長崎・龍虎堂薬局 子宝・不妊相談blog ~あなたにもかわいい赤ちゃんを…~  

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アレルギーの改善方法

2015年03月14日 | 勉強してきました
3月8日、福岡の勉強会(講師は韓小霞先生)に行ってきました。
「肺」と「気」からアレルギーについて考えます。

アレルギーと肺の関係
 アレルギーとは特定の抗原に対して過剰に起こる免疫反応のこと。肺は免疫と深く関わる臓です。肺は呼吸器ですが、中医学では呼吸のほかに水分代謝の調節や免疫調整の作用を担い、何よりも「気」を生み出して全身に送り出していると考えます。
 生命活動はすべて「気」あればこそ。「気」の働きはいくつかあり、人体を外の環境や異物から守る力を「衛気」といいます。肺の働きがよくないとこの「衛気」=防衛力が弱くなり、アレルギーを起こしやすくなります。

アレルギーの人は防衛力が弱い
 花粉症を例にとると、花粉が鼻などの粘膜に付着しても、人体にとってそれほど害ではありません。
 ところが防衛力が低下していると花粉という害のない侵入者も大きな敵とみなされ、激しい免疫反応によって不快な症状があらわれます。過剰な免疫反応が続けば体力の消耗から防衛力はますます低下。
 こうして防衛力低下→症状悪化→更に防衛力低下という悪循環に陥っていきます。皮膚や粘膜は適度に潤うことでバリアとして正常に機能しますが、その潤いをつくるのも運んでくるのも「気」の力。
「肺」と「気」がしっかりしていれば抗原となる異物の侵入も減るわけです。


アレルギー体質は改善できる
「気」の材料は酸素と栄養。呼吸の浅い人は常に酸欠気味ですし、胃腸が弱い人は栄養不良です。
アレルギー体質の改善方法は、酸素と栄養を十分に取り入れ、気をたくさん作って循環を良くすること。
漢方薬は肺や消化器に力をつけるものを使います。とくに小さな子供のアレルギーは「消化」をしっかりさせるとぐんぐん良くなります。

 薬のほか、毎日の養生はとても大切です。締め切った部屋の窓を開けるように体も空気の入れ替えが必要。「深呼吸」は肺の気を養うにはとても有効な方法です。おとなの1分間の呼吸の回数は、海の波の回数とほぼ同じ。穏やかな波音のCDをBGMにするのも深い呼吸の助けになるでしょう。
 猫背は肺や横隔膜をつぶして機能を弱めてしまいますから、猫背の人は肩をぐっと開いて胸をひろげることを意識してみてください。それだけで呼吸が深く「気」が強くなって、免疫力も上がります。

「気」の抜けた体にしないために
 アレルギーはいまや国民病の勢いですが、その背景には加工食品や冷たいものの飲食、運動不足、エアコンの普及、清潔すぎる・・・などがあると言われています。
 つまり、便利で快適な生活は肺や消化器を弱めて「気」の生成と循環を損なうのです。
アレルギーを発症していなくても、
汗っかき
逆に汗をかけない
髪や肌が乾燥する
温まると水鼻が出る

といった症状は肺の「気」が足りない証拠。

 アレルギーの人も、予備軍の人も、まずは毎日適度に運動して肺を活発に動かしましょう!

スタッフ:春田有紀子

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