「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

今年のフローレ21の課題

2006-07-01 14:05:29 | Weblog
 1989年フロ―レの副社長である松田氏が丸紅に在籍していたころである。
 
 私と松田氏で「如何したら花の消費が広がって業界のパイが更に大きくなるのか?」議論した。

 勿論まだバブル絶調気でパイは年々大きくなっていた。花文花のつぼみが見えてきたころである。

 フロ―レ21の誕生は如何したら「花の消費が拡大するのか?」 この目的の為に生まれたと言ってもいい。私と丸紅そして数人の株主で誕生したのが16年前の事である。

 しかし、私たちは十数年この本丸に目をつぶり、日々起こる目先の問題解決に精力をつぎ込んできた。

 この数年やっと少しずつではあるがみんなの意識が変ってきた。勿論私もである。

 10人の消費者が要ると、4人は花を買ってくれるが,残りの6人はまったく花を買った事がない。私たちは5人目、6人目に花に興味を持ってもらい、花を買っていただくことが今年のフロ―レの課題。
 
フロ―レでは毎週月曜日10時から営業企画会議が行われている。
 同じ日の13時半から社長、副社長、専務、各マネージャーが加わった営業会議が始まる。

 ここでは、午前中に煮詰めた案を営業企画の方から提案がある。
 提案の多くは、いかに5人目の人に花を買ってもらうかという取り組みである。
 
 毎年秋に行われる「IFEXアイフェックス」は今年幕張へ会場を移して行われる。フローレ内でさまざまな議論があったが、出展する事になった。勿論キーワードは「消費拡大」である。
  
 フロ―レが毎月行ってる「ショーザフロ―レ」も今度が25回目である。当初は人が集まらず、スタッフの研修会のようだった。10回を越えるころから少しずつ人が集まりだし、今では60人から100人ぐらい集まるようになった。

 6月23日の「24回ショ―ザフロ―レ」は「花を買う人の心理と行動のパラドックス」 当社の長田副本部長とクリザールの米田社長に話してもらった。
 
 私は花の仕事をして40年近くになる。多くの経験をつんできた。私の発言の多くは、この経験をもとにする。
 
 今回の集まりで、幾つかの思い違いをしていた事に気がついた。
 
 私は経験主義者はないが,過去の経験に頼った発言が多い。
 先日の催しでは、お客様の行動や心理は「科学の目」で検証しなければ正しい答えは出てこない事も解った。
 
 [科学の目]とは、統計や調査そして仮説の実地を通して5人目、6人目の人に買っていただける商品の開発へとつながっていく。
 
 勿論それだけでなく、立地、接客、飾り付け、売場環境、コミニケーション、など商品以外の要素もある。そして何より売場での意識改革が必要である。
 
 今年の私たちのテーマ[消費の拡大]はフロ―レ21を誕生させただけでなく、フロ―レが存続している限り永遠のテーマとなりそうだ。
 [ローマは一日にしてならず」。


 経験主義――哲学で,認識の根源を全て経験に求める立場
 [ローマは一日にして成らず]--偉大な事業は長い年月と大きな努力を必要とする。     (国語大辞典より)

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