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アイスマンの持っていたきのこ

2005年09月13日 | きのこ ゼミ
◆アイスマンのもっていたきのこ
       9月11日きのこゼミから


 愛知万博開催記念として、3月から5月まで「アイスマン展」が行われていました。

 1991年にイタリアのアルプス山中で、凍り付いた状態で男性の死体が見つかりました。当初ハイカーの転落死と考えられていましたが、その後の調査の結果約五千三百年以上前の新石器時代の人物とわかりました。
 この人物こそが、通称「アイスマンIceman あるいは Oetzi」と呼ばれています。

 検死結果から、身長160センチ、25歳から40歳の男性、毛皮の帽子をかぶり、革製の上着・ズボン・靴を着用。持ち物は、木製の弓矢と鋭い石の短剣、銅製のオノ。背負いかごなどの中にはシカ角の針、錐、木の実、そしてキノコが入っていた!
 アイスマンの体内から、当時狩猟に使われたとみられるやじりが見つかり、猟師同士の争いや部族間の紛争で負った傷が死因と考えられています。
 アイスマンが持っていたきのこは2種類。カンバタケ(birch fungus)とツリガネタケ(tinder mushroom)でした。
 当初、両菌とも着火剤(火口)として利用されていたと考えられていました。その後の調査結果から、カンバタケは薬として使用されていたことが判明しました。このことにより、人類が薬を使用していた最古の例としてアイスマンは全世界に知られることとなったのです。また、きのこが薬として使用されていた最古の例でもあります。

※詳細はきのこゼミ資料(2005年9月11日)


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