「戯言の部屋」

セピアス、戯言を語るの間

浪漫逃避行 後編

2006-08-31 22:52:28 | 浪漫逃避行

 なんだかんだで、一週間近く引っ張ってるな・・・このネタで。
 さて。
「怪しい少年少女博物館」を出た後。
 ともかくも温泉に入ろうといふことになり、さらに道なりに進んでいく我等。
 途中海に出ようとするも、別荘地に入ってしまい、黒い発言を垂れ流すセピ
 車中、かなり香ばしい香りが満ちる・・・いや、すいません。
 テンション高すぎ、ボルテージMaxモードのセピが一人騒いでいただけでした(汗)

 あれ?もしかしたら博物館の前だったかもしれないが・・・。
 昼食を取ろうということになり、「本当にこんなところにあるの?」と言いたくなるような山道を走る。
 一応あった店で、ラーメンをすする。
 で。
 ここで突如。

 後輩君’sスピリチュアルヒーリング始まる。

 後輩さんの守護霊曰く
「ひとつひとつを完璧にしよう背負い込みすぎるな。」
 とのこと。
 ああ、なるほど。確かに。
 後輩さんは、気さくで、楽しくて、素晴らしい女性ですが。
 輝かしい笑顔(しかも顔の造詣がめっちゃ整っている!)に惹きつけられてしまうけれど、でも心の中に凄い繊細な部屋があるのだろうなあ・・・と推測される(アクマで憶測)
 そこに沢山の、苦しさや涙なんかがあるんでないか。
 彼女の底知れぬ我慢と、忍耐と、気遣い。
 でも、つぶれちゃうよ?と時折思う。
 そういう押し殺したところを、ぶっちゃけられる場所があるならヨシ。
 でも、やっぱりあんまり無理はしないで頂きたいなあ・・・お肌と健康の為に、と思うのです。
 そういうことかな?後輩君。

 で、セピ。
「本心を隠すな。素直にどうしたいのかを言え。」
 です。
 言われた時、マジで心臓がどきっと跳ねました。
 そう。セピは言い訳大臣。
 しかも時折「言い訳」と分かっていないこともある。いかん。いかんのよ。
 とても軽微な日常生活のことから、果ては生き様に至るまで「本心が見えない、見せない」というのが、凄く根を張っていると自分でも思う。
 以前戯言にも書きましたが。
 私という人間は、闇を抱く井戸のへりにつかまって、光溢れる外の世界に憧れながら、同時に闇の心地よさも味わいながら、中途半端に頑張っている・・・そんな感じなんです。
 光だけの世界は、私にとっては辛い。徹底的に自分を責めてしまいそうになる。
 でも闇の世界に完全に浸ることは、多分坂道を転がるようにしてダメな人間になると思われる。
 だから、中間で中途半端に迷っている。
 じゃあ、本当はどんな状態がいいの?と聞かれれば。
 誰かにしっかりと腰を支えてもらいながら、光の中で闇を覗いている・・・そんな状態。
 落ちないように。支えてくれる腕。
 とても憧れるけど・・・でもそれは、物凄く甘えているように思う。
 ちゃんと自分で立って、自分で自分を支えながらでないといけないと思う。
 そんな風に自分を叱咤しながら、心は揺れる。
 
 今まで、自分自身にすらずっと嘘をついていたのではないか。
 私は、ずっと自分の「本心」から目を背けたり、見ないようにしたりするあまり、一体何が「本心」なのか分からなくなっているのではないか。
 時折、激しく胸が塞がれる。
 それは、息が出来なくなった「本心」の、SOS信号なんでないか。
 自分が「ない」ことにすれば、「ない」ことになる・・・なんてこたあない。
 それは「消滅」せず、ただ「つけ」になっていいくばかり。
 ちゃんと、精算しないといけない。他でもない、自分の力で。

 と、上記のようなことを考えさせられました。
 それだけでも、私はこの浪漫逃避行で「勝った!と思いましたね(←意味不明)
 多分、あの時あの状況、あのタイミングで言ってくれたからこそ、素晴らしく胸に響いた一突きでした。大変感謝するよ、後輩くん。

 話は戻って、帰り道。
 東京に19時に戻って、新人くん(もはや新人ではないが)とディナーとなるはずが。

 大 渋 滞 ・゜・(ノД`)・゜・

 全然進まないんですよー。凄いです。
 運転しっぱなしの後輩君は、足が痛くなってるし。私と後輩さんは、度々眠気が襲ってくるし。
 私に至っては、あまりの空腹を我慢出来ない状態でした(←超☆勝手!)
 さすがに、東京到着が22時をすぎると分かった段階で、「一緒にディナー」は明日へと流れました。
 ごめんよう、新人君。
 結局東京についたのは、23時。
 あまりに濃ゆい、浪漫逃避行でした・・・いやあ、楽しかった!

