知りたがり

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ピンクとオレンジの花束を空に!

2017-09-28 01:28:00 | 考える

尾崎千恵子さんが亡くなりました。

1年ほど前、第64回日本農村生活研究大会in埼玉で、シンポジウムの報告者として席を並べて・・・

懇親会では、お忙しい中、作ってくださったお料理を食べて・・・

上の写真は、尾崎さんのところの人参を使った新座名物にんじんうどん。

下の写真は、尾崎さんのところの野菜で作った煮しめ。

とても元気でいらっしゃったのに。



尾崎さんは、新しい農家の嫁の在り方、いえ、新しい農業女性の生き方を示し、多くの人に影響を与えてきた方です。

「女性起業の『みんなおいで!』フェスタinさいたまから、SCIの設立そして解散まで」を、先のシンポジウムの掲載を機に、ブログに書きましたが、「女性起業の『みんなおいで!』フェスタinさいたま」は尾崎さんが実行委員長として活躍したからこそできたものです。

特にイベントへの農業女性の参加を後押しし、多数の農業女性や関連団体の参加が可能となったのも尾崎さんの力によるものです。

また、全国的な農業女性のネットワークにも積極的に参加し、そこでもリーダーとして活躍されました。

尾崎さんはいくつもの種を播いた方です。

まいた種が、重なり合っていくつもの輪を広げました。

若い農業女性が、積極的に地域での交流ができるような場を作り、

大学や、企業との連携で、地域の新しいネットワークを作り、

そして、先のSCIを生み出すきっかけにもなりました。

「農業女子」という言葉が、広がっていますが、尾崎さんのまいた種、全国の尾崎さんたちのまいた種が、実り、花が咲いてきたのだと思います。

尾崎さんはピンクスーツの似合う方でした。そして、人参を大切にして、ある会で作ったオレンジ色のエプロン姿の尾崎さんが目に浮かびます。

尾崎さんのまいた種は、こらからますます、素敵な花を咲かせていくと思います。

花束を、ピンクとオレンジの花束を空高く届けたいなと思います。

「食べるものこと」について街角から感じたこと その3

2017-09-23 20:18:46 | 考える

仕事で出張に行くと、時間がある限り、食品スーパーに立ち寄ることにしています。それぞれの地域の農林水産物の特徴がわかって勉強になりますが、それよりも、興味深いのが、「だし」と「調味料」と「漬物」です。

「だし」は、地域性だけではなく、周辺のライフスタイルによって品揃えが左右されるものだと思いますが、昆布、削り節、いりこの陳列棚の店舗全体からの割合や、だしの棚のなかの割合が、地域によって違いがあって面白いものだと感じています。

「調味料」は、もっと面白く、地域による差が多い食材です。福井県大野市の食品スーパーで、お酢の一升瓶がエンド陳列しているのを見てとても驚きました。

「漬物」は、地域の食文化の伝統を示しているもので、特に葉物の漬物は在来の葉物を使っていたり、海の近くでは野菜と魚介類を合わせた漬物だったりと、一見全国どこでも同じような棚のなかに、個性豊かな商材が隠れています。

地域の商材に興味が集まり、今は「だし」ブームでしょうか。

コレド室町のにんべん日本橋本店「だし場」が端緒でしょうか、このコレド室町では、改装拡大後、奥井海生堂、茅乃舎と、うまみ文化が広がっています。

東京駅のグランスタ4期エリアで、茅乃舎が東京駅地下丸の内口の改札前に店舗をもち、その1で触れた大宮駅のアコメヤのレジ横には、「アコメヤの出汁」という小冊子が置いてあります。

うどんチェーン店に行ったとき、枕のようなだしパックでだしを取っているのをみて、驚いたこともあります。

その一方で・・・

食品スーパーに立ち寄った時、品揃えだけでなく、そこのお客様が何を買っているのかにも興味があります。

先日、首都圏の郊外都市で大手食品スーパーチェーンに立ち寄りました。カット野菜の品ぞろえのすごさに圧倒されて、すれ違うお客様が買うものをみていると、トマトとレタス以外のカット野菜ではない野菜を買われている方にほとんど出会うことが出来ませんでした。偶然かもしれませんが。

