たまにはこんな試みもよいかと思い。
物語風にお届けいたします第十一弾。
寝台に横になり つらつらと夢の後味を噛み締めていたら 思った以上に時間が経ってしまった。 だらけた体を引きずりだして ブランチを食べに街へ繰り出す そこは森の中にひっそりと建つ 閑静なカフエ ここのチーズオムレツが 最近の僕の流行なのだ オムレツを待つ間 聴くともなしに 隣のカップルの会話が聞こえてくる 「私は役職にいるわけじゃないけど それでも指導したり資料作ったり 本来の仕事じゃないことまで 何でもかんでも頼まれるの。 でもそれに対して何でも はいはい言っていたら どんどん自分が苦しくなってくる。 そんな職場なのよ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。」 「あの子は会うたびに いっつも違うことを言っているの。
昨日は黒と言っていて 今日は白と言っている。
でも本人は矛盾しているなんて思ってない。
ただ気分でどんどん話しているだけ。
でも付き合わされる方はたまったもんじゃないわ。
それでも指摘すると
烈火の如く怒るのよ。 じゃあ私にどうしろっているの?
そう思うじゃない。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだね。」
「楽しい時間を過ごしていても 時折少し淋しくなることがあるの。 それ古い傷跡を爪で引っかいて 滲む痛みに感じ入る・・・。 そんな少し自虐的な感傷なの。 でもそれは あんまりよくないこと。 よくないことだと分かっていても それでも目を逸らせない 不思議な力があるのよ。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 「結局貴方・・・・別れるつもりなのね。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん。」 不意に 僕の胸に鋭い痛みが走った。 それが 彼の痛みなのか彼女の痛みなのか 分からないまま 少しぬるくなった檸檬水を ゆっくりと僕は飲み干した。 |
久しぶりに行ってきました。
下北沢。
演劇経験がある大学生は、一度は行ったことがあるはず。
懐かしい町並み・・・漂う香りも店構えも何もかも、本当にまったくあの頃と同じ。
行き交う人さえ同じように見える。
が。
行きたかったカフエに行ってみたら・・・。
見事につぶれていました。orz
まあ・・・いいですわ。
友人とぶらーりぶらーり歩きながら、素敵な店を見つけましたし。
愛好家ご垂涎の燐寸を買いましたし。
路地に入り込んで艶やかな町並みを撮りましたし。
←ながーい坂がまたd(>∀<)b
雷雨が去った後の空って、なんてあんなに瑞々しく美しいのでしょうねえ。
自分の中の、色々なものも一緒に流されていったような。
そんな晴れ晴れとした午后のひとときでしたw