 ところで。
 確かモトモト・・・「海に逝く」ことが目的だったのでは?
 
 海、入ってねえ Σ( ̄ロ ̄||| ガーン 

 しかも、「海+温泉」旅行なのに温泉について書いてね~~~☆

CMです

2006-08-30 22:18:05 | Weblog


 今日はちゃんと「浪漫逃避行 後編」を書くつもりだったんですが。
 あまりに仕事でムカッ腹が立ったので、小休止
 
 私は、コインパークの精算機のコールセンターをしています。
 だもんで、「金が飲み込まれた~」だの「釣銭が足りない~」だの「他の車室の料金払った~」だの、果ては「当て逃げされた。責任とれ。」だの・・・いろんな電話がかかってくるわけです。

 今回は、お札が詰まったうえに結構高額なので、硬貨での精算拒否
 警備員を呼ぶも、領収書をその場でくれとダダをこねたお客様でした。

 ほぼ、2時間近く対応。

 例えば電車に乗っていて、電車が遅れて大事な商談に間に合わなかったとする。
 でもJRや地下鉄は、時間の保証はしない。
 なぜなら、「電車は遅れることがある。それを承知で利用している」ということだから。
 どこにもそんな規定は駅に書かれてないと思いますが、電車とはそういうもの。
 それを前提に利用しているということなんです。
 そもそも、大事な商談があるなら、時間に遅れるかもしれない電車を使うなっていうのが、正しい理屈なんだそうな。
 で。
 今回のお客様のご立腹点。
「領収書がその場で渡されないということを、あらかじめ説明すべきだし、場内の利用規約に書いておくべき。そういうそちらの会社の落ち度に対して、どういった対応をしてくれるのか、明確に説明せよ。」

 (;´Д`)y─┛~~ムッハー
 
 もうね「落ち度」って言っている段階で、説明する気失せるから。
 ちなみに私の説明は以下
・精算機は精算が完了した時点でしか領収書を発行できない仕様になっている。だから(警備待っていた間の時間分含め)満額払えば領収書が出る
・ご利用頂いた分の領収書は、こちらで発行して郵送する。もしどうしても当日でなければいけないなら、Faxした上で原本を速達で送る
・ここはコインパークなので、無人でやっているところ。車を停めた時点で、トラブルが起きることを了解して頂いていることになる
・上記の点を踏まえて、「トラブルは申し訳ない」が「落ち度」ではなく、現在対応出来ることはあくまで「郵送」しかない。
 
 しかし相手は、話を聞いてくれない。揚げ足取るし、ちっとも先に進まない。
 なんで、「全額返すってことにしちゃおうかなー。上司と相談すっか。」と思い、「領収書を今お届けすることは出来ないですが、何か方法はないか上司に相談するので一旦保留にいたします」と言うと。
「上司に相談とは何だ!お前が対応しろ!!」
 上司拒否っすか!?エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜
 
 厳しい2時間でした・・・(TдT)
 しかもその間、気がきく後輩くんが動いてくれて、詰まったお金を返金し無料出庫すること上司OKを取ってくれるが、既にお客は「お前の会社の企業倫理はどーたらこーたら、お前の対応はプロとしてどーたらこーたら」言っていたので、お金頂きませんと言ったところで「オレは金の話をしてんじゃねええ!」と言われそうでした。
 私の対応(=言葉使い)が悪かったか。
 その客が今日、蟲の居所が悪かったのか。
 とにもかくにも。
 警備員の携帯で話していたので、ちょっと一旦こちらからかけなおすということで電話を切る。
 上司に話し、上司に対応頂きました。
 しかし、繋がらない。
 暫くして客からかかってくる。
上司「電話出る?」
セピ「いやですよおおお。」

 業務、拒否 ・゜・(ノД`)・゜・

 いかん。これは確かにオペレーターとしてやっちゃいかん。分かっとる。
 でもでも!
 もう、無理だあああああ!!!