過日、経済産業省のミニ経済分析「平成28年小売業販売を振り返る」を見ていたら、ドラッグストアの商品別売上構成比の中で、もっとも多くを占めるものが食品、さらに、売り上げの増加にもっとも貢献したものが食品。

そのドラッグストアの店頭の食品は、アルコール類が多くそれが貢献しているのでしょうが。食事に関するものも無視できない。その商品は、ナショナルブランドの、さらに一般的なもの。

「だし文化」という「こと」商品と、簡便性と価格志向という「もの」商品が、同じ消費者の異なるニーズに対応しているのだとしたら。あるいは、全く異なる消費者を対象としているのだとしたら。

経営資源を持つ者は、高度な情報技術の活用などにより、半歩先を読むツールを沢山持っているのかもしれません。

けれども、持つ者であっても、持たざる者であっても、街角に立ち街角から見ること、見る視点を増やすためにより多くのものを直接見ることが大切だと思います。

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写真は、群馬県の館林市にある日清製粉の製粉ミュージアムの庭園の写真です。菩提寺が館林にあり、昨年のお盆にお参りに行った帰りに立ち寄りました。昨年のブログにも書きましたが、頭が整理できないくらい、展示にショックを受けました。自らの経営資源を最大に生かして、最先端の情報を収集し、きちんとした仕組みを作って事業を行うすごさは圧巻でした。

「食べるものこと」について街角から感じたこと その2

2017-09-18 00:02:01 | 考える

一昨日、母と買い物に行き、昼に飲食店に入りました。

ずいぶん前から、母の好きそうなランチメニューがあったので、一度一緒に行きたいと思っていました。

店舗に入ると、少し雰囲気が変わっているように感じました。内装、メニューはそのままだったのですが、注文方法は、自分でタブレットを操作するようになっていました。

雰囲気が変わったのは、威勢の良い声が、聞こえなくなったこと、明らかに接客の人が少なくなったからのようでした。

タブレットの画面の中、サービスのところには、お茶もありましたが、タイミングよく、声をかけてもらいおかわりを頂き、気持ちよく食事を終えることができました。

人件費と採用コスト(さらには「注文まちがい」など、人的ミスによる損失まで含まれているかもしれません)と、タブレットによる注文システムの導入・ランニングコストを秤にかけた結果、ということだと思いますが、明らかにサービス品質は向上しているように感じました。

その時、一度のことですが…

さて、

6次産業化に関わるようになって、15年ほどになります。当時は、農山漁村の起業活動と言われていました。

最初に、「手間をかけて」「手作り」が、美化されていることに違和感を覚えました。

これは農業分野に留まらず、「食ビジネス」の各段階で、そして、他の業界でも、比較的小さな組織を支援するときに感じることです。

もちろん、それは、差別化になり、消費者に向けたアピールになります。

けれども、その言葉が、結果として、自ら捨てられないこだわりを抱えてしまったり、採算度外視に繋がってしまっては、事業の継続性が危ぶまれます。

そして、必要なところに必要な器具や機械を導入しないと、不完全行動をとってしまい、思わぬ事故にもなりかねません。

先日、テレビを見ていたら、農作物を加工する施設が映っていました。瓶詰加工のため、鍋で瓶を煮て消毒していました。鍋に丁度入るような取っ手のついたざるを使い、瓶を引き上げているところが映りました。

なぜ、その方法を採用したのか、その経緯が分からないものが否定することはできませんが、底が丸い大きな鍋をみて、別の方法があるのにと思わずにはいられませんでした。

先の飲食店のタブレット導入にあたっては、コストの問題だけでなく、「仕事の仕組みをどのようにすると合理的か」ということが前提に考えられていると思います。

IoTや、AIなど新聞紙上をにぎわしていますが、他山の石ではなく、合理的な仕事をするために、楽に仕事をするために、危険な仕事をしないために、商品・サービスの完成度を上げるために、どんな技術や方法を導入するのが良いか、事業規模や組織の能力に合わせて組み立てていく必要があると思います。

ただ、前回危惧した「食ビジネス」に関する動きによって、一時の増産に対応した施設をあわてて整備したり、「こうしたらいいよ」のアドバイスをうのみにして器具や機械を導入したりすることは、避けなければなりません。

