内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

昨日の日本学科の会議について

2018-04-14 07:43:09 | 雑感

 昨日の記事で説明した大学の現況の中で、昨日の午後4時過ぎから、我が日本学科では、私も含めた専任4人が集まり、395通の完全に電子化された願書の順付について相談する会議が開かれた。この新システム導入の説明会に三回出席し、あらかじめ新システム運用手順を習得していた私が、他の教員たちに、書類審査のために必要な部分に限って、プロジェクターでコンピュータ画面を見せながら、さまざまな機能を説明することから会議は始まった。その後、私があらかじめ仮入力しておいたデータに基づいた仮の順位づけを皆に見せ、どのような問題が具体的に発生しているかを示した。その上で、それらの問題を解決するにはどのような入力データ変更を行うべきかを全員で話し合い、具体的にどう評価基準の入力数値を変更するか、一つ一つ項目ごとに協議し、決定を下していった。
 その過程で、いくつかの願書を抽出して、その内容を全員で検討した。その際、私以外の三人は、まさにフランスで高校教育を受けたわけであるから、私には読み取れない意味を願書から読み取ることができ、それらについて彼らからいろいろと聞くことができた。これは私にとって大変勉強になった。
 一応の入力データの修正案が確定した後、残りの入力作業は私が自宅でして、その結果の出力データを来週開けに他の三人送ることにして、次の議題、つまり、今回の改革案の争点の一つである「条件付き合格」(« Oui si »)の基準をどこに設けるかについての話し合いに移った。これについては、まだあまりにも不明な点・予測困難な要素があり、結論を下すには至らなかった。全員が意見を出し尽くした後、まずは順位づけの確定を来月半ばの締切までに、何回かのトライ・アンド・エラーを繰り返しながら進めつつ、この「条件付き合格」問題についても各自考え続けることを確認して、閉会となった。
 全部で二時間半の会議であった。いずれも優秀で仕事が良くでき協力的な同僚たちのおかげで、とても有意義で中身の濃い話し合いができた。無能な学科長としては彼らに感謝するばかりである。