 トドメに上司対応後、お客から再び電話。
「折り返し電話してこないのはなぜだ!!釈明の電話をしろ!!」とな。
 あーあ。明日もかかってくるのかなあ。
 キチンと出ますけどね。でももう話すことないもんね。
 結局客は無料で出ることとなりました。特別処置。
 折り返しの電話はしません。
 もうこの件は終わったので。後は客の愚痴を聴くだけになっちゃう。
 そんなことやってる時間はない。
 ま、もしかかってきても
「これ以上話しても平行線なので、お電話切らせて頂きます」ガチャ☆
 となるんでないかと。

 上司並びに後輩君。
 ありがとうございました。
 明日から、もう少し導火線長く対応したいと思います。
 すいませんでした。
 反省隊\(_ _*)m(_ _)m(*_ _)/参上
 


浪漫逃避行 前編

2006-08-29 20:45:39 | 浪漫逃避行

 以前、新人君の予定がつかず断念していた「海逝き」ですが。
 我等のストレスがめでたく臨界点を突破
 結局ヤッキョク決行することと相成りました。
 
 当初の予定
 8:00 有楽町で待ち合わせ
      ↓
 未定 海でキャッキャする
      ↓
 未定 温泉でキャッキャする
      ↓
 未定 急いで東京に戻る
      ↓
 19:00 新人君を拾って一緒にご飯

 が。

 セピ、待ち合わせ30分前に目覚める。

 しょっぱなからやらかしてもーたああああ。
 すいません。映画「ゆれる」の余韻に浸っていたとはいえ。
 夜遅くまで、ついつい海外ドラマを見ちまったとはいえ。
 申し訳ございませぬうううう!!
 ごめん隊<(_ _)><(_ _)><(_ _)>参上

 サービスエリアで、一休みして海へと向かったわけですが。
 まあ、行きの車内はなぜか会社への煮え煮え会議
 さすが臨界点を突破しただけあって、黒い発言のオンパレードとなる。
 ねぇ、ねぇ、リフレッシュ旅行なんだよねえええ!?
 ま、皆根が真面目っつーことで。
 (;´Д`)y─┛~~ ムッハ~

 まずは高速を降りて、小田原にて海とご対面w
←曇り空が残念!
 柵が張り巡らされていたので、波打ち際に降りられない。
 降りられたら、色々なポーズを同僚の女性に強要したであろうに。
 残念、無念 ( ´Д`) チッ

 もっと先に行ってみて、適当なところで波打ち際まで逝ってみやう、ということになりました。
 が。
 適当なところ、あるまじ
 海岸に沿って車は走らせているのですが、道の下はとても素足で行けそうにないがけだったりして。
 道はうねうねと山の中へと入っていくし。
 それでも、時折カーブのあたりなんかで、ふわっと視界が開けた場所に出る。
 目の覚めるような緑。そして緑に抱かれるような、紺碧の海。
 それは、本当にはっとする程、胸を打つ景色でした。
 山って不思議です。
 怖いけど、とてもほっとする。
 海も然り。
 哀しいことも、辛いことも、恐れも闇も宿業さえ。
 すべて流してくれるような気持ちになる。
 そして縹渺とした、真っ白に漂白された自分になれる気がするのです。
 そんな清々しい気持ちになった時に、間違いは起こりました。

 初め、それに気付いたのは車を運転していた後輩くん。
「何、アレ?」
 と、見た先に書かれていたもの・・・・。

「怪しい少年少女博物館」の看板(8キロ先)

「うおおおおおおおお!!」
 一気にアドレナリンが爆発する私。
 逝くだろおお。逝くだろおおお。逝くだろおおおお!!
 それだけぢゃないんです。
 次々目に飛び込んで来る。
 蝋人形館、硝子細工博物館、テディベアミュージアム・・・・。
 なんだ、熱海って。
 私にここで暮らせとでも?
 イエス d(>∀<)b イエス
 あまりに騒いで煩い私のため(だけ)に、後輩くん「猫の博物館」を断念して「怪しい少年少女博物館」に逝って下さいました。

