食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『農薬の可否』

2012年10月12日 18時01分21秒 | 日記

一寸、古い話だが当地で科学ライター松永和紀さん(http://www.foocom.net/)の講

演会が開かれ、食と農薬に関する話をされた。内容は科学者また主婦の視点から見

た演題について語られた。

特に農薬の是非については、科学者の立場、主婦の立場からすると非に力点が置か

れるのではないかと思っていた。ところが、一般論として農薬は安全性に疑問があるか

ら使用されるべきではないとの声が圧倒的に多い中、科学者らしく色々なデータを使

って噛んで含めるように説明された。農薬の勧めを説かれたのでも、危険性を説かれ

たのでもない。

話をよく聞いてみれば、農薬の害が食に出ることなどあってはならないと、日本の規制

はとても厳しい。所謂、安全基準なるものは安全とされる数値に、安全係数を上乗せし

た厳しいものになっている。

だから、農薬に関しても決められたことをきちんと守れば絶対に安全な範囲内に収まる

と言うものだ。また、有機農法は安全で万能のように持て囃されているが有機農法で作

られた作物だけに出るアレルギーも出てきているそうだ。消費者は単なる言葉に踊らさ

れることのないようにしなければならない。

さて、俄百姓のこの私も、害虫にノックアウトされ全滅したことは何度もある。寸前でくい

とめても苗は大きく育たず、いい収穫にはならない。種を蒔き本葉になった頃、虫にやら

れるのはダメージが一番大きい。また、冬になっても温度が高いのか害虫も死ななくな

り、昔とは違うと古くからのお百姓さんは言っていた。

私は限界になるまでに農薬で駆除することもある。松永先生の言によれば『上手に使用

して、効率のいい農業をすべき』

スーパーなどで売られている野菜には虫が齧った形跡はどこにもない。農薬なしにあん

な野菜ができるなら企業秘密など言わず、是非とも日本中に広めて欲しい。あんなに大

量の虫被害ゼロの収穫はあり得ないと思う。消費者はそれを理解しているのか、理解し

ないまま無農薬野菜として食べているのだろうか。


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