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女性起業の「みんなおいで!」フェスタinさいたまから、SCIの設立そして解散まで

2017-06-05 08:07:30 | 考える

昨年10月の第64回日本農村生活研究大会in埼玉のシンポジウム「健康志向と農業の6次産業化」が報告された、農村生活研究第60巻第2号が、先日届きました。

私が事例報告した内容については、河野経営研究所のWebページで紹介しています。
本文中を大きく占める表について、説明が少ないのに・・・と感じられる方がいらっしゃるかもしれません。

当日は、新座市の農業者尾崎千恵子さんから、「女性起業の『みんなおいで』フェスタinさいたま」を開催して学んだことが第二報告で、それを受けての第三報告だったため、「女性起業の『みんなおいで』フェスタinさいたま」以降の活動について、話をする必要があると考えました。



尾崎さんに少し時間をもらって、「女性起業の『みんなおいで』フェスタinさいたま」の実行委員会から、埼玉・コラボレーション・インスティテュート(略称 SCI)という任意団体の結成、さらには、合同会社として法人化、そして取り組んできたイベントについて話をしました。

「女性起業の『みんなおいで』フェスタinさいたま」は、2003年12月に、実行委員会方式で30名の農業・商業・工業・サービス業といった、多様な業種の女性が集まって運営したイベントです。
大宮ソニックシティの地階の展示場と、広場を借りて、行われました。

結果は、出店者数65人、ブース数76、2日間の来場者数7000人、講演会等参加者のべ200人、交流・懇親会参加者170人というイベントでした。

今でこそ、行政主導で女性のビジネスや創業者のためのイベントが活発に開催されていますが、その、さきがけともいえるものでした。

私自身が実行委員会に参加したのは、イベント全体の形が見えてきたころでした。

イベントを目指して進んできたのですが、その実績をどのような形にして残すのか、周りに示すのか、さらには、多様な人材がせっかく集まってできたネットワークを今後どのように生かすのかが、最終段階まで決まっておらず、それについて「結果を残すために報告書をまとめたほうが良い」、「組織化したほうがよい」と発言したことで、イベント後の活動の旗振り役が回ってきました。

2004年に活動を開始し、合同会社として法人化し、2012年に解散しましたが、民間発で何ができるか、模索し続けた期間でした。

事例発表で、何に取組んだのか改めてまとめましたが、いざ表にしてみると、随分いろいろなことを短期間に取り組んでいます。

「であい広場」「埼玉発ビジネスフェスタ」と題した、交流を目的とした展示・販売イベント。
メンバーが企画・提案し、県の予算で研修会を実施。
丸の内のマルシェの端緒であった「東京ファーマーズマーケット」への参加。
など、など。

また、表には書きませんでしたが、研修旅行として、四国や新潟の企業訪問をしたこともよい思い出です。

さて、昨年のシンポジウム。

SCIの主要メンバーの農業者が参加してくれました。そして、総合討論で発言してくださいました。

学会誌にも、人の名前がアルファベットの略号になってしまいましたが、フロアーからの発言ということで、記録が掲載されています。

学会発表して、SCIの足跡の一端を、残すことが出来てよかったと思っています。

レ・ミゼラブルを見て考えたこと

2017-06-04 11:42:21 | 考える

先日、ふとしたことから、帝国劇場のレ・ミゼラブルを見に行きました。
30年間も、上演されているものを初めて、観劇自体も久しぶりでした。

演者の方も素晴らしく、日本のミュージカルの水準の高さに驚きました。

約2か月の上演期間が補助席の前売りまであり、主役級はトリプルキャスト、オーケストラピットに開演前に人々が押し掛ける。
劇団四季の上演会場が増え続け、ミュージカル俳優が注目される。

マスメディアだけを見ていても、街をあるいていても、流れの変化を感じることはできていました。

ライブエンターテイメント業界の市場規模などについては、こちらのページに紹介されていますが、年々規模が大きくなっているようです。

5000億円超えのライブエンタ市場 急成長の舞台裏
日経エンタテインメント!2016/8/25
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO05034590Q6A720C1000000



このレ・ミゼラブルの重要なキャラクター「マダム・テナルディエ」を鈴木ほのかさんが演じていました。

鈴木ほのかさんの名前を覚えていたのは、NHKの「音楽・夢コレクション」という番組が好きで良く視ていたから。

同役のトリプルキャストの森公美子さんや、大好きな戸田恵子さんも出ていて、とても音楽性あふれる番組でした。

当時よりも、市場が拡大し、才能あふれる方たちも増えているのなら、マスメディアがなぜこの業界を活用しないのでしょうか?

エベレット・M・ロジャーズ(Everett M. Rogers)が示した、イノベーションが普及する過程を示した図があります。



主観的ですが、マスメディアは、図のレイトマジョリティ:後期多数採用者が認知したコンテンツ、つまり、人や受け入れられる番組構成を確認したうえで、視聴率を上げようとしているのだと、思います。

劇場にいるとき、これだけの、才能のある方々いるのに、それを楽しみに待っているファン層があるのに、マスメディアを通じてエンターテイメントを発信することが出来ていないのは、とても残念なことだと感じました。

ただ、それは演目をそのまま放映することではなく、先の番組のように個性を生かす番組があれば楽しいなと思います。

ここの所、年に数回音楽のライブに行きます。

そこに至った経緯はふとしたきっかけで、ライブ映像を見たことからで、マスメディアで受けるイメージと違う迫力に圧倒されたのがきっかけでした。

ライブの良さはそれとして、そこにある大きなエンターテイメントを生かすことで、新たなマジョリティ(多数採用者)をつかみ、大きな市場が生まれてくるのではないかと思います。

マスメディアが、右に倣えのコンテンツを脱皮してくれると、もっと、夕方~深夜の時間が楽しくなるのになと思います。