今年も大変多くの勉強をさせていただきました。
私がこの世界に飛び込んだのは28年前の30歳。
まだお尻の青い世間知らずの青二才でした。
まず洗礼を受けたのは組織内議員の選挙戦2連発でした。
組織票の10倍以上の得票がなければ落選しますから右も左もわからない青二才でもどんどん使われます。
この当時からお世話になっている大恩ある方から電話がありました。
急ぎお宅に伺うと、おもむろに1枚のラミネートされた紙を渡されました。
その紙には有名な宮沢賢治の詩が書かれております。
『今年は大変な選挙をよく闘ったね、ご苦労さんでした。
これは私からあなたへのプレゼントです。
まだまだ未熟なあなただから、毎日この詩を読みながら精進しなさい』
と、まあ、こんな言葉をかけていただき、その1枚の紙を頂戴してきました。
みなさんもよくご存知の詩ですが、何度読み直してみても、ものすごく意味深い詩です。
私だけが頂戴してはもったいないと思いましたので、あらためてここでみなさんにもおすそ分けさせていただきます。
雨ニモマケズ
宮沢賢治
雨にも負けず 風にも負けず
雪にも 夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体を持ち
欲はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている
一日に 玄米4合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに
よく見聞きし 分かり そして忘れず
野原の松の林の陰の小さな萱葺き小屋にいて
東に病気の子どもあれば 行って 看病してやり
西に疲れた母あれば 行って その稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って 怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や 訴訟があれば つまらないからやめろと言い
日照りの時は 涙を流し 寒さの夏は おろおろ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに わたしはなりたい