◆「時間が解決してくる」とはよく言いますが、その逆も世の中にはよくありますね。自分自身、気をつけねばならないとよく感じます。◆4月には新入社員研修などが沢山行われますが、そこで使われる常套句「初心を忘れない」なんていう言葉はその対極にありますね。時間が経過することで、新鮮味がなくなったり、なぁなぁになったり。自然のままに「流され続けたら」、そうなってしまうということなのでしょう。◆人間は「感情」の生き物ですが、「理性」もある。やはり行動も関係性も、理性を効かせた「メリハリ」がキーワードでしょうか。そして「流されない」ことも「メリハリ」をつけることも、突き詰めれば個人の意識の問題。自分自身の頭で考えているかどうか。そう思います。◆さらに、自分の頭で考えるということは、自分以外の「アンコントローラブル」なことに関して、如何に考え・思いを巡らせられるか?ということと大方同義といえるのではないでしょうか。・・・・「アンコントローラブル」なこと。色々なものがありますね。例えば「過去」、「自分以外の他人」。そして、その「他人」とは、すなわちカウンターパートナーであったり、競合であったり、顧客・取引先であったりするわけですが、この対面する「相手」の気持ちや狙いを、如何に自分の頭で考えて捉えれられるか?、感情に配慮できるか?、(稲盛さんの言葉ではないですが)感謝の気持ちを忘れずにいられるか?、突き詰めるとこの2-3点に尽きるように思います。◆私自身が「相手」の立場になって考えてみると、「このあたりの思慮・配慮」の有無は、契約継続や昇進昇格などに関してとてつもなく大きな判断材料になるなぁと感じます。そして、このあたりのスキルというのか心配りというものは、社会経験や経験時間が大きくものをいう。最初からできる人も稀にいますが、本当にレアケース。残念ながらほとんどができない。よって、これはアドバイスの類になりますが、浮世に(ずっと)いるという勘違い?夢?から脱し、今、自分自身は現実の世界にいて、多くの生きる時間帯の中で自身は決して特別の存在ではなく、多くの人と同等にして存在しているということを常に真正面に捉え、進んでいくしかないと思うのですね。そうゆう感覚に希薄であってはトンでもないことになる。また最初に気づいていても、途中に忘れてしまいダレテくることもある。そういった難しい面もあるかもしれませんが、そこは何千何百ある人生の「分かれ目」の一つということでしょう、か。◆ちょうど今日は「成人式」。4月の「新入社員研修」もほど近い。年長者として、こういったことは、「伝わる」だろうという前提の人たちに限り、繰り返し伝えていくことが大切なのだろう、と改めて思う次第です。