 そこは門構えから、筋金入りの
 この辺りから、私は奇声しか発せなくなる。
 洋館だったらよかったんですが、めっちゃ小さい汚い建物。その広さは、地元で歩いて30秒ほどにある「ときわ食堂」くらい(分かんねー)
 しかも・・・入場料1000円ナリ
 後輩くんと後輩さんは、入り口で待つことに。
 私は、ど~~~~~~しても好奇心を押さえ切れず、入ってしまいまちた。
「怪しい少年少女博物館」の中は、簡単に言うと昔から現代までの人形と蝋人形のミュージアムでした。
←あやうく話しかけそうになった蝋人形
 よゐ子のおもちゃから始まり、「どう見てもこれ18禁だろう、なんで入り口で規制しないねやー!」という人形まで。
 ジャンルも多岐に渡っていました。
 SFがあり、ホラーあり、和人形あり、ダーティジョークあり、妖怪あり、勿論アングラありw
←個人的大ヒット☆二つ頭子牛

←妖怪お出迎え(しかも動く)
 デートスポットには絶対向いてないけど、デートで行ってくれるような男性だったら、きっと好きになってしまいそうな予感がしました(意味不明)
 面白かったのは、わら人形が売っていたことです(セットで300円ナリ)
←後ろに注目w
 ちゃんと、白装束+額に蝋燭+杭モチ蝋人形が店番してました。
 このセット、背後の支柱に打ち込めます。
 打ち込まれたわら人形をよく見ると、「○○死ね」とか「○○一生許さない」とか、赤文字で書かれていて(しかもちょっと殴り書き気味)、それがそこはかとなく怖い。
 そこだけ異様に、マイナスイオンが漂っているわけですよ~。
 こういう演出よりも、やはり生の人の感情が一番怖いがな・・・と思いました。

 このミュージアム、なんとお化け屋敷つき
 いたれり、つくせりw
 レベルはそうですねえ・・・。
 花やしきのお化け屋敷よりも怖い。ルナパアクのおばけよりは驚かないってトコロでしょうか。
 でも、よく出来ていて面白かったwwww

 というわけで、あまりに長くなってしまったので後編に続くぅ!
 
 ~予告編~
 山道をひた走る車・・・・。
「光が見える・・・。」
 呟くように語る後輩くん。
 明かされる謎。絡み合った事象が一つずつ解きほぐされてゆく。
 奇妙な紅い光の連なり。
 車中の3人に訪れるアクシデント。
 貴方はこの浪漫逃避行についてこれるのか!?
 Comming Soon・・・・・


ゆれた土曜日

2006-08-28 22:58:59 | Weblog

 昨日一昨日と、あまりに過激な週末だったので、ちょっと両方とも一緒にUPは無理。
 というわけで、本日は土曜日・明日は日曜日の模様を語っていこうかと。

 土曜日は、けいこ姫と銀座に観に逝きまちたw
 何をって・・・。

 映画「ゆれる」

 まず主人公のオダギリジョー。
 セクシーすぎ
 もともと声が優しい色合いのある人なんで、今回「人間的にダメ男」をどんな風に演じるかなあ・・・と思っていましたが。
 イケてる。かなりイケてます!!
 特に車のシーンで、「じゃあ、オレあがっていい?」のヒトコトは、ハートにどっきりキました。
 シャワーシーンなんて、「チッ。後30センチ下映さんかい」と心の中でツッコミ。
 分かっていましたが、豊川悦史に劣らず、かなりセピの理想の体型に近い役者と判明(←どうでもいい)