「売上」ではなく、「利益」を考えて…

組める相手なのか、戦える市場なのか考えて…

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写真は、5月に狭山市を歩いているときに通りかかった古い井戸です。飲料水を確保することが難しい武蔵野台地では、たてぼり井戸を掘る技術が発達する近世まで、漏斗状に掘り下げて井戸を作っていたそうです。この井戸は七曲井といって、平安時代中ごろに掘られ江戸時代まで使われていたそうです。現在の飲料水の仕組みを考えれば、ずいぶん変化してきました。目的のために、どのような技術を使うのか、豊かな時代、知恵を合わせれば、合理的な進め方ができるはずです。

「食べるものこと」について街角から感じたこと その1

2017-09-16 17:09:22 | 考える

JR大宮駅の改札を出て、東武アーバンパークライン大宮駅に移動するのに必ず通る場所に、ユナイテッドアローズのアパレルショップがありました。

そこに、一週間前に、AKOMEYA TOKYOが出店しました。

新宿のNEWoManの店を見たとき、時代を映す鏡として、企画能力と出店能力があれば、できておかしくない店だと思いましたが、3店舗目が大宮に出店したことには驚きました。

都心から、時間をかけて、距離を伸ばすように、じわじわ変わってくると感じていたトレンドが、一気に飛んできたように感じました。

アフタヌーンティーのサザビーリーグの店舗業態なので、マーケティングは十分にされているのでしょう。

大宮は、普通の人が少し豊かな自分らしい暮らしをするために消費する町だと思っています。

そこで、この業態が成り立つかどうかのテストマーケティングなのかもしれません。

この、「食べるものこと」の風が変わってきたことについて、私なりに、考えていることを何回かに分けて書いてみたいと思います。

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私は、ファーストキャリアの食品メーカーでリテールサポートの仕事をし、中小企業診断士としては、多様な業種の支援をしていますが、食に関しては、土の中から口に入るまでの業種の経営全般の支援をしています。

ちなみに、大学で勉強したので、管理栄養士ですが、ペーパー資格です。

食べるものの商品開発をお手伝いさせて頂いて、賞が取れたり、売れる商品になったり、ということをいろいろと経験してきましたが、自らトレンドを創るというよりは、トレンドを読み解いて、半歩先の商品作りを手伝い、それがその組織の経営全体に貢献することが私の仕事だと考えています。

ですから、各種媒体や、展示会、そしてなにより街角から感じることを大切にしてきました。

「もの」から「こと」へ、という言葉は新しくて古い言葉です。ものを揃えるという生活から、生活のスタイルの中にものを埋め込む、ことがら消費へと変化する。そう考えて幾多の業態が生まれ消えてきました。

デックス東京ビーチが、20年ほど前に開業したとき、「複合店舗」という名称の、アパレルと食の合体した店舗が軒を連ねていました。地ビールの醸造所とレストランもありました。

現在は、客層に合わせた変化があり、当時の雰囲気はなくなってしまった気がします。

けれども、ここ数年でそのときの風が、洗練されて戻ってきました。

雑貨を取り扱う展示会(ギフトショーやインテリアライフスタイルショー)などでは、消費期限の長い、おしゃれな食品が並んでいます。

そして、それがならぶ店も増えてきました。もちろん、大宮でも。

(余談ですが、地ビールがクラフトビールとなり、ここのところ増えてきていますね。)

さて、そこで、考えてしまうことがあります。

こういった「こと」消費対応型の商品には、需要が増えてきました。

もちろん、商品の原材料や商品そのものの成り立ちがきちんとつたわること、作った人の思いが伝わることが大切なのは言うまでもありません。

ただ、「この市場の大きさはどのくらいなのだろう」、「反復購買をする商品なのだろうか」、「大きな会社が入ってきている市場でどう戦うのか」、と。

風を読み間違えないよう、風を読み間違えてもそれに気づくよう、風を読み間違えても決定的にダメージを受けぬようにしていかなければならないと、勝手に神経をとがらせています。

