現在2nd Gigに突入しましたので、それまでの作品で「ウホッ!」と思ったことを書いてみやうかと。
まず、「GHOST IN THE SHELL」から。
大前提の設定として、草薙素子は全身義体をしているわけで。
これはSTAND ALONE COMPLEXの第8話「恵まれし者たち~MISSING HEARTS~」でも触れますし、2nd Gigに至っては、かなり重要なファクターになります。
で。
全身義体となると、勿論顔も義体となるわけで。
これは2nd Gigで有名なアノ台詞。
「いい顔をしているだろう?」に言われるが如く。
本来、「表情がない」はずなんです。
その点、STAND ALONE COMPLEXも2nd Gigも、素子は実に表情豊か。
8話の最後なんて、バトーににっこり「微笑み」かけてますかんね。
映画「GHOST IN THE SHELL」では、義体らしさがかなり忠実だと思われます。
この表情の無さ!
まばたきすらしないんじゃないの?っていう目の感じ。
流石は押井守です。
(でも個人的には、SACの紅い瞳の素子が好きw)
映画の方は、なんというか「本当の存在、偽りの存在、その境界線が曖昧になるネットの世界で、アイデンティティーは一体何処にある」みたいなテーマがある(とセピは思っています)中。
いかに機械の「高性能」さを出すかってのはかなり重要だったんでせうね。
オープニングで素子が服を脱ぎ捨てますが、本来の光学迷彩使用を考えると、アレが正解。
服状光学迷彩って、ありえない(って理屈で考えたいけないのかもしれませんが)
凹凸は少ないのが望ましいのは間違いないと思うので。
続きまして「STAND ALONE COMPLEX」
これは作品のベースにサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』がありますが。
まずですねー嬉しかったこと。
最終話でトグサが投げ捨てる『ライ麦畑でつかまえて』の本ですが。
これ、実際に発売されている↓白水Uブックスの本です。
『ライ麦畑でつかまえて』は世界中で色々な言語に訳され発売されていますが、日本で発売されているものの中には「アメリカで発売された本を日本語訳したもの」と「イギリスで発売された本を日本語訳したもの」とあるんですが。
サリンジャー自身が「イギリス版は間違っている」と言ってあり、上記の本は訳者が初めて発売された『ライ麦畑でつかまえて』(ちなみに初版本はアメリカにて発売)を元に日本語訳したものなんです。
だから、かなり初版本に忠実に訳されているというわけです。
それを物語に起用してくれたことが嬉しく。
ああ、こだわってんなあと・・・(考えすぎ?)
最終回の書庫のシーンとかは特に、『ライ麦畑でつかまえて』好きにはたまらないんですよ。
例えば、素子が階段下で赤いハンチングを手に取ります。
嗚呼、ハンチング!!
『ライ麦畑でつかまえて』の主人公が、NYで1ドルのハンチングを買い、それが物語り通じて出てくるんですね。
というか、「人の心の温かさ」をあらわすファクターなんです。このハンチング。
特にね~
このように素子が、ひさしをぐるっと後ろに向けて被りますよね?
これも『ライ麦畑でつかまえて』の中ではお約束の行動。
というか、素子流の「ジョーク」なのだろうと、私は解釈してます。
さらにさらに!
書庫に続く階段を、素子が降りるところ。
手すりに書かれた落書き↓
これも、『ライ麦畑でつかまえて』で出てきます。
小学校と博物館にあるイタズラ書きですね。
これはアオイのイタズラなのか、スタッフのこだわりなのか判断つきかねるところですけど。
っていうか、本当に細かいとこまで演出されている!!
(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ グッジョ!
さてはて。
2nd Gigは、かなりこだわって細部まで見ていきたいですな。
今日はこれからCDを買ってきますです~♪
ではでは~。