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中国の物価高 日用品に波及 洗剤など5~15%値上がりへ

2011-03-30 22:26:46 | 日記
中国で日用品メーカーが相次ぎ値上げに踏み切る。洗剤やせっけんなど主要品目は4月から5~15%値上がりする見通し。原油価格の高騰と労働コスト上昇が背景で、中国の物価高は農産品から日用品にも広がる形となる。東日本大震災による部品供給の停滞が他の分野で価格を押し上げるとの懸念もあり、市場では4月にも追加利上げがあるとの観測が浮上している。

中国国営の新華社通信(電子版)によると、値上げするのは英蘭系のユニリーバ、米系のプロクター・アンド・ギャンブル、地場系の立白集団と納愛斯集団。中国の日用品市場に占める4社のシェアは計8割に達し、値上げが物価全体に及ぼす影響は大きい。

中国の消費者物価指数(CPI)は2月に前年同月比4.9%上昇、政府の年間の抑制目標「4%」を大きく上回る状況が続く。新華社系の日刊紙、中国証券報は29日に「3月のCPI上昇率は5%を突破する可能性が高く、中国人民銀行(中央銀行)は4月にも利上げする」と予想した。

値上げの原因は原材料価格の高騰と、賃上げによる労働コストの上昇。中東情勢の混乱で原油価格が高騰を続けるうえ、中国国内では人手不足の沿海部を中心に賃上げ圧力が弱まっていない。東日本大震災の影響も不安要因となっている。中国政府系のシンクタンクは最近まとめたリポートで「日本からの部品供給の停滞が中国企業の生産コストを高め、インフレを加速させる恐れがある」と指摘した。一部では自動車や電気製品の価格上昇を警戒する声も出ている。

日経 30日夕刊
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3月11日以降、国内の震災で、他の多くの懸案事項が隠れてしまいました。中国では物価高によるインフレが問題となっており、当局による利上げ、預金準備率上げ、さらには元高でインフレ抑制(特に不動産価格安定)の手を打っている状態です。しかし、物価は安定するどころか、3月のCPIは5%を突破する予定。となると、実質金利はそのマイナス幅を広げるわけですので、利上げも間近となるわけです。

国内総生産世界2位、賃金の上昇、購買意欲増加、物価も高騰と、今の中国は、このような流れなのでしょうか。中国には少ないエネルギーと材料で生産効率性を高めることをこれからは求めていってほしいと思います。これからは作ればいいという時代ではないと思います。そうすれば、供給側のコストも抑えることができると思います。低価格で高品質の生産を求めてほしいです。


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