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※写真は、北陸鉄道の余呉駅で7月に撮った写真です。特急が不通で、各駅停車で差し掛かった時です。特急から見える風景がとても綺麗だったのですが、スピードが速く、シャッターを押すことができずにいました。ビジネスマンが何人もシャッターを押していましたから、そう思っていた人も多かったのかもしれません。今の「食べるものこと」についての関心も、この風景で心が豊かになるのと同じ気持ちから来ているのかもしれません。

ならわぬLIVEseason2のアンケートについて

2017-09-15 22:28:33 | 探す

「ならわぬLIVEseason2」を10月22日日曜日、10:00~17:00に3session開催する予定です。
昨年度から取り組んでいて、昨年度は計10session開催しました。
今年は7月に3session開催しました。
テーマだけですが、アンケートに記載して、興味のあるものを教えて頂くようにしてあります。


自社事業は、社会の動向や、情報収集したものをいかして、新しい考え方や、掘り下げ方を考えて取り組んできました。
毎回異なる切り口と、現場で感じたことを直接取り込んで、新たな情報を加えて取り組んできました。

こんなテーマで…と、企画を練ったものもあるのですが、「新しい考え方や、掘り下げ方」のために皆さんのご意見も頂きたいと思いました。

そこで、Google Formsの力を借りてアンケートを作成しました。

こちらにアクセスしてみてください。

なお、アンケート期間は本日から2017年9月22日までです。

忌憚のないご意見を頂けると幸いです。

福井県「6次産業化新商品開発研修」実施にあたって

2017-09-13 10:57:21 | 考える

福井県の6次産業化に取り組まれている農林水産業者向けの研修会を運営します。

企画提案を採択頂きました。

福井県は、「こしひかり」のふるさと、今年は新ブランド米「いちほまれ」の発売など、美味しい米をはじめとした農産物だけでなく、海産物にも恵まれたところです。

福井県の6次産業化とのご縁は、10年前になります。
在来農産物の活用や、福井県ならではの加工技術を活かしたものなど、多様な商品、多様な営業形態のものがありました。
また、企業組合による組織化の先進県で、地域での存在感の高い法人が多数育っていました。

特に大野市には、3カ年研修事業で関わらせて頂き、本醸造の酒、醤油、酢の蔵が並び、美味しい水で育てた美味しいお米を美味しい水で炊いたごはんの美味しさを味わい、豊かな食をより多くの方に知ってほしいとの思いを持っています。

つながりの中から、世界醤油カツ丼機構という福井に新しい食の風を起こした団体の末席に加えさせて頂いて「埼玉支局情報広報部ディレクター」という役職があります。

福井県内の、6次産業化に取り組む農林水産業の方のお役に立てる研修を実施してまいりますので、ご興味のある方の参加をお待ちしています。



申し込みは、FAXまたは、E-mailにて、9月29日までに、

申し込み内容記入の上、福井県農林水産部食料産業振興課6次産業化推進グループあてお申し込みください。
FAX 0776-20-0649
E-mail shokusan(a)pref.fukui.lg.jp
 ※(a)を@に変えてご送信ください

■申し込み内容

貴社名(ふりがな)

代表者 役職 氏名

参加者 役職 氏名
(代表者が出席される場合も参加者氏名をお書きください)

連絡先
 郵便番号
 住所
 電話
 FAX
 E-mail

経営内容(栽培品目 栽培面積 既存の加工品などご記入ください)



レンタルで効率的に回るためには?

2017-09-03 19:27:45 | 移動中 みつけた

今日は、熊谷と寄居に行きたくて方法を考えました。

① 大宮からレンタカーを借りてまっすぐ行く。
② 熊谷からレンタカーを借りてぐるっと回る。
③ どこかでレンタサイクルを借りる。

レンタカーのポイントがあるので、結構安く行けそうでした。

ただ、立ち寄り先の駐車場がどうかな?
止めるところなくなりそうな予感!!!

レンタサイクルが借りられるところ探したら、熊谷駅のみ。

自転車との相性が良ければ寄居まで足を延ばそうと、熊谷駅のそばのエキナンという駐輪場でレンタサイクルを借りました。

そして、熊谷ラグビー場まで。

なんだか、相性の良いママチャリだったので、そのまま寄居まで足を延ばすことにしました。



行きは「未だかな」「未だかな」という感じでしたが・・・

帰りは、ちょっと寄り道したりして。



楽しいサイクリングでした。