 失礼。
 バカトークはここまでにして、映画のストーリー紹介をば。
 物語は、カメラマン早川猛(=オダギリジョー)が母親の一周忌に実家に帰るところから始まります。
 この主人公は、小さな田舎町を嫌い、実家(=ガソリンスタンド)を嫌い、自分のやりたいことをやりたいようにやりたいと、東京に出て自活しています。
 実家には、稼業を継いだ兄早川稔(=香川照之)がいて、頑固一徹な父親と猛の間に立って、なんやかやと気を配っている。
 顔も性格も派手な猛と反対に、稔は「実直で純朴」が服を着ているような人。でも、確かに女にもてないかもなあああ・・・な感じの人。
 さて。
 実家のガソリンスタンドで、猛の昔の恋人川端智恵子(=真木よう子)が働いています。
 稔は密かに彼女のことが好きで、彼女は久しぶりに会った猛に心が動く。
 でも猛は、彼女と再会して寝てしまったくせに、彼女とよりを戻す気がさらさらない。
 そんな、微妙な三角関係を押し殺し、三人は渓谷へと行きます。
 そこには大きな吊橋がある。
 とことこと吊橋をわたり、気ままに写真を撮る猛。彼を追って、吊橋を渡ろうとする智恵子。その智恵子を追って稔が吊橋を渡る。
 稔は高所恐怖症で、智恵子にしがみつくようにして渡っている。
 彼の気弱さ・自分への直向でも少しウザイ好意・凡庸なところ、あらゆる彼の気質が智恵子の胸に迫ってくる。で、智恵子はブチっときれてしまう。
 稔を振り払い、吊橋の上を走る智恵子。彼女を追う稔。
 捕まえた途端、物凄い勢いで「触んないでよ!」と振り払われる。
 呆然とする稔。
 ここで、音が消える。
 空のアップ。道端で、吊橋の2人を見ていた猛のオドロキの表情。
 音が回復すると、橋の上で泣き崩れる稔の姿。智恵子がいない。
 猛は兄に駆け寄り、「大丈夫だ、兄ちゃん。智恵ちゃんは落ちたんだ。間違って落ちたことにするんだ。」と言いながら抱きしめる。
 弟に抱きしめられる稔の腕には、深い智恵子がつけた爪あとが残っている・・・。

 で、この後稔の裁判が始まります。
 裁判を通じて、稔と猛が始めてお互いのコンプレックスをぶつけ合うのです。
 猛は、本当に兄を救いたいのか。
 稔は、罪を購いたいのか。
 いや。
 吊橋の上で、稔は本当に智恵子を突き落としたのか?(←映像として出てこない)
 裁判が進み、殆ど稔の「過失致死」が決まりかけた時。
 猛は一つの大きな決意を秘め、証人席へと座るのです。

 以下はネタばれです。

 映画を見た後、けいこ姫とも議論をした焦点は、「稔が突き落としたわけでないのに、どうして猛は『突き落とした』と言ったのか」とのことでした。
 しかも、裁判中の回想シーンは・・・あれ、妄想?みたいな。
 でも、よくよく考えると・・・。
「東京に行くんだから!」と叫ぶ智恵子の肩を、稔は確かに掴んでいますが・・・。
 橋から落としてはいないんですよね。
 だからあそこから、肩から手を離して智恵子が立ち上がる為に手を伸ばしていた最後の回想シーンまでを、意図的にカットしているんではないかと思いつく。
 で、なんでそこまで思い出さなかったか。
 私は、稔が手を伸ばし智恵子の手を取ったところ。
 猛は見てないんじゃないかと思うのです。
 でないとねえ・・・・なんとなく、あの階段を駆け上がって兄の元に走ってくるのが、ヘンな気がするんですよ。
 もし、落ちちゃった所まで見てたら、多分フラフラとした足取りで「兄ちゃん・・・なんてことを・・・」って感じの方が正しい気がする。
 落ちちゃったところは見てなくて、ただ肩を掴んだところを見て、で慌てて駆け出したって感じだったんじゃないかなあと。

 タイトル「ゆれる」
 色々な意味での「ゆれる」でしたね。
 オダギリジョーの、「おうちに帰ろう!」という叫びも胸にジーンときました。
 今まで、古臭く頑固で檻のようだったあの家。兄がずっと守ってきたあの家。
 自分は全てを兄に押し付け、飛び出してしまったあの家。
 そこに一緒に帰ろうと叫ぶ、その想い。
 搾取してしまった7年間を、兄の優しさを食ってきた今までを、僕にやり直させてくれ!という叫びに聞こえました。
 そして・・・ラストシーン。
 正直、稔のリアクションはどうするのか・・・物凄い固唾を呑んで見ていたわけですが。
 あの笑顔!
 マジでやられました。もう、号泣です。
 ああ、兄はやっぱり許すんだ・・・とね。
 奪われ続けながらも、それでも兄は弟を許すんだな・・・とね。
 オダギリジョーの演技は良かったが、あの笑顔だけで、完全に香川照之に食われたなと思いました(←シドイ)

