「戯言の部屋」

セピアス、戯言を語るの間

Andante(ショートショトショート)

2006-11-26 02:29:00 | ショートショートショート

 アルビーナ。
 彼女に会った者は、必ず彼女に恋をした。
 恐らく本名ではない。
 でも、そんなことは関係ない。
 アルビーナ。
 特に美人というわけではない。金持ちというわけでもないし、話上手というわけでもない。
 でも、皆彼女に惹かれてしまう。
 それは彼女がいつも、自分だけの法則で自分だけの世界に生きているからだ。
 自分だけのスタイルで、自分だけの音楽の中に生きている。
 誰もがはっとして、まじまじと見つめてしまう程生き生きと輝いている。
 アルビーナ。
 憧れてやまない・・・自由を生きる女性。

 アルビーナがやって来るのは、大概夜も更けた頃。そろそろ日付が変わるかどうかという時だった。
 いつも変わった服装をして、何処で買ったのやら分からない靴を履いている。
 トレードマークともいえる真っ白な髪を靡かせて、彼女は颯爽と現れる。
 アルビーナはいつもテキーラをショットで一杯煽ると、ステップを踏みながらジュークボックスにやってきて、適当に曲を選別する。大概激しいロックだが、時折北欧のワールドミュージックをかけることもある。
 多分、なんだっていいのだろう。
 そこに音楽があれば。そして、ステップを踏むことが出来るのであれば。
 アルビーナが踊り出すと、皆おしゃべりをやめて彼女に注目する。
 彼女の踊りは独特だ。
 ハイビスカスが香る島国の踊りのようでもあり、炎を囲んで祈る種族の踊りのようでもある。
 クラシックでもモダンでもなく、ヒップホップでもロックでもない。
 と同時に、それら全てでもある。
 彼女はただ心に思うまま、体が求めるままに伸び伸びと踊る。
 だから誰も、彼女と一緒に踊ることは出来ない。
 汗がきらきらとライトに反射して、それが堪らなく彼女を美しく魅せる。

 アルビーナはひとしきり踊ると、額の汗を拭ってこちらへとやってきた。
「やあ。」
 僕は声をかける。アルビーナは片眉を上げてそれに応える。
「今日はまたえらくハイだね。」
 違う男が声をかけるが、彼女は肩を竦めただけだった。
 確かにアルビーナはいつも笑っている。声をたてて、心の底から陽気に。
 何がそんなに可笑しいのか。どこでも彼女はトリップしているし、ハイになっている。もしかしてマズい薬でもキめているんじゃないかと疑ってしまうが、伸びやかに動く彼女の細い腕には痛々しい注射針の後はない。
 アルビーナがカウンターに近づくと、バーテンも慣れたもので、何も言わずにズブロッカをショットで出す。その隣に、寄り添うように塩とライムを置く。アルビーナは手の甲に塩を少量のせ、それをペロリと舐めるとライムに齧りつき、ズブロッカをちびりちびりとやりだす。
 激しく動いたせいで、彼女の頬は薔薇色だ。
「アルビーナ。」
 僕は声をかける。
 アルビーナはこちらを見た。
 不思議な紅い瞳。その眼差しは、一点の曇りもなく純真な光に満ちている。
 そんな彼女の目の中に、小さな僕が佇んでいる。あまりにちっぽけな僕が、とても情けなく思えて言葉が続いて出てこない。
「肩。」
 アルビーナが不意に言った。
「肩?」
 意味が分からず、僕は鸚鵡返しに繰りかえした。
 アルビーナは自分の肩をポンポンと叩いてみせる。
 いや、肩が何処なのかはよく分かっている。なんで肩という単語がこの場に出てきたのか、それが分からないくて聞いたのだ。
「肩が、何?」
 アルビーナは悪戯っぽく笑う。
「もっと、柔らかく。」
「柔らかく?」
「硬くなってる。」
「??」
「力抜いて。ゆっくり歩く、そんなんで大丈夫。」
「何のこと?」
「貴方の心配事のこと。」
 ずしん、と心が啼いた。
 真摯な眼差しが、僕を見透かす。
 何も言ってない。何も知らない。
 でも彼女には、人の心の核が見えてしまう。
 そうしてただ一言だけ、置き土産を残す。
 その人が、その時、一番求めている言葉を。
 心の秘孔を突く、ただ一言を。
 アルビーナは驚く僕の姿に弾けるように笑って、ズブロッカを例の如く飲み干した。
 バーテンに目で合図すると、再びジュークボックスへと歩いていく。
 その後ろ姿を見送りながら、僕はそっと自分の肩に触れる。
 日々の仕事のストレスと、プライベートの痛みの中で、僕の肩はすっかりと強張ってしまっていた。僕自身すら気付かなかった、見えない重みに絶えかねて。
 曲が流れ出す。
 アルビーナは派手にターンをしながら踊り始める。
「Andante」
 それが彼女が選曲した曲の名前だった。

