旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

オオカミと生きる

2011-03-05 15:00:17 | 
著者はヴェルナー・フロイント。
元西ドイツの軍人さんみたいですが、各所の協力もあり、
オオカミを飼育し、そのオオカミと共に生活する事で観察、研究してきた人。
本書はその、オオカミを飼育し、共に生活し、研究した事を分かりやすくまとめた物。
学術的な本というよりは、観察した日記、手記に近いような形で分かりやすく、
読みやすく書かれている。

生まれたてのオオカミを譲り受ける所かた始まり、
哺乳瓶やカテーテルによる授乳などの子育てで、オオカミの人間に対する警戒感を無くしつつ、
寝食を共にし、自身が群れのオオカミのボスよりもさらに一段高い位に位置する、
「超位オオカミ」として認識させる。
そして、大きくなってからは数匹からなるオオカミの群れをkm単位の割合大きな囲いで飼育し、
観察する、と。

寝食を共にする中で、オオカミのという群れという社会の構造、仕組み、
犬との違い、彼らの個性など分かり、それが丁寧に書かれている。
また、かなり写真が多いつくりになっていて、
どれもこれもオオカミが非常に可愛らしい。惚れる。
ホッキョクオオカミとかまじ別嬪さん。

犬に比べて明らかに早熟で好戦的、そして狩人気質であったり、
オオカミの中でも、ホッキョクオオカミ、シンリンオオカミ、ヨーロッパオオカミなど、
種によってかなりの違いが出ていたりと、
その辺りの詳細な、というか共に暮らしたからこそわかる違いが面白い。
餌がすくないであろうホッキョクオオカミのほうが大人しく、
反面ヨーロッパオオカミのほうが好戦的で激しやすいとか。
写真と共に見て、とても分かりやすく興味深い。

そんなわけで、オオカミとか動物とか好きな人には割りとよさげな本でした。
ほんとにオオカミがめんこくて仕方が無い。