知りたがり

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熊本県小国町の蒸気の温泉と、江戸時代の農業ジャーナリスト

2019-05-18 18:56:14 | 大地のめぐみ みつけた

 

ちょうど一週間前、熊本県小国町にいました。

コンクリートのたたきの上を靴下で歩いて、じんわりと暖かくなる感触がとても気持ち良い時間でした。

 

姉貴分の村上浮子さんに、5日前に「熊本にこんね」と言われて馳せ参じました。

地熱たべもの研究所」は、キルト作家でも有名な山口怜子さんが、「自噴する蒸気の温度をバルブで調節し、独自の乾燥室を設計し、それを利用する」今で言うエコに徹した加工過程の調理法を活用し、研究し、商品を開発されているところです。

パワフルで、九州はもとより全国に(世界に…)広がり活躍されている素敵な方と出会えました。

山口さんから、本を頂きました。

お父様の、矢幡治美さんのことが後ろの方に書いてあるとのことでした。

大蔵永常は、日田出身の方で、農業に関する様々な書籍を残されています。著者の三好信浩広島大学名誉教授は日田出身の方ということで、地域に密着した視点と、人間臭い視点で書かれていて、興味深い内容でした。

特に、第六章広益国産考の近代性(p99~)のうち、3 永常農書の経済的合理性の記述には、本書の意図がまとめられている気がしました。

・商品作物の奨励は…永常が主穀以外に多種多様な換金可能な農作物を紹介したこと

・農業と商工業との結合…永常農書が書こうと販売までを視野に入れたこと

・労働の省力化…朝露を払って野良に出て星を戴いて家に帰るというようなやみくもの勤労の美徳を解くのではなく、省力の方法によって効率を高めるべきこと

・男女協業…女性を農作業の協力者としたこと

さらに、第七章現代に生きる大蔵永常の精神には、矢幡治美さんのことが書かれています。

・ウメ・クリ植えて、ハワイへ行こう

・NPC運動 ①New Plum and Chestnut ②Neo Presonality Comobination ③New Paradise Community

・農業にコスト計算を持ち込む

・アグリインダストリーと称し、農民が農・工・商の三業を一体とすることを目指す           など

三好信浩,『現代に生きる大蔵永常~農書に見る実践哲学』,農山漁村文化協会,2018

 

地域の自然の恵みを味わい、地域に生きている方々の力強い思いに触れ、充実した時間を得ることができただけでなく、

農商工連携や6次産業化という領域で仕事をしてきた私にとって、先人の取組、さらなる研鑽を自らに問う、お土産でした。

 


「さといもの茎」あちこち

2016-09-22 00:20:14 | 大地のめぐみ みつけた

秋田駅近くの高級感のある食品スーパーで、さといもの茎と言って売っていたのが写真のものです。

さいたまの農家レストランを営む知人宅に以前訪問したときに、「今しか食べられないのよ」といって、畑の恵みを料理にして頂いた時に、このさといもの茎の味噌汁がありました。

自分では、その味を再現はできませんでしたが、おいしく頂きました。



金沢の近江町市場で、「あかずいきの酢の物」として販売されていました。

では、そのあかずいきを、どのように売っているのか興味が湧いて、青果店を見ていたら、芋のついた状態で売られていました。

百貨店の食品売り場にも同じような形態で売られていました。



福井駅の商業施設内の食品スーパーで、袋に入ったものが売っていました。

「すこ」という福井の名物があり、それがすぐに作れるようにでしょうか、カットして売っていました。

隣の県でも売り方が違いました。

ちなみに、「すこ」は大好きで、東京のアンテナショップで買って食べるほどです。



写真のさといもの茎は「はすね」とか「りゅうきゅう」とかいわれ、これは愛媛で買ったものですが、高知で良く食べさせてもらったものです。

これの酢の物がおいしくて、以前、持って帰って作ってみましたが、鮮度が落ちてしまって残念な思いをしました。

高知で食べて帰れればうれしいと思っていましたが、農家レストランで山盛り食べることができました。


「さといもの茎」ですが、種類も違うし、食べ方も違う。

この9月だけでもいろいろな味に出会えました。


有限会社河野経営研究所では「ならわぬLIVE 10月session」を開催します。「食ビジネスに知ってほしい農業のこと」というテーマもありますので、興味のある方はご参加ください。

