朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

「頼朝の死」を見て

2007年04月21日 23時13分14秒 | 歌舞伎・文楽
今日は歌舞伎座へ。なかなか良い天気。
ちょっと羽織れる薄物が欲しいなあ。

昼の部の1幕目を見る。

「當年祝春駒」
曽我物の踊り。別にどうってことはないもの。
中村屋と萬屋(今月は信二郎の錦之助襲名で、けっこう出ている)の
若い世代の顔合わせ。獅童の五郎だが、どうも歌舞伎の手足の動きと調和して
いない感じ。まあ、五郎なんで、どうでも良いのかも知れないが。

「頼朝の死」
前半の3回忌法要の場面と、後半の頼家中心の場面がきっちり別れている芝居。
(前者が仕込みになっている感じ)
青果もので、登場人物(頼家)の心理描写がメインの作品。彼のその後の悲劇を
知っていると、幕切れの一言が痛く感じられる。
梅玉はこういう役が良いなあ。書生っぽい感じの役、とでも言おうか。
「番町皿屋敷」とか。
声も良い。テープで聞く15代羽左衛門の感じかな。
全体の筋と、彼の心理描写(それは歌舞伎としては良いのか、という
問題はあるが)がよく伝わって、感じ入るものがあった。
「家は末代、身は一世」という政子の言葉が重い。
今の時代でも通じるのかなあ。

福助が、やっぱりイマイチ。泣き崩れたときに地の声が出てしまうのだが、
それが普段の作っている声との落差が大きくて違和感がある。
芝翫の政子は流石なんだが、頼家を抑えつけるだけの力は足りない感じ。
歌右衛門の役なんだと思う。

その後はラーメンを食べたり、
山野楽器で広沢菊春の「竹の水仙」を買ったりする。
幸枝若とどれくらい違うか、確認しておきたいところ。
ケレンに変わりはないと思うが。
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