 アルビーナ。
 彼女に会った者は、必ず彼女に恋をした。
 恐らく本名ではない。
 でも、そんなことは関係ない。
 特に美人というわけではない。金持ちというわけでもないし、話上手というわけでもない。
 でも、皆彼女に惹かれてしまう。
 それは彼女が、いつも誰かの人生に絶妙なタイミングで訪れるからかもしれない。
 何をするわけでもなく。何を求めるわけでもないのに。
 それでも人は彼女から、言葉にならない大切なものを与えられる。
 優しく暖かい何か。
 それは生きる鼓動のようなもの。
 アルビーナ。
 真っ白な髪を靡かせて、彼女は今日も誰かの心のドアをノックする。

明日のStory

2006-11-25 22:02:06 | Weblog

 再来週、会社のクリスマス会があります。
 会社のクリスマス会のくせに、¥5000もとりやがる。
 金融関係なので、直営のさぞいいフレンチなんでしょう。ケッ(←ヤサグレモード)
 しかも、予算¥3000でプレゼント交換なぞするそうで(;´Д`A ```
 勘弁してよ、金欠なのに~。
 一応自由参加になってますが・・・会社員全員行くのに一番の新人の私が参加しなくてどうしませう?(しかも理由は金欠)
 致し方なく、プレゼントを贈る相手をくじで決めました。

 社長 見事大当たり orz

 しかも社長のリクエストは「ワイングラス」
 ¥3000で、(一見)ダンディでエレガントな(実は腹黒いと推察される)社長に贈るワイングラスを探さねばならなくなり(しかも再来週までに)。
 致し方なく池袋へ行きました。

 (;´Д`)y─┛~~ ムッハ~

 ついでに映画でも見ようと、前回の記事で紹介した「SawⅢ」を見に行きました。
 16時20分の回。
 16時には着いて、鴨志田 穣&西原理恵子著『どこまでもアジアパー伝』なぞ読みながら、じっと上映を待っていたところ・・・。

 16時30分。劇場の人が拡声器を持って現れた。
「空調の調子が悪く、皆様には大変申し上げないのですが、上映は17時になります。」
 あんだと~!?Σ(゜д゜;)
 まあ、仕方ない。
 30分くらい待つさ。別に何か予定があるわけでなし・・・。
 再び『どこまでもアジアパー伝』を読み始める。

 17時
 劇場の人が拡声器を持って登場。
「申し訳ありません。空調がまだ直らず、後30分程お時間がかかります。チケットの払い戻しを希望される方仰って下さい。なお、今いらっしゃるお客様全員にご招待券をお詫びに差し上げます。」
 あ”ん”だ”と”おおおおお~!?(╬◣д◢)
 んもう、仕方ないなあ。
 もう30分くらい待つさ。別に何か予定があるわけぢゃないしね!

 17時30分
 とうとう『どこまでもアジアパー伝』読み終わる。
 ってかさ、上映は何処行ったのよ!!

 18時
 劇場の人が拡声器を持って登場。
「え~・・・(間)・・・申し訳ありません・・・(間)・・・まだ復旧せず、本日復旧するかの目処がつきません。つきましては、チケットを払い戻しさせて頂き今劇場にいらっしゃる皆様には、ご招待チケットを2枚お詫びに差し上げます。」
 マジでぇ━━━Σ(◣o◢ノ)ノ━━━!?
 シドイ・・・シドすぎる・・・返せ私の2時間。
 普通に「どしょ」で終わっちまったぢゃんよ(80人の人と一緒に。よりによってマタ満席なんだコレが)
 そんなわけで、チケットを払い戻し無料ご招待券頂きました。
 ご招待券もらえるのはいいのですが、来年1月末までの期限つきってどうよ?
 ああ、もう、本当に!

 私の人生って面白すぎ ((o(>皿<)o)) キィ!!

 普通ないですよねえ、こんなこと。
 きっと人が「たまたま起こった」アクシデントが、ほぼ毎日起こるというのがセピの珍生。
 いいんですけど。
 いいんですけど。
 もおおう、もおおおおおう!!

