内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

今年一年の個人的目標

2019-01-01 23:10:45 | 雑感

 皆さま、明けましておめでとうございます。この新しい年が皆さまにとって幸多き良き一年であることを心より祈念いたします。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、昨年の元日もそうしたのですが、今日も今年一年の個人的な目標を掲げておきたいと思います。これは研究計画とは別物で、もっとささやかな私的目標です。本人以外には何の意味もないことなのですが、本人にとっては、こうして目標を年の初めに言葉にしておくことがそれなりの強制力を発揮し、モチベーションを年間を通じて持続的に保持することを可能にしてくれます。
 まず、これは目標ではありませんが、今年もこのブログを一日も休むことなく続けていきたいと思います。新企画があるわけではありませんが、その日のテーマとは別に、読書記録としての機能をこれまで以上に充実させるつもりです。
 水泳についても、特に目標として掲げるまでもなく、月20回・年240回という習慣を維持していきたいと思います。
 一年掛けてゆっくりと読む仏語で書かれた古典として、あれこれ迷った挙げ句、ベルクソンの Les deux sources de la morale et de la religion(『道徳と宗教の二つの源泉』)を選ぶことにしました。今年の個人的研究テーマを「哲学と宗教」としたので、その一環ということもあります。同テーマに関連するその他の多数の文献も参照することは言うまでもありませんが、この一冊は特にじっくりと腰を据えて時間を掛けて読み直したいというのが選択の主な理由です。
 一年掛けてゆっくりと読む日本の古典としては、これもあれこれ迷った挙げ句、『源氏物語』にしました。大学受験勉強として一年間で新潮古典集成版全巻を読んだことがありましたが、それはすでに遠い昔のことであり、しかもろくに理解もできずにただ読み通したというだけのことでした。今回は味読したいと思います。とはいえ、全巻を一年で読破というのは、ただ走り読みするだけならばともかく、ゆっくりと落ち着いた速度で読むとなると、どう考えても無理です。そこで、岩波文庫として今刊行中の『源氏物語』(全九巻、現在第四巻まで刊行)を基礎テキストとして、その(一)から(三)まで、桐壷から少女までの二十一巻読了を今年の目標といたします。
 この二つの古典の味読は、今日からさっそくその最初の一歩を踏み出します。