朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

今月も鶴橋へ

2009年07月25日 06時47分25秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は午前中も特に勉強せず、図書館で読書三昧。
午後からは電車に乗り続け(和歌山往復した)、
これまた延々読書。

「沈黙の春」(カーソン)を読んでいるのだが、なかなか進まない。
まあ、仕方ないか。


19時から鶴橋で「雀三郎つるっぱし亭」。

「ろくろ首」(二乗):△

出てきたときの動きがやけに不自然。
(あとで、お茶子をやっているときの動きも)
妙にかくかくしている。
最初の発声が妙に高く、米八のようで気持ち悪かった。

ネタに入ると、そのような不自然さ・気色悪さは特に感じず。
まあ、普通に聞けた。
いくつかオリジナルと思われるギャグ(流れを損ねない)を入れてウケていた。
アホがあまりアホらしくないところはいまいち。


「遊山船」(雀三郎):○

鉄板ネタ。
ただ、今年はまだあまり掛けていないのか、微妙に噛んでいる部分もあり。
「南京豆」の件、
アホはアホで必死に伝えようと手替え品替え説明するところが
上手く設定されており、面白い。

少し速いが、リズムよく2人の会話で進めていくところ、流石。


「蔵丁稚」(雀松):○-

マクラでタップダンスを習いに行った話など。

発端の旦那の呼びかけが、妙に枝雀っぽく感じた。

最初の旦那と丁稚の会話が軽い。
まあ、このネタのメインは丁稚が芝居の真似をするところにあるので、
ここは軽く流すくらいでも良いのかも知れない。

芝居の真似は、個人的には違和感あり。
地の部分が少なく、リズム良く運んでおり良いのだが、
芝居の台詞があまり芝居らしくない。
「役者の声色を使う」くらいやっても良いと思う。

「ええとこやねんけど」の転換からサゲまで、
勢いよく進めていく。

全体に気になるのが、
雀松が「ニコッ」とする表情付けを自分の武器と認識して、
それを多用しているところ。
確かに武器ではあるのだが、やや使い過ぎだと感じた。
サゲの表情付けも、少し違和感がある。


「まんじゅう怖い」(雀三郎):○+

これまた完成品に近いな。

人物の性格付け・分け方が明確過ぎるのは好き嫌いあるだろうな。
私は嫌いではない。

リズム良く「好きなもの」「怖いもの」の尋ね合いをしていく。
「なめくじ嫌い」はいないので、「3すくみ」の話はなし。
「つるつる」怖いと「ざらざら」怖いの会話は、
やはりバカバカしくて面白い。

おやっさんの怪談はきっちり締まり、
バラシで緩和したところでもきっちりウケる。

みっちゃんは(吉朝ほど)「嫌われている」という科白なし。
(「そんなことやっていたら、嫌われまっせ」と直接言うくらい)
「ちょっとした、夕涼みでの遊び」の雰囲気がメイン。
それでもこの趣向が伝わるのであれば、
嫌な人間が登場しない分、この方が良いかな。

皆が集めてきたところでは饅頭の説明なし。
みっちゃんが食べながら言うだけ。
この方がくどくなくて良いかな。
(当然、「蓬莱の豚まん」などもなし)

みっちゃんが死んだと思う連中の会話での「饅頭で暗殺」なし。
これは入れて欲しかった。


けっこう満腹したのだが、トータル1時間40分くらい。
もっとかかっていると思ったのだが、けっこう濃縮されていたのだろう。

満足して帰りました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 既得権を手放さない世代への怨恨 | トップ | それは正論 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

落語・講談・お笑い」カテゴリの最新記事