 そんなわけでトボトボ西武百貨店に行き、ワイングラスを探しました。
 が。
 あまりの値段の高さにびびってしまい、ネットで調べて再度探すことに。
 明日はどんな珍事が待っていることやら。

 乞う、ご期待 (;´Д`)y─┛~~ムッハ~

                    (↑やっぱりヤサグレている)

SAW Ⅲ

2006-11-23 02:25:26 | Weblog


 映画SAWの一作目のポスターを見た時。
 See-Saw-SeenのSawかと思った。
 タイトル「見た」って何だよ!と心の中でツッコミ。
 しかしこのタイトル、まさに「見た」を表すSawと鋸のSawと、犯人ジグソウ(jigsaw puzzleのジグソウ)のSawを掛け合わせているんですよね。
 第一作目を見たら、このタイトルの物凄い意味深さを実感できる。
 期待して見に行って、期待以上だった数少ない作品の一つ。
 映画館であれだけ鳥肌立ったのって何時以来?
 多分Seven以来かも・・・。

 しかしですねえ・・・。
 Cubeもそうですけど。連作になると回を追うごとにつまらなくなってしまう。
 SawⅡは「面白かったけど、最初と比べると・・・」という感じ。
 一作目のラストを二作目で半ばお約束のように演出してましたが・・・。
 あの「堪らない絶望感への痺れるような演出」が全然出来てない。
 ラスト5分の衝撃の謎解きは確かに二作目も凄かったけど。
 だもんで、三作目はどうかなあ~という感じです。
 しかして、スパイダーマンをうっかり一作目から劇場で見てしまったので、なんとなく全作劇場で見ちゃっているのと同じで、これも劇場で見てしまいそうな悪寒・・・もとい、予感。
 しかも、もし三部作でDVDが出たら買ってしまいそうだわ(買うんかい)
 まるで煽るように、現在衛星でSawⅠが放送中
 イヤン、バカン。
 改めてみると、やっぱりヨダレが出る程かっきい

 まあ、恐らく今週末には見に行っていると思われます。
 しかもなんとなく、公式HPからブログパーツまでもらってきて「みんなの部屋」に貼り付けてみた☆てへ
 ここ最近映画撮りまくり&見まくりなもんで。
 実はさりげなく映画熱が高まっているのれす。

 問題はなあ・・・一緒に見に行く人がなあ・・・。
 女性の友達はほぼ全滅。
 男性もなあ・・・どうなんでしょ。
 ホラーは大丈夫でも、かなりキッツいスプラッタサイコサスペンスだし。
 こう・・・映画見終わった後で。
「やっぱり肉はミディアムだね」なんてホザキながら。
 血滴るステーキをもりもり食べられるようなタフ・ガイと見に行きたいですねえ。

 私?
 レアでもイケますが、何か?


月に吼える野犬のように(ショートショトショート)

2006-11-19 23:15:51 | ショートショートショート

 数ヶ月前から、不思議な無気力感に苛まれている。
 仕事をし、食べ、眠り、遊ぶ。
 何も問題のない、どこからどうみても完璧なルーティンワーク。
 微かにくすぶるようなこの不安と、それを覆いつくすような虚脱感はなぜなんだろうか。
 問題がないことを喜ぶべきなのか。問題がないことに焦るべきなのか。
 体はどこも傷ついてないのに、深い傷を抱えているように、俺はじっと横たわっている。

「それはきっと、あんた自身の年齢的なもんなんじゃないの?」
 ミーナは、俺のベッドで煙草に火をつけながらそう言った。
「年齢?」
「そう。」
 彼女は首をこちらに向けて、俺の胸に頭を寄せた。彼女の香水の匂いが、微かに俺の鼻腔を擽る。
 小さな火種が、体の奥底でぞろりとさざめく。
「夢は必ず叶うと信じられる程子供じゃない。かといって夢を諦め捨て去る程大人になりきれない。そんな中途半端さが、あんたの中で消化不良を起こさせているんじゃないの。」
 ミーナはふうっと紫煙を吐き出した。
 崩れた彼女の口紅が、フィルターを紅く染める。
 それがやけに官能的に見えた。
 ミーナと知り合ったのは数年前。知り合い当初は映画を見に行くこともあったかもしれない。今では一緒に食事に行くこともまれになってきた。
 彼女とは何度か寝ているが、付き合っているわけではない。
 彼女がそれを望んでいるのか。よく分からない。少なくとも、彼女から付き合いたいと望んでいるそぶりを感じたことはない。
 いや。それは違う。
 彼女は感受性の鋭い子だ。付き合いたいと望んでない相手にそれを求めることは、賢明ではないと思っているのかもしれない。
 ミーナは手を伸ばして、灰皿に煙草を押し付ける。
 細く白いミーナの手首。そこにつけられた紫色の傷跡。
 俺はまだ、その理由を聞けないでいる。理由を聞けないから、ミーナは俺に何も求めない。
 つまりは、そういうことなのだ。

