わが家の母はビョーキです

心に悩みを持つ人たちが年を追うごとに増えているような感じがします。
精神医学についてのセミナーを受講した際に、講師から１冊の本を紹介されました。
それが今日紹介する「わが家の母はビョーキです」。
これは著者の中村ユキさんの実体験を漫画化したものであり、“統合失調症”（以前は精神分裂症）にかかってしまった母親との生活を明るく（？）わかりやすく解説しています。
文章だけで読んでいたらおそらく憂鬱になってしまうような悲惨な体験を、漫画化することによって薄めることで一般の方々にも広く知ってもらおうとしたものだと思います。

中村さんは“おわりに”でこんなことを書かれています。
「もっと早くトーシツ（統合失調症）の正しい知識を持っていたら、母も私もこんなに大変な状況に陥ることはなかったのだろうなぁーと思うと、後悔と哀しい気持でいっぱいになります。
そんな経緯もあり、たくさんのヒトにトーシツという病気を知ってもらえればと思ったのが、この本を描こうと思ったキッカケでした。」

わが家の母はビョーキです 中村 ユキ サンマーク出版 このアイテムの詳細を見る