顧客満足は、商品・サービスが良いことと、清潔なこと、

2012-03-28 22:09:47 | 大地のめぐみ みつけた

昨日、埼玉農業大賞受賞者見学会に行きました。

昼食場所も含めて4か所を回る行程でしたが、顧客満足は、「商品サービスがよいこと」と、「清潔なこと」というのを改めて感じました。

さらに、見学会の中で、痛感したのが「うそをつかないこと」「飾らないこと」でした。

詳細は、農商工連携ブログのほうで紹介したいと思います。

写真は、昨日の朝、バスの中から、高速を走るときに見えた富士山を撮ったのですが、左の下のほうに見えるでしょうか・・・

地域ブランド

2008-09-30 22:56:39 | 大地のめぐみ みつけた

仕事場のテレビ・・・ガイアの夜明け・・・数年前、農業のイベントで隣のブースに座っていたミスター円が、地域ブランドの掘り起こしということで登場。

隣には、以前私がお手伝いした商品の写真。

私は、首都圏という喧騒と混沌の中に住み、仕事をする。地方の仕事もする。

定石は、「企業の環境、経営資源はとらえ方次第」。

だけど。

あきらめないこと、どうやったら続けられるか考えること、自分が主体となって何ができるか考えること。

打ち上げ花火ではなく、継続できる仕組みづくりが日本のあちこちで進んでいくことが大切・・・

ととろの森?

2008-02-08 02:31:47 | 大地のめぐみ みつけた

先日の立ち寄り先の近くは、起伏があり、斜面林がのこり、台地の上には作物が栽培されています。

歩いて通るときはいつも思うのですが、むさしの、の、面影が根強く残るところ。

ととろの森の風景が、年月にもまれ姿を変化させ、それでもしっかり大地の息吹が残っている場所のような気がします。

八朔

2007-04-09 23:36:34 | 大地のめぐみ みつけた

楽しみにしていた八朔が届きました。

果物の中で一番好きなのはかんきつ類。かんきつ類の中では、みかんが一番、二番目が八朔です。

さて、同じ名前のかんきつ類でも、生産者によって本当に味が変わります。

なぜなのか、不思議です。

その理由が知りたいとも思います。

顔が見える、氏素性の確かな、など、農産物では必要とされていることですが、より具体的に、作り手の思いや工夫が分かるとよいと思います。

そして、それを伝える方法も、さまざまな形が取れるようになっている現在だからこそ、情報の送り手にとって無理のない、そして、効果的な方法を見つけていく必要があると思います。

こだわりみかん

2006-12-09 23:44:43 | 大地のめぐみ みつけた

すてきなみかんの作り手から、みかんを頂きました。

こだわりみかんと書いてありましたが、本当においしい。

一番好きな果物なので、この季節は大好きですが、ここまでおいしいみかんだととても豊かな気分になります。

あの石垣の青いみかんがこうなったと思うと、感慨ひとしおです。

地元の友達の作物もそうですが、顔が見えるというのはすてきなことです。

茄子紺

2006-10-03 23:55:19 | 大地のめぐみ みつけた

今日の友人との打ち合わせの折、「暗くなってから採ったからどうかな」とお土産にもらいました。

「秋茄子は嫁に食わすな」といわれるこの季節の茄子。

これまでにいくつもの解釈を聞いたことがあります。

「秋茄子のようにおいしいものは嫁に食わせるには・・・・・」というもの。

「秋茄子には○○という成分がはいっていて・・・・・いる女性にはよくないから・・・・・」というもの

何が本当のことか、わからないほど多様な解釈があるのが不思議です。

ついついそんなことを考えてしまいますが、この茄子の、茄子紺に鮮度とおいしさを感じます。

そして、友人たちの農産物を見るたびに食べるたびに、技術力を感じます。

土の色

2006-09-14 07:03:02 | 大地のめぐみ みつけた

先日、ほんとうに久しぶりに列車で那須のふもとに行きました。

稲穂が頭をたれ、収穫が近い様子でした。

東北本線の宇都宮を越えると、田畑の畝が黒く変わります。

土の色を撮りたかったのですが、実際撮ってみるとただの土で、どうも変化がありません。

土を採取して、水分量を均一にして、比較しなければ・・・