食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

農地保護

2012年10月31日 17時36分13秒 | 日記

日本は食料輸入国なのに耕作放棄地は増え続けている。厳しい就労環境下に在りな

がら農業だけで飯は食えないから兼業に移行され、やがては後継者さえなりたがらな

い、させたがらない、農業放棄の構図が出来つつある。農家は先祖からの農地を守り

ながら生活をしてきた。親が子に農地を譲ることは可能だ。しかし農地は農地法で保

護されているから農業就労者以外に譲ったり売ったりすることは出来ないようになって

いる。農地から他の目的に使うための地目変更が認められた場合には農業就労者以

外の人に売買することは可能だが、その可否は農業委員会によって決められる。簡単

に地目変更が出来ないから、農業をしていない農地が荒れ放題になり続けていても、

原野になっていても、それは農地であり続ける。

新規就農者は場所により30~50aの農地を確保することにより農業従事者と認められ

る。農地が農地法によって保護には固いガードがかけられるべきだし、保有者には農

地を守るという義務を課せられていることにも賛成できる。この義務違反に罰則がある

のか知らないが、いい法律でも悪い法律になることがある。義務違反があり続けるから

耕作放棄地が増え続けていることになる。農家に生まれただけで農業をしていないの

に農地は相続できる。法律の主旨に反するではないか。

逆に、農業就労者ではない私が『今後永久的に耕作放棄地になりうる農地を保全した

い』という主旨で、農地を持てるように手を尽くしても、それは叶わないことなのだ。農家

に生まれながら耕作放棄している人と、私のように農業とは関係ないが耕作放棄地の改

善のために農地を持ちたい人を比べた時、改めて『いい法律でも悪い法律になることが

ある』となる。

私が畑を借りている人は高齢で農業はしておられないが、他にも農地を持っておられる。

耕作放棄地にしないため時々、シルバーセンターに頼んでは草刈りをして貰っている。こ

のように本当に農地を守ろうとしておられる方のために、農地を守るための法律を作った

政治家どもに言いたい。『近い内がいつのことなのか』こんなことの議論より先に、法律の

主旨と外れていることの修正、現実に起きている不具合を早く直せと。


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