 夢にも賞味期限があるのだろうか。
 いつまでもいつまでも鮮やかに胸の中に燃え続けるには、根気と体力と忍耐が必要なのかもしれない。サバイバルに立ち向かう勇気がないといけないのだ。
 夢だけじゃない。
 いつも誰かを、強く強く愛したいと思う。
 でも俺は、小さな炎を前にして互いの肌で温めあうような、そんな恋愛しか出来ない。
 今のこの生活に不満があるわけではない。
 でも、どうしても幸せになれなくて、どう足掻いていいのかも分からず、途方にくれてしまうだけなのだ。
 誰も導く者はいない。
 それは俺に、長く続く線路の上をたったひとりで闊歩する情景を彷彿とさせる。
 もしかしたらやってくるかもしれない、列車に怯えながら。
 もしかしたら振ってくるかもしれない、チャンスを求めて。
 空を見上げながら、ただ孤独に俺は歩いていく。
 線路の行き先は、いつだって霞に包まれている。
 どんなに目を凝らしても、何も誰も見えないのだ―――――。

 ミーナを送り出した後、俺はふと気が向いて街を散歩することにした。
 通りを歩くアベックや家族づれを、早足で追い越していく。
 石畳が微かに濡れているのは、昨夜の雨の名残か。でも今空は、星が透けて見えそうな程瑞々しく晴れ渡っていた。
 エスプレッソの芳ばしい香り。
 露天で売られるワッフルの甘い香り。
 どこかで誰かが罵倒する声を上げ、どこかで誰かが出会えた喜びを分かち合い、どこかで誰かが愛を交わしている。
 そう、街はこんなにも生きている、、、、、
 俺は小さく、深呼吸した。
 抜けるような空に浮かぶ、小さな半月を見た。
 白く清浄なその姿を目にした途端、俺の中にとてつもない情動が沸き起こる。
 ああ、そうだ。
 生きているということを、狂う程俺は実感したいんだ。
 たとえ傷だらけの野犬になっても、今自分は確かにこの場に立って生きていると、他の誰でもない俺自身が認めたいのだ。
 長く尾を引いて、闇を切り裂く咆哮。
 その物悲しい声に感じるものは、寂しさか?違う貪欲さだ。
 良識や常識など関係ない。
 地面を這いつくばって生きるものだけが持つ、醜く美しい貪欲さなのだ。

 俺はそっと後ろを振り返る。
 列車はまだ、見えない。
 闇に沈んだその先にあるのは、ただただ痛みと後悔の残骸だ。
 たとえ行く先がクリアでなくても、このレールの上を走っていくのか。
 もしかしたら。
 そうもしかしたら、いつかこのレールから外れて、歩き出すことが必要になるかもしれない。
 俺の道は、誰でもない俺だけが決めること。
 そこが肥溜めだろうが、ガラクタの山だろうが、道のない場所だろうが、行きたいと望む場所に行くことこそが正解なのだ。
 俺は煙草を取り出し、ゆっくりと火をつけた。
 吐き出す紫煙が、細く棚引いていく。
 月はいつでも、無言で俺を見守っている。
 俺は月を見上げて、ただ吼え続ける。
 一人ぼっちで。
 鉄錆の香り。俺はまた歩き出す。昨日とは違う足取りで。ほんの少し、鋭くなった眼差しで。
 この、日常という名の線路の上を。

