翌朝は、台風一過の穏やかな内海でした。
昨日、見えたり隠れたりしていた女木島はくっきりと浮かんでいました。
高松は生まれた町です。
履歴書には香川県高松市出身と書きます。
けれども、父の仕事の関係で住んでいたところなので、親戚がなく、10年ほど前に懐かしいところを1日ほど散策しただけで、仕事の関係で立ち寄っても、夜ついて早朝出発とか、用を済ませて次の仕事へなど、立ち寄るだけの街になってしまっています。
連絡船があるときに離れてしまったので、港の様子も変わっています。
赤灯台のそばまで歩けると知って、出かけるまでの時間歩いて行きました。
午前0時ごろ大潮ということでしたが、潮が被った跡が広がっていました。
振り返ると、
懐かしい山の前にはビルが立って、全体を見ることができませんでした。
・・・・
台風の進路に合わせて陸路を帰るのが心配でしたから、揺れるだろうなあと思いながら、飛行機で帰ることにしました。
空港までの道すがら、懐かしい街を通りました。
仕事モードから割り切って休暇のつもりでめいっぱい楽しめば良かったかなとも思いました。
状況が分からなかったので、早目に、
予約してあったチケットを購入して、さぬきうどんを食べ、展望デッキから高松市内を見下ろしました。
今度は時間をとって栗林公園を見に行こう・・・などと思いましたが、
雲の重さのほうが気になりました。
ふと、タイヤが並んでいたので・・・
右側の小さなタイヤが、YS11のもの。
高松から大阪、大阪から羽田と、子どものころ乗った飛行機の揺れを思いだしました。
帰りの飛行機は、台風の横を飛びました。
小刻みに揺れが続きましたが、子どもの頃の怖さはありませんでした。