旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

塩の街

2010-07-17 13:27:40 | 
作者は有川浩。
前々から良い評判を聞いていて、ちょうど読む本もなかったので購入。
この作者さん、図書館戦争の作者さんなんですね。
こっちも大分前から気になっているのでいい機会だった。

で、世界的に塩害の広がる世界。
塩害のおかげで人類は割りと本気で絶滅しそうな世の中。
ゆるゆると絶滅に向かいそうな中、元女子高生の真奈と、
ひょんなことから保護者になった秋庭の切ない物語。というかなんというか。
序盤はほんとうに、街の機能が低下していて、終末系のSF小説みたいな舞台で、
崩壊してく街で出会う人情もの、みたいな感じでして。
それこそ、「ヨコハマ買出し紀行」みたいな感じで読んでいました。
が、何故か終盤になるにつれ、微妙に流れが変わって言って、
気が付いたら、ラストは「インデペンデンス・ディ」になってました。

な、何を言っているか分からないだろうが、俺にも何を言っているかry

後半で何故かトム猫ことF-14がでてきたり、イーグルドライバーのはずの秋庭さんが、
F-14Aで爆撃をしたり、蜂さんも出てきたり。
なんかもう普通にインデペンデンス・ディになっていて笑いました。
いや、楽しいんですよ、途中からの話の変わりっぷりには驚きましたが。
見開きでのトム猫の腹見せは男の浪漫。

途中での話の動きっぷりには驚きましたが、
終末世界でのダダ甘な恋愛を軸に、飛行機とかやりたい事全部ぶっこみました、
と言う感じが読んでいて爽快で楽しかったです。

なんでも、他にも、自衛隊な人々と未知との遭遇的なお話、
通称自衛隊三部作的なものがあるとかで、そちらの方も気になるなぁ。

そんなこんなで、切ない人情話かと思ったら、ハリウッドな恋愛話だった、とそんな感想。
面白かったです。