知りたがり

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ブログの開設から3700日

2016-07-25 18:19:53 | こんなこと

ブログを始めたのは10年前の6月11日でした。

今年の6月11日の写真が、高松空港の写真です。

先の記事に挙げた、父母の60年のお祝いに高松に行ったときのものです。

スタートの記事は恥ずかしながら「だいすきなもの」という記事で、本棚を映しました。

仕事の道具なので、傾向が変わっていないのがいいのか。悪いのか。

ただ、書棚はその時新しかったものも、何年も前にすでに足りなくなって、大幅に増えたのに、積みあがって・・・

自分の課題図書が、今日また一冊増えて・・・

投稿をご覧いただきありがとうございます。

細々でも続けていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。


加工・業務用国産野菜の利用拡大セミナー

2016-07-23 17:39:48 | 考える

加工・業務用国産野菜の利用拡大セミナーに出席してきました。

場所は三田共用会議所というところで、重厚な建物、厚い絨毯の廊下でした。

それはともかく・・・

平成19年ごろからの加工・業務用に国産の野菜を使っていこうという動きを、農林水産省のホームページや、他のイベントで追ってきました。

利用拡大セミナーは初めての参加でしたが、生産者、流通業者、実需者の順に発表がされていました。



生産者側の動きとしてJAグリーン近江とJAとぴあ浜松の二つのJAの発表がありましたが、JAの戦略によって、この分野の取組がどのように進むのかということがよくわかる事例でした。

倉敷地方卸売市場の卸売事業者である倉敷青果荷受組合は、卸売市場で初めてISO22000の認証を取得する、カット野菜工場をつくるなど、利用拡大について取組を推進するなどしている事例でした。4定(定時・定量・定品質・定価格)に加えて、低価格が必要という話が印象的でした。

(株)ロック・フィールドの発表もありましたが、加工・業務用に関しては、多くの利害関係者を抱えているからでしょうか、レタスの葉一枚一枚の検品の写真はありましたが、近年の事業の取組の説明に終始していました。

ロイヤルホスト(株)も事業の取組について説明されていましたが、消費の経年変化がわかる興味深い内容でした。

ちょうど、弊社が農商工連携人材育成事業に取り組んでいるときと、この加工・業務用野菜の取組が重なるのですが、その後公務員として農業の6次産業化に取り組むに至って、「対象」と「内容」に共通項が多い取り組みが、政策をどこの・だれが作るかによって、名称も支援施策も変わってくることに居心地の悪さを感じています。

共通項に目を向け、重複する分野のなかで、本当に必要な政策は何かに注目すれば、業界や業種の壁が低くなり、無駄のない資源配分につながっていく気がします。

すでに、省庁横断的にと考え、少人数で目的を達成するために政策を組んでおられることを知らないわけではありませんが。

銀座線上野駅のパンダ

2016-07-22 20:44:31 | こんなこと

水曜日に久しぶりに上野駅から銀座線に乗りました。

ホームに扉が設置されていましたが、パンダの画が。

戸袋には桜の花が・・・



季節によって変わるのかなとも思いましたが、

桜だけだと少しさびしい感じ。

列車が到着して扉があくと・・・



パンダがいい感じで。

何気ないようでも・・・

計算してあったのだと。

何気なさが、いい感じでした。

ちなみに、到着した列車は新しい型の車両でした。

「アグリ・フードビジネスと知的財産」知財学会シンポジウムに参加しました

2016-07-02 16:42:19 | 考える

日本知財学会は設立当初より入っている学会で、知的財産の勉強をするために末席に。

産学官連携やMOTの情報収集をしているなかで、参加した学会です。

もちろん学究の徒ではありませんし、弁理士でもないので、直接的な情報活用ができるわけではありませんが、知的財産の最先端の動きを知ることができるので、シンポジウムなどには積極的に参加してきました。

研究ノートの大切さやそれを公正証書にまでするなど、研究の成果の担保の難しさを教えてもらったのもこの学会です。

さて、

公務員の間、参加してこなかったのですが、今回のシンポジウムのタイトルが、「アグリ・フードビジネスと知的財産」。

写真の題目は誤りと本学会の創設者の妹尾先生が第一声で言われていました。

「アグリ」と「フード」に興味を持つ方が研究者にも増えてきたということでしょうか。

もっとも、ネスレのグローバルなブランドなどの知財戦略について、多面的な情報をこの学会で教えてもらいましたら、「フード」は継続的なテーマではあったわけですが・・・

今回のシンポジウムは、妹尾先生の名前を農林水産省のWEbページで拝見するようになったからのようです。



シンポジウムの中で特に興味深かったのは、パネル討議の中の二人のパネリストの方の発表でした。

キッコーマン(株)の常務執行役員の村田さんは、圃場から消費者へ至る各段階に多数の知財が関与しているという話をされました。

そのなかで、食品にこれだけの知財が関わり、それがコストに転嫁されていることが良いことなのかとも考えるという趣旨の発言をされました。

「ものごと」の「こと」が重たくなる経済の中で、答えの出ない課題だと感じました。

Innerbrain(株)代表取締役、前シンジェンタジャパン会長の、村田さんは世界の農業環境の課題とリスクについて話をされました。

農薬の普及、ハイブリッド品種の普及、遺伝子組み換え作物の導入が、単収の増加に貢献しているという図を見て、複雑な感情を持ちました。

単収の増加は今後の世界的な食料問題を解決するには不可欠な課題ですが、遺伝子組み換え作物が、いかに安全といわれても、生態系に与える影響が本当にないのか、経験則がどれだけあるのか、など考えてしまいます。

ただ、村田さんの言われたことで、本質をついていると思ったことがあります。

「今ある仕組みをもっと生かす施策がひつようだ。農協の生産にはたしてきた役割は大きい。」

うがった見方で、農協があったほうがアグロ多国籍企業は有利だからという考え方ができるかもしれませんが、単純な農協不要論は、日本の農業政策を誤った方向に導くと思います。

シンポジウムの最初に「答えを出すのではない、課題の整理だ」ということでしたが、課題を整理する入り口にしか立てずに終わった気がしました。