 ネタばれ終わりw

 とにもかくにも。
 素晴らしい映画でした。
 本来セピは、あんまり邦画を見ません。脚本が気に入らないのと、監督に好き嫌いが激しいからと、若手でいい役者が少ないからです。
 でも「ゆれる」は予想以上にいい映画でした。
 パンフもいいんですよ~。本になってるの。
 しかも、ポストカードつきw

 ぜひ、DVDが出たら見てみて下さい。
 結構オススメでござんすよ~


残暑お見舞い申し上げます

2006-08-24 19:56:56 | 結婚奮闘記

 暑い日が続いておりますが。
 皆様健やかにお過ごしでしょうか。

 最近は、どうも心がトゲトゲしておりまして。
 心ならずも、ぴりぴり感が文章に滲み出ているのではないかと、ちょっと反省。
 原因も理由も分かっているので、ちょっと心に静養を与えることに致しました。
 流石にですねー、後輩君に
「若白髪、増えているよ。」
 と指摘され・・・・
 ああ、イカンなあと。
 
 最近、友人の友人にやられてまして。
 自分のことしか考えられない、自分スタンスでないと物が見られず、尚且つその自覚ナシ(←しかも指摘すると烈火の如く怒る)の人に、なんとか言葉を尽くして「人の思いを知れ」と話しても・・・そもそも「自分を第三者的に見つめる」という概念が分かってないから、無理なのですねぇ。
 そういう人のいただけない部分を、上手く目を瞑って付き合うことも出来ますが。
 やっぱ、無理。
 人に対しては、正直な自分であるべきだわ。
 自分本位、自分勝手な考え方を、私はその人の「個性」であるともう誤魔化したくない。
 今までは「これ以上言ってもいいものか?私はこの人の親ぢゃないぞ?」と思ってきましたが。
 そして自分自身の生活に実害が無ければ、そのまま置いておきましたが。
 あまりに私の良識のボーダーを外れた行為をされたら、はっきりと言うべきでないかと。
 それはその人の為とかでなく、自分の生活と心の為に。

 仕事ストレスもちょっと重なって・・・8月はエラい心に負担のくる月でした。
 ぢゃあ、9月は?

 祝い毎オンパレード

 友人の結婚・・・そして飲み会(モチ、セピが幹事どす~
 そして・・・嗚呼!姉ちゃんの結婚式があった!!
 しかも披露宴は私が司会を務めます
 普通ホテルの人がやるだろー!!
 お金節約の為に、司会なんてやったことないセピに押し付けるなんて~(涙)
 致し方なく、せめて当日迷子にならないやうに、ホテルニューオータニの下見逝ってきます・・・トホホ。
 あれ?そういえば10月って私の誕生日もあったやうな??

 せめて、今週末くらいのんびりと過ごしませう~
  

攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

2006-08-21 21:39:03 | Weblog

 きたぜきたぜ!!
 たうたう来たぜ!!
 いんやあ・・・アニマックスは、一体どうしたの!?ってくらい攻殻機動隊熱で浮かされています。
 昨日の日曜日から隔週で始まった2nd Gig。
 9月はStand Alone Complex全話放送。
 やっぱりその・・・
 攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society の祭り
 なのでせう。
 どうでもいいが、タイトル長げー( ゜Д゜)ポカーン

 で。
 やっとこケーブル足立に電話して、ペーパービューを見るための必要IDを取得致しました。
 後はリモコンでぴこっとなw
 CMでは、電話回線なくても見られるのよん♪と言っていて、びっくりしました。
 電話回線なく見られるペーパビューってどないよ!?
 なんでも期間中電話一本で、スカパーに入っている人なら配信可能というもの(憶測)

 でもよくよく見ると・・・


 なんで足立はダメなんやー((o(>皿<)o)) キィ!!

