国の借金８７１兆円

国の借金８７１兆円

財務省は１０日、国債や借入金などを合計した「国の借金」の総額が２００９年末時点で８７１兆５１０４億円に達したと発表した。０８年末に比べ２４兆８１９９億円増え、過去最大を更新した。今年１月時点の推定人口（概算値）で計算すると、１人当たりの借金は約６８３万円。日本の財政は一段と悪化している。

借入残が膨らんだ主因は、麻生政権が０９年度第一次補正予算に盛り込んだ経済危機対策の財源を賄うための国債の増発だ。０９年１２月末の国の借金を０９年９月と比べると、６兆９８７８億円増えた。

米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズは１月、日本国債の格付け見通しを「安定的」から「引き下げ方向（ネガティブ）」に変更した。

日経　１１日朝刊

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Ｓ＆Ｐの今の格付けは、ＡＡ（ダブルＡ）ですが、先進国の国債格付けは、ＡＡＡ（トリプルＡ）が主流です。さらなる財政状態の悪化で、近い将来Ａに格下げとなるのか、それとも今後の経済対策と財政状態改善策を内外に提示して、格下げを防止することができるのか、鳩山政権の動向が注目されます。