召しませ、ジャンクフード

2006-11-18 21:51:34 | 召しませ


 ロッテリアってね、「ロッテのカフェテリアの略」なんだって
 へー・・・・・・。
 ま、そんなトリビアは置いておいて。
 食大好きなセピは、ジャンクフードも大好きです。
 例えば。
 マクドナルドのフィレオフィッシュw
 ファーストキッチンのエビカツバーガーww
 ウェンディーズのフレンチフライ&チーズソース(しかもナチョチーズ)www
 モスバーガーのチキンバーガーwwww
 フレッシュネスバーガーのスパムサンドイッチwwwww
 ケンタッキーのツイスターwwwwww
 etc,etc・・・・。
 体に悪そうなあの油がまた・・・くぅぅ~~~~。
 但し、個人的には上記のようなバーガーショップより、写真のようなナイフとフォークがないと食えないようなバーガーがお好き
 オープンの状態でバーガーが出てくる店って存外少ないですよね。
 東京のカフェは概ねパスタが主流だし。バーガーでなくハンバーガーになってしまうし。
 かといってジャンクフードの店は、バーガーがオープンでない。
 SizzlerやAnnnaMiller'sでならオープンのバーガーが食べられます
 ファミレスですけど(微笑)
 最初見た時の感動といったら!
「これぞバーガーよね!」と勝ち誇ったように言い放ったものです(意味不明)

 セピは小さい頃から外食ってしたことありませんでした。
 母親が外食嫌いだったってこともありましたし、家族揃って食事すること自体あんまりない家庭だったんです。小遣いももらった試しが無い為、買い食いも滅多に出来ませんでした。
 高校を卒業して、やっと自分で稼ぐことが出来るようになり。
 ずっと憧れだった「外食」をするようになりました。
 私にとって「外食」は、TV(海外ドラマ)で見た「カフェ」や「レストラン」がイメージとなってしまっているわけです。
 だからバーガー店といえば、オープンサンド&ポテト&コーヒー
 店の名前は「ピーチピット」(byビバリーヒルズ青春白書)
 だもんで、それに近いものがあると途端に興奮しちゃうんですよねえ。
 
 グリル、って言葉に弱いのもバーベキューへの憧れによるものかもしれません。

 特に↑のようなバーベキューに、ひっじょ~~~~~に憧れています。
 セピの家は家族で旅行ってのもない家でして。
 キャンプって言葉は修学旅行で知りました(それは言いすぎ)
 マジな話、「渓谷で鮎を釣って食べる」とか。やったことないす。そもそも川魚って食べたことあるのか?みたいな感じです。
 だもんで、「グリル」と聞くと常に上記の写真のような風景が思い浮かべて、ふらふら~っと足がそっちに向いてしまうんですねえ。

 どうでもいいですが。
 ポテトはどういうタイプがお好みですか?
 細いのがいいか、太いのがいいか。
 セピは太めが基本的に好き。
 でも、細いポテトに僅かに入っている、「もうこれポテトというより油のカタマリじゃん」といえるようなカリカリの小片も大好き。
 上で挙げたジャンクフードのポテト順位は・・・
1 ウェンディーズ(あのナチョチーズは反則技)
2 ファーストキッチン(様々な種類のソースがいい。特に明太マヨw)
3 モスバーガーorフレッシュネスバーガー(言わずとしれた太めポテト)
4 マクドナルド
5 ケンタッキー
 ですかねえ。
 ポテトだけでは太めが好きですが、細めは細めでそれにどんなソースがあるかってところがミソなんです。
 しゃかしゃかポテトのじゃがバター味をただただ純粋に楽しむより、さらに一歩進んでカレー味ソースをかけてみたり、サワーオニオンソースを試してみたり・・・って色々な味を楽しみたいのです。
 関係ないですが、ポテトに合うソースはナチョチーズが一番と思います
 その次に合うのって、アボガドマヨソースだと思う!!!!(どうでもいいこだわり)
 本当に?と思う方は、ぜひともnews DELIへ行ってみて下さい。
 荒塩のかかったポテトとアボガドの、絶妙なるハーモニーをお楽しみ頂けます(回しモンか!?)

 手軽く安くが売りのジャンクフード。されどジャンクフード。
 新製品が出たら、とりあえず食べてみないと気がすみません(←完全に踊らされている)
 体に悪かろうが、カロリーが高かろうが。
 美味いモンは美味い。文句あっか、みたいな
 でも、食べた後怖くて一週間は体重計に乗れないセピなのでした~。


いつも何かを待っている

2006-11-13 22:47:16 | Weblog

 11月12月となるにつれ、毎年毎年色々なものが焦げ付いていく。
 冬は好きだけど、なんでだか「やっとこさっとこ」生きている感じがして仕方ない。
 いつになったら穏やかな冬を迎えられるのか?
 秋にその年の最高の時を向かえ、そして冬に向かって急降下。
 なんだかその繰り返し。
 とにもかくにも慌しく働いて動いて走り回って・・・そうして気付いたら年が明けている。

