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人民元3日連続最高値 当局、インフレ対策で誘導

2011-02-11 14:16:44 | 日記
中国人民銀行が10日午前に公表した人民元の為替取引の基準となる中間値(基準値)は1ドル=6.5849元と、2005年7月の元切り上げ以降の最高値を更新した。最高値更新は3営業日連続。インフレ対策として中国当局が人民元を緩やかな上昇に誘導する動きが目立ち始めた。

10日の上海外国為替市場では、元の対ドルレートが前日終値比0.11%高の1ドル=6.5865元で取引を終えた。「基準値が連続で最高値に設定されたことえお受け、市場では元の先高感が広がっている」との指摘があった。

1月のダボス会議で中国人民銀の金融政策委員の李稲葵氏が「利上げと元相場の5%の上昇でインフレを抑えられる」と発言。「5~6%の上昇であれば輸出企業も耐えられる」とも指摘し、当局がインフレ対策で一定程度の元高を許容するとの見方が浮上している。

基準値は、上海外国為替市場に参加する銀行などに聞き取り調査して取引開始前に毎日公表するが、中国人民銀などの以降に左右される傾向があるとされる。元相場の1日の変動率は基準値から上下0.5%に制限されている。

日経 11日朝刊
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春節最終日の異例の利上げに続き、元相場の切り上げも顕著になってきました。当局のインフレ回避対策が続いています。しかし、折角の好景気に水を差しすぎても経済対策としてはマイナスです。先進国は対中貿易や中国市場への売上で企業業績が回復しています。中国では、実質金利をまずは、ゼロ水準からプラスにすることを目標に定め、国内の貧富の差の縮小(賃金格差縮小)に努めてもらいたいと思います。不動産や株式で儲ける人が出てくるのは経済発展する中では、当然の流れではないかなと思います。あえて価格の鎮静化に動きすぎると、日本の二の舞になる可能性があります。

こぐま経済研究所


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