 まあ、いいですわ。
 順当に見ます。
 録画不可だけど。
 って当たり前か・・・先行上演ですもんね。はっはっはw

 心配していた時間帯も、色々あるしw
 っていうか、100分程度で2時間枠抑えているから、映画のように1本だけなんですよね?
 1話~25話まで・・・みたいな感じではないんですよね?
 なんだかこのへんは皆曖昧。
 どうなんでせうねええ。

 さて。
 攻殻機動隊熱が高まったところでおふざけ画像をばw

 演出・モデル:セピ
 撮影:けいこ姫
 CG:HShChさん
 です!!
 どうもありがとう。
 タトゥーを入れたわけでなく、CGで合成してます。
 嗚呼、でもこんなタトゥー(シール)があったら絶対買っちゃうだらうな♪

 後1週間ちょっと。
 眠れない夜が続きそうですd(>∀<)b

佳い女になりたい

2006-08-20 17:09:47 | Weblog


 佳い女になりたい。
 好い女になりたい。
 女であるが故の独特の感性。
 女であるが故に紡ぎ出せる独特のエスプリ。
 そういうものを軽やかに語れる女になりたい。

 学生時代は、女というものがどちらかというと苦手で(←女子高の弊害)
 大学時代も、男友達とばっか一緒にいました。
 でも社会人になると、
「かっこいい女はかっこいい男性よりも輝いて私には見える」
 ということを発見。
 それから、かっこいい女のファンになりました(←単純)

 先週末、そんなかっこいい女達と飲み会を致しました。
 前の会社の先輩と同期(=女性軍の勢いをたおやかに見守って下さるフトコロの深い男性軍)と一緒に。
「物を教えるのに、あまりに難しい部下がいる」という話で、盛り上がる女達。
 仕事ってね、誰にとってもキツいでせう。
 まったく問題なく、そして困ったことなく仕事している人なんていないでせう。
 そこに必ずトラブルがあり、トラブルを抱えた人がいる。
 だから、苦労を背負っているはずなんだけど、その苦労を「大変だー!!」というのではなく、笑いに昇華出来るそのセンスが、素晴らしいと思うのでヤンス。
 そしてやっぱ、センスがある人は何やってもセンスがある
 だから仕事も出来るし、服の趣味もいいし、色気があるし、奇麗なのでせう。
 
 嗚呼、本当に佳い女だなあ

 来月、再び飲み会は催されます。
 楽しみにしてますです(って私が幹事v)
 余談ですが、写真の女性は私ではありませんので・・・あしからず。


土曜日の午后 12

2006-08-19 21:15:22 | 土曜日の午后

 たまにはこんな試みもよいかと思い。
 物語風にお届けいたします第十二弾。



 
冷やし飴を買いに出て
今日がもりばばの
お話の夕べであることを思い出した



もりばばの家に集うのは
最高気温を記録した日と決まっている
殺人的な日差しを逃れ
ひんやりとした風情に包まれた
あの家



ばばの過去を知っているものはいない
合気道の師範だったとか
飴売りだったとか
光脈の守り人だったとか
噂は色々ある

僕はそれが
すべて本当だと思っている



「おやおや。今年もきたっね。
まあ、上がいやんせ。
昨日よか茶が届いたで
まあ、飲んみゃんせ。」



障子を開けて仰ぎ見る
月の光の禍々しさ
語りの夕べは不定期なのに
登る月はいつも満ちていて
濡れ羽色の森を照らし出す



「そんではある
をんなの話をしようかね」

灰暗い光と共に
語りの夕べが始まった

 珍しく和風テイスト。
 セピの憧れる「やってみたいこと」の一つに。
 囲炉裏を囲んでお年寄りに昔話や伝承を語ってもらう。
 というのがあります。
 木が燃え爆ぜる音を聞き、嬲る風の声をバックミュージックに、訥々と語るしゃがれた声。
 どこか哀愁があって、土の匂いがする物語を紡いでいく。
 美味い番茶があれば、なおヨロシ。

 高橋克彦の作品に『眠らない少女』というのがあります。
 主人公が昔囲炉裏で語ってもらった、昔話『うりこ姫』の怖さを思い出し、妻と娘に語るシーンがあります。
 岩手の方言で綴られる物語は、その残酷な内容をさらに奇怪に血なまぐさくさせる。
 本当に方言で話しているのを聞いたら、場の空気だけで震えてしまいそうです。

