内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

大学の現況について

2018-04-13 23:59:59 | 雑感

 今日の午後、学長名で全学一斉メールが届いた。
 昨日木曜日の学生総会で、来週一週間、学長室がある建物とそれに面した人文系の教室と学務・教務関係の多くの部署が入っている建物とを完全封鎖することが決議され、大学当局はそれに反対しない、というのがその内容。
 他方、このメールが届く前に、やはり学長名で、改革反対派の学生たちやそれに賛同する教職員組合がその意見を表明する自由を認めるとともに、通常通り学業を続け、試験を受け、単位を取得することを第一に考える学生たちと、授業を行うこと・日常の業務を遂行することを責務と考える教員・職員たちとの意志も尊重されなければならず、事態の打開のために、学生代表たちと対話の場を設けることを学生全員宛に提案するメールも全学一斉メールで届いていた。いささか遅きに失したとはいえ、現状打開に向けて一歩前進とは評価できる。
 封鎖される建物以外は、通常通り使用可能であろうから、影響は限定的である。とはいえ、学部によってはすでに試験期間に入っており、通常の大学運営にさらなる支障が出ることは避けがたい。
 日本学科の教員室にも来週一週間入れなくなる。ただ、通常の教室あるいは別の教室で授業さえできれば、日本学科にとっての影響はさほど大きくはない。同僚の一人は、さっそく別の教室の予約をネット上ですでに済ませていた。
 しかし、同じ建物に入っている教務・学務関係の部署が受ける影響の方は小さいとは言えない。特に来年度に向けての様々な準備作業が遅滞することは、5月以降の仕事量をさらに増大させるから、それでなくても膨大な作業量にみなすでに疲れているのにと、同情を禁じ得ない。