イナイ×イナイ

森博嗣の本。シリーズとしてはXシリーズというものらしい、の1巻目。
事務所でアルバイトする真鍋君と、最近助手として働き始めた小川さん。
一応、椙田探偵事務所らしいですが、本人の椙田さんはほとんど事務所におらず、
真鍋君と小川さんで、仕事を請けて。

で、今回は美術品の鑑定依頼があった家に言いった所、その家の娘から、
屋敷に幽閉されているという兄の捜索の願いが。
そもそも同じ屋敷にいて、何度かあっているのに幽閉とはこれいかに、
と二人が考えているうちに、依頼人の双子の妹が屋敷の座敷牢で殺され……。
という感じ。

なんというか、全体的にまったりとゆったりとした進行で、
そのうえ、今回は森博嗣に珍しく密室ではない。
など、なんというか、いつものインパクトが抑え目で、割と普通。
S＆Mシリーズのような衝撃はなかった。

ただ、真鍋君と小川さんのコンビがいい味を出していて、
予想以上にクズの真鍋君、意外と使えない小川さんがおいしい。

とりあえず、そんな1巻目。