上演脚本が完成しましたので、本日より再度連載を開始します。
【あらすじ】<o:p></o:p>
ヒラニワ高原では、観光客の倍増を計画した。それは、雌雄を決することなく行ってきた闘牛で、決着をつけさせることと、派手な演出とパフォーマンスを行い、観光としての闘牛を際立たせるというものであった。<o:p></o:p>
不本意ながらも、地域のためにその計画を認め、取り組みに向かうそれぞれの牛主たち。<o:p></o:p>
南部闘牛会の横綱『内間木王』は引退を勧告される年になっていた。<o:p></o:p>
『内間木王』の強さをゆるぎないものと思い、それでも勝てると信じて、闘いの準備を進める牛主の栗木。一方、『内間木王』は本来闘うことが好きではなく、なぜ自分が闘わなければならないのかを自問自答し続ける。<o:p></o:p>
『サイクロン霜畑』は、人間の年齢でいえば85歳。闘牛としての人生を全うする覚悟ができ、負ければ自分には利用価値がなく屠(ほふ)られるだけと、迷いがない。<o:p></o:p>
円熟期を迎えた『グレートガタゴン』は、打倒内間木王を目標に鼻息が荒い。<o:p></o:p>
中高生中心のアイドルユニットと同じ名前を持つ闘牛『モーレツ娘。』。人間のアイドルユニットはCDも発売し、地元アイドルとしてそこそこの評価を得つつあり、自分も負けまいと、闘牛会のアイドルを目指す。<o:p></o:p>
闘牛を使って、さらなる地元の振興を図ろうとする大人たち。<o:p></o:p>
地元の伝統である闘牛を守ろうとする、牛主たち。<o:p></o:p>
人間の利害に翻弄され、自分の一生を省みる牛たち。<o:p></o:p>
それぞれの想いが交錯する中、闘牛大会は当日を迎えようとしていた。<o:p></o:p>