 金銭的な余裕がないのは致し方ないのだが、それだけでなくプライベートも焦げ付きがち。
 何だかいつも切羽詰っている感じ。
 そろそろ、そんな時期がやってきた。

 去年の12月はオフ会やってたっけ。
 そうか、去年はわりと楽しく過ごしていたんだな。
 新しい恋もあったしね。
 終わってしまった恋だけど。
 
 今年の冬はすでに焦げ付き始めている。
 目線が下がりがちなのが、大変よろしくない。

 冬になると。
 いつも何かを待っている。
 この状況を打破してくれるものではない。
 そんな都合のいいことを考えてはいないけど。
 ほんの一時でも息が出来るように、雲間から僅かに指す一筋の光のようなものを。
 暗い闇に目を凝らし、息をつめて待っている。
 想いより儚く。
 願いよりも切ない。
 それは祈りのようなもの。

 降りしきる雪のように音も無く。
 訪れて欲しい、何か。

 それは案外、前向きに生きる勇気なのかもしれない。


召しませ、感謝祭

2006-11-12 15:58:03 | 召しませ


 10月はハ~ロウィンで盛り上が・・・れませんでしたが(不完全燃焼)
 12月のクリスマスまでイベントは何も無いとお思いで?
 ノンノン。いけませんねえ。
 11月第4木曜日はアレですよ。

 感 謝 祭 ☆^(o≧▽゜)oニパッ

  感謝祭とは・・・・何ぞや。
 Thanksgiving Dayと呼ばれ、アメリカ合衆国とカナダカナダの祝日のひとつです。
 アメリカでは11月の第4木曜日カナダでは10月の第2月曜日になっています。
 生粋の日本人であるにも関わらず、私は第4木曜日の方の感謝祭でお祝いをします(都合のいいことに祝日だしね)
 なぜか?
 海外ドラマ「フレンズ」が好きだから(そこかい!)
 
 アメリカの感謝祭。
 それはイギリスからマサチューセッツ州のプリスマ植民地に移住したピルグリム。
 彼の最初の収穫を記念する行事である言われてます。
 その年1620年の冬は全然収穫がなく、餓死者も多く、近隣の先住民ワンパノーアグ族に助けてもらいつつ冬を越す。
 翌年の秋はめっちゃ豊作だったので、ピルグリムがワンパノーアグ族を招待。
「去年はありがとね」と神の恵みに感謝して共にご馳走したことが始まりとされてます。
 現代ではそういう伝統的な意味合いより。
「家族で集まり団欒の時を過ごし、日々の糧があることを神に感謝する」って意味合いが強いと思いますけど。
 で、丁度この頃TVではフットボールがやるので、男共はTVに齧りつき女性陣は慌しく料理・・・みたいな感じですかね。百貨店のメイシーズが巨大なバルーンパレードをするので、それも名物のひとつです。
 
 で、感謝祭の食事です
 まずはスタッフィングと呼ばれる角切りしたパン。
 
もしくは詰め物をした七面鳥
 スタッフィングは、パンを角切りにしてオニオンなどを混ぜてスープストックで和えるのですが・・・色がねえ、ちょっとエグい。だからセピは七面鳥派です。
 切り分けた七面鳥(ゴクッ)
 何にでも合う万能ソースグレービーソースクランベリーソースを添えて食べます。キャー
←これがグレービーソース
 関係ないけど、グレービーソースってイギリス特有のものだと思ってましたが・・・違うんですのう。
『おちゃめな双子』ってシリーズ本が好きで、その中のフランス語教師通称マドモアゼルが、
「イギリスに来た頃はこのソースが苦手だったけど、今はとても美味しいわ。」
 と言うシーンがあったものですからw

 さて副菜。
 まずはグレービーソースをかけたマッシュポテト
 サツマイモの料理(これもマッシュ?なんか澱粉質ばっか)
 さやいんげんのキャセロール(硬めの肉を野菜や調味料と共にとろ火で煮込んだ料理のこと。鍋と同じ)などが一般的。
 デザートは、アップルパイパンプキンパイが主流。
 感謝祭で秋の実りと考えると、どうしてもパンプキンパイに傾倒してしまうセピ(笑)
 でも実はアップルパイだと自動的に苦手なシナモンが入ってくるから(後フルーツ嫌いだから)、だから断然パンプキンパイなわけです☆てへ

 昔は、七面鳥=クリスマスディナーと思ってたんですが。
 起源を考えると、いかにも感謝祭メニューなんですよねえ。
 ただ問題は、日本にいて感謝祭ディナーが食べられるところがあるのか?ということ。
 ここはアメリカじゃないし、七面鳥まるまる売ってないし、オーブンないし(←致命傷)
 日本で食べさせてくれるとこあるのかなぁ・・・と検索したら。
 ありましたよ!
 ヒルトン東京で!!
 しかもキチンと11月23日。
 思った程高くないランチとディナービュッフェでした。
 早速行ってみねばε=ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 って、23日・・・・。

 給料日前日ぢゃん!! Σ(゜д゜;) ヌオォ!?


