むかし
むかし
仲良しだった
ヒト
に
「ワタシたちって
上手くいってるよね〜」
と
ヒロイン気取り
で
訊ねたら
「たまたま」
と
ひと言
で
返され
コント
みたい
に
椅子から
転げ
落ちた
後に
たまたま。
だったコトが
証明され
現在に
至るのだが
それは
それで
シアワセ
だったし
感謝している
齢を重ねるに
つれて
たまたま。
の
積み重ね
や
修整
を
愉しんだり
愛しんだり
するコト
が
縁。
と
なるんだろうなぁ
と
日々
想う
目の前
に
在る
2つ
の
姫林檎
外観
は
とても
近しいけれど
きっと
同じ
一本の樹に
生った
ワケでは
ないだろう
こうして
目の前
に
自然
に
並んでいるのも
実は
すごい
マッチング
だし
眺めているだけ
でも
もちろん
くいしんぼう
が
頬張れば
あっという間に
このセカイから
消えていくんだよね
足並み揃う
のも
みずみずしい
のも
ほんの束の間
きっと
あっという間
それなら
どうする?
際限ある時間
を
どう使う?
返事
を
せぬ
頬染めた
林檎たち
に
映る
自身
の
顔
が
きっと
答え
同じ
刻むなら
笑い皺
でしょ
同じ
溢すなら
甘くて
優しい
コトバ
でしょ
と
リンゴの唄 〜サトウハチロー〜
赤いリンゴに くちびる寄せて
だまって見ている 青い空
リンゴは何にも いわないけれど
リンゴの気持ちは よくわかる
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ
あの娘よい子だ 気立てのよい娘
リンゴによく似た 可愛いい娘
どなたがいったか うれしいうわさ
軽いクシャミも トンデ出る
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ
朝のあいさつ 夕べの別れ
いとしいリンゴに ささやけば
言葉を出さずに 小くびをまげて
あすもまたネと 夢見顔
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ
歌いましょうか リンゴの歌を
二人で歌えば なお楽し
皆なで歌えば なおなおうれし
リンゴの気持ちを 伝えよか
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