 そんな一時をぜひ過ごしたひ。
 民俗学大好きィには、たまらない集いではないでせうかww


ねむい・・・

2006-08-17 21:57:25 | Weblog

 コールの仕事以外に、事務仕事をやれと言われた時。
 同時になんて、無理だからー!!
 と思ったものですが。
 早、数ヶ月。

 人間、慣れると出来るもんだ。

 現在、親のカタキのようにキーボードを激しく叩きつつ事務作業、同時にコールにて客の対応。
 合間を縫って、新人達の質問の嵐。
 時折ブッキングする。
 一度に何人もの質問に答えられないから~!!
 と思っていましたが。
 人間は慣れる生き物。
 きっと数ヶ月後には・・・。

 聖徳太子になれるに違いなひ。

 ・゜・(ノД`)・゜・NO~~~~~。

 ま、いいですけど。
 新人達は可愛いし、何しろ飲み込みが早く、仕事に対してとても誠実。
 素晴らしい。
 よくこんないい子達が来てくれた。
 そして新人達が働きやすい環境を作ろうと、努力している後輩くんの仕事の成果だね。
 えらいなり!!

 さて。
 そんな職場での後輩くんと私の掛け合い。
 何か理不尽なことや大変なことやお手上げなことが起こると
「ボク明日休んでもいいですか?」
「いいよ。私も休むから、海に逝こうぜ。」
 がお約束な会話でした。
 で。
 この度、本当に実行しちまうぞ!!となりました。
 勿論、仕事が休みの日です。
 他会社の後輩やら新人やら誘って、4人でブーブーで逝きます。

 まあね。本当はね。
 海より山の方が好きなんですが。
 山より高原が好きなんですが。
 
 別にいいの。逃避だもん。

 嗚呼、早く来週になれ。

 ともかく。
 最近は1日の睡眠時間が3時間程なので。
 さすがに辛いです。
 あー。ぐっすりたっぷりゆっくり眠りたい・・・・。

むっしっし 発見!

2006-08-14 21:32:54 | Weblog
 夏なので。
 性懲りも無くホラーな物語を読んでいたら・・・見つけてしまった!!!

 蟲師エピソードで、間違いなく5本の指に入る大好きな話。
すがめうお
 これはギンコが、ヨキではなく蟲師としての“ギンコ”として誕生する物語。
 この話の中に、片目の魚が出てきます。
 
 銀蠱の光を浴び、白化が始まった魚は、こうして片目だけで池を泳ぐ。
 やがて白化が進むと、両目を失い常闇になる。
 それが、理。

 で、佐々木喜善の『遠野のザシキワラシとオシラサマ』という本に、以下のやうな記載がありました。

 鱒沢村字上鱒沢に、コスズという農家がある。
 この家には昔から、ザシキワラシがいるという言い伝えがあって、座敷には毎日、膳部を供えておくのが仕来りとなっていた。
 その膳部の物がうけられたうちは、家運隆盛で大した生計を立てておったが、受けられないようになってからは、次第に家計が傾いて来たという。
 この家のザシキワラシは、一人ばかりではなかったらしく、家の者が留守のような時には、奥の座敷に大層面白い拍子で、何か御神楽みたいな事をやっていたそうである。
 この家の屋敷の傍に、好い清水が湧いている。
 その小流れにいる目高魚めだか は皆片目である。
 他から入って来た魚であっても、この水に入ると片目になるという。


 がっはー!!
 逝って見たいと思うでせう!!!
 で・・・・鱒沢村っていずこ?
 と調べてみたら・・・・岡山県遠野市のことでした(合併に合併を重ねて遠野市になりました)。

 遠い orz

 ああ、でも。
 岩手は憧れの地です。
 奇奇怪怪、そして秘境と秘祭が眠る地(←間違ってる)
 血なまぐさい因習と、生暖かい哀しみを感じる地(←激しく勘違い)
 テンサラバサラが生きる地(←バカ)
 逝きたいですなああああああ。
 そこでもし、隠れ里を見つけたら、きっと戻ってこれないでせう。
 もしくは、まばゆい銀の光に片目を差し出し、いくつものニセモノの月を見つめながらも闇を彷徨い、すべての記憶を失った者となるか(ニヤリ☆)
 
 イカン・・・・妄想加速中(@∀@)~☆