約10分間の物語(ショートショトショート)

2006-11-11 23:04:38 | ショートショートショート


 起きて時計を見たら、物凄い時間だった。
 さあ、どうしよう?
 力なく枕に顔をうずめる。
 まあ、とにかく落ち着こう。
 今日は何曜日だっけ?
 えーっと・・・・そうだ水曜日だ。
 そうそう、昨日誘われて飲みに行って・・・帰ったの遅かったんだっけ。
 駄目だなあ、やっぱり平日に飲むのは止めよう。絶対今顔がむくんでるわ。でもどうしても話したいことがあるって言われて仕方無く。いや、でも今後はそれでも週末まで待ってもらおう。金曜日の仕事の後とか。
 うん、そうしよう。

 会社行くの・・・面倒臭いなあ。
 今から欠勤連絡して休みにしちゃおうか。
 うわっ休みたい。
 休みにしちゃって、のんびり寝ちゃったりして。
 で、一日中ず~っとTVとか見ちゃうの。
 見たい映画とか溜まってるし。
 あー、どうせなら映画見にいっちゃおうかな。平日だから混んでないだろうし。最後に映画見たのっていつよ?もう大分経つよなあ・・・・ああ、前彼とか。確か映画見て食事して・・・しかもどっちも最悪だったんだよねえ。彼とか映画中に寝ちゃうし。眠いんだったらデートなんかするなっての。珍しく逢いたいって向こうから言ってきて、会って別れ話とかありえないから。何で男って、別れ話になると悪者になりたがるんだろう。「君は悪くない」とかさ。後で自分を責めないように?そういうのって絶対優しさじゃないと思う。
 ・・・ま、そんなことはいいんだ。問題は今日会社行くか行かないかだわ。
 いっそ、遅刻して行くか。
 でも遅刻だと何か白い目で見られるし。午後出勤した後が気詰まりなんだよねえ。
 それと、何で遅刻したかっていう言い訳がねえ・・・やっかい。
 病気って手もあるけど・・・午後一杯体調悪そうにしなきゃいけないわけで。面倒くさいなあ。
 絶対仕事しているうちに、遅刻したことなんて忘れちゃう。それで「あれ?今日体調悪いってことだったけど、元気そうだねえ」なんて言われたら!取り繕うの難しいじゃんねえ。
 やっぱ中途半端はよくない。行くなら行く、休むなら休むだわ。
 
 あー・・・まてよ、私昨日ブラウスにアイロン当ててないんじゃないの?
 げー、アイロン当ててないくしゃくしゃのシャツなんかで出勤出来るかっての!
 なんでウチの会社って制服なのよ~。面倒くさいなあ。私服だったらめっちゃ楽なのに。
 ロッカーに何枚か入れときゃ良かった。洗濯して乾かしたまではいいけど・・・全部アイロン当てようと思ってそのまま昨日寝ちゃったんだっけ。
 アイロン当てて会社行ってってなると・・・駄目完全に遅刻。無理。
 やっぱ休むかあ。
 そうすると、体調不良が無難だよねえ。生休とかって言ってみるとか。でも電話して出た人が男性社員だったら言えなーい!生休っておかしい。なんで事前に言って取ることになってんの?不順な人とか困るじゃん。気遣いは嬉しいけど、全然的外れなんだよねえ。ニーズに応えてないっていうか。
 まあ、風邪ひいたって言うか。
 二日酔いも体調不良と変わらないさ。まったく全部嘘ってわけじゃない。
 よーし、今日は休み休み。
 もう一眠りしようっと。

 待って。
 あたし後どれくらい有給残ってたっけ?
 3日か・・・2日だよね。
 3日だったらいいけど・・・2日だったらマズい。旅行行く約束してたじゃん。
 日給で割って・・・多分1万ちょいは給料から引かれるってことだよね。
 うわっ、それヤバい。先月ちょっと使いすぎちゃったんだよな。今月の給料で相殺しようと思ってたんだもん。ボーナス出るのってまだ先だし。
 どっちだったっけ~。
 3日?2日?
 聞きたいけど、それ不可能だし。あーどっちだっけ。何で手帳に書いておかなかったんだろう。失敗したなあ。今度絶対確認して聞いておこう。
 
