脳は全身の血液の15%を必要とし、酸素消費量は20%をも占める、血液が大好きな臓器です。
血液の供給不足や血行不良だと脳が十分に働けず、一種の記憶障害=物忘れが起こります。
中年以降の症状と思われがちですが、脳が養われていなければ誰にでも起こりうるものなのです。
中医学では物忘れの原因を幾つかに分けて考えています。
これらは、いずれも将来認知症に繋がる恐れもある体質。甘く見てはいけません。
気血両虚タイプ~エネルギー・血液不足~
●頭がぼーっとする
●疲れやすい、立ちくらみする
●不安感、不眠、動悸
若年性の物忘れの多くがこのタイプです。長時間の頭脳労働や睡眠不足、過労での気血の消耗や、胃腸虚弱で気血をつくり出す力が弱いと脳を養えず、物忘れや記憶力の低下に繋がります。上記症状のほか、月経過多や不正出血、あざが出来やすいなど出血傾向を伴うことも。
「補気薬」「補血薬」を用いて気血を補い、栄養を届けることで脳や心身がイキイキとよみがえります。
お血タイプ~血行不良~
●頭痛もち、肩こり
●生理痛や血塊がある
●生活習慣病(高血圧、高脂血症など)
脳は血液が大好きな臓器。血行不良体質は、脳に十分な血液が届かず物忘れに陥りやすい状態なのです。脳血流が悪いわけですから、将来脳梗塞や脳血管性認知症になる危険性大!
血液のドロドロを取り除き、流れを良くする「活血化痰薬」で早めの対策をオススメします。甘いものや油ものを控えて、ねぎ類や青魚を摂るようにしてください。
腎虚タイプ~加齢が原因~
●50代以上
●足腰が痛む、だるい
●聴力の低下、尿トラブル
脳や骨や耳・泌尿器などと深い関係がある“腎”が加齢とともに弱ってくると、さまざまな老化現象が現れます。物忘れは代表的な腎虚症状のひとつ。
“若返りの薬”とされる「補腎薬」で弱った脳髄を養いましょう。
▲甘いもの好き ▲腎を補う食べ物(貝、海藻類、豆類など)を食べない ▲運動をしない という人は年齢以上に腎虚が進みますのでご注意を!
ド忘れやうっかりは誰でもあるものですが、度を超せば仕事や日常生活にも支障が出ます。
漢方薬と生活養生で脳活力を取り戻しましょう!
日本不妊カウンセリング学会 認定カウンセラー
夏苅 竜子
ながさきpress 2015年4月号掲載
血液の供給不足や血行不良だと脳が十分に働けず、一種の記憶障害=物忘れが起こります。
中年以降の症状と思われがちですが、脳が養われていなければ誰にでも起こりうるものなのです。
中医学では物忘れの原因を幾つかに分けて考えています。
これらは、いずれも将来認知症に繋がる恐れもある体質。甘く見てはいけません。
気血両虚タイプ~エネルギー・血液不足~
●頭がぼーっとする
●疲れやすい、立ちくらみする
●不安感、不眠、動悸
若年性の物忘れの多くがこのタイプです。長時間の頭脳労働や睡眠不足、過労での気血の消耗や、胃腸虚弱で気血をつくり出す力が弱いと脳を養えず、物忘れや記憶力の低下に繋がります。上記症状のほか、月経過多や不正出血、あざが出来やすいなど出血傾向を伴うことも。
「補気薬」「補血薬」を用いて気血を補い、栄養を届けることで脳や心身がイキイキとよみがえります。
お血タイプ~血行不良~
●頭痛もち、肩こり
●生理痛や血塊がある
●生活習慣病(高血圧、高脂血症など)
脳は血液が大好きな臓器。血行不良体質は、脳に十分な血液が届かず物忘れに陥りやすい状態なのです。脳血流が悪いわけですから、将来脳梗塞や脳血管性認知症になる危険性大!
血液のドロドロを取り除き、流れを良くする「活血化痰薬」で早めの対策をオススメします。甘いものや油ものを控えて、ねぎ類や青魚を摂るようにしてください。
腎虚タイプ~加齢が原因~
●50代以上
●足腰が痛む、だるい
●聴力の低下、尿トラブル
脳や骨や耳・泌尿器などと深い関係がある“腎”が加齢とともに弱ってくると、さまざまな老化現象が現れます。物忘れは代表的な腎虚症状のひとつ。
“若返りの薬”とされる「補腎薬」で弱った脳髄を養いましょう。
▲甘いもの好き ▲腎を補う食べ物(貝、海藻類、豆類など)を食べない ▲運動をしない という人は年齢以上に腎虚が進みますのでご注意を!
ド忘れやうっかりは誰でもあるものですが、度を超せば仕事や日常生活にも支障が出ます。
漢方薬と生活養生で脳活力を取り戻しましょう!
日本不妊カウンセリング学会 認定カウンセラー
夏苅 竜子
ながさきpress 2015年4月号掲載