引き続きご覧くださいませ。
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