 ・・・・・・。
 ・・・・・・。
 ・・・・・・。

 しょうがない。
 起きるか。
 化粧に手を抜けば、ギリギリ間に合うもんね。
 
 あーあ。


探し物は何ですか~

2006-11-08 22:33:33 | Weblog


 探しモノが、本当に物だった場合。
 探しつかれ忘れはて、概ね年末大掃除くらいにいきなり「こんにちは☆」と現れる。
 ((o(>皿<)o)) キィィィ!!
 しかしセピの探しものはモノではありません。
 愛・・・えーウソです。
 適当言いました。(適当なんかい)
 ずっと探しているもの・・・それはです。
 小さい時聞いて、タイトルもミュージシャンも名が分からねど歌だけは知っている。
 そんな曲がいくつかあります。
 CDショップに行って歌えばいいんですが。
 大概洋楽の為、店頭で「フンフ~ン♪」と鼻歌で歌うハメに。
 それはいかにもはぢゅかしー(/ω\)

 せめて歌のタイトルだけでも知っているもの・・・となると。
 以下の二つ。
・ Stay
・ Why does the sun go on shinning

 どちらも女性ボーカルです。
Why does the sun go on shinning」は多分昔懐かしい曲になるのではないかと。70年代とか80年代とか?そのアタリなのかなあ・・・。
 Stayは多分有名な曲・・・なんだと思いますが、知っている人が回りにおらじ。
 ♪Stay~With~me
 と高音で始まるのですが、このmeのところがミィ~イ・・イ~と音が変わるんです。真ん中のが高くなる。
 サビがド頭で、いきなし低くAメロが始まる。
 凄いハスキーな女性の声で、Aメロを歌っている時はちょっとドスが効いてる(笑)
 いかんせん。歌詞が分からん。メロディーしか分からんので、説明が出来ない~~(涙)

 おや?これかも?と思った方。
 ぜひとも教えて下さい。
 もう10年以上探しています(でもCDショップで歌っていまちぇん☆)

 余談ですが、この前探していた曲(しかもピアノ曲)を見つけましたよ。
 エリック・サティの3つのグノシェンヌ
 何せ中学時代にNHKのラジオドラマのバックにかかっていたってだけの記憶です。
 店頭で歌うことも出来ず(ピアノ曲だし)
 しかして勘で、サティっぽいな・・・と思っていてネットで視聴。
 見事どんぴしゃ☆アタリました。
 当然即買い。やった~www
 現行書いている小説のテーマソングになってます。
 サティって、どこか不安を掻き立てるような、ちょっと哀愁のあるメロディが素敵なんです。
 ピアノ奏者としては、ちょっきり異端児?なところもgoo。

 さらにさらに余談ですが、オペラのワンフレーズだけ知っているとかもあるんですよう。
 何ていうオペラなのかは分からじ。
 歌うことは出来ますが・・・途中の高音もう出ないからっ!!
 楽譜読めないって辛いですネ・・・とほほ


最高のホメ言葉

2006-11-07 22:18:00 | Weblog


 少し前まで嬉しかったホメ言葉は
「お前といると退屈しない。」
でしたw
 現在、何よりうれしいホメ言葉は
「一緒にいると心が落ち着く。」
です。
 こんな破天荒な私が癒し系?
 いやいや、そんなんじゃないだす~。

 何かショッキングな出来事にぶち当たった時、人って混乱するでせう。
 で、ともかくどうにかしたくてSOS発信するわけですね。
 ゆえにセピの携帯が鳴る。
 問題を話している間に気持ちが落ち着いたり。
  見えなかった何かに気付いたり。
 行動の前にワンテンポ置くことが出来るわけで。
 セピが出来るのは、出来事を出来事として整理してあげるだけ。
 後はただ、黙って聞くだけ
 本気になって聞くだけ。
 ホント、それだけです。
 選択肢を提示したりもしますが、何をするのかどう選ぶのかを決めるのはその人本人でないと。
 結局人は、「自分がしたいこと」をするのが一番「後悔がない」と思うのです。たとえそれが世間から見て最善の策でなかったとしても。

 誰かが私といて、自然体でいられる。
 それは何よりうれしいことです。
 肩肘を張らずに、ただ素直な自分でいることって結構難しい。
「心が落ち着く」と言うその言葉こそ、私を癒してくれるのです。