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※毎週土曜更新を目標にしています。

第15回城北にぎわい亭

2009年09月10日 08時33分41秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は、「城北にぎわい亭」の雀三郎一門会へ行ってきた。
応募して当たったので。

久し振りに関目高殿へ。
昔は法栄寺さんの松喬の会で時々来ていたのだが、
最近はやっていないようだし。

150人分くらいの椅子が並べられている。
当選は120人、ということだったが、
来ているのは見たところ100人前後という感じ。


「延陽伯」(雀太):△-

この人、はっきり喋っているし、
よくウケていたのだが(ネタが面白いおかげと思う)
どうも好きになれない。
何となくおさまった感じ、単調な感じがするのだろうか。
全体に「作っている」「計算されている」雰囲気が鼻につき、
解放感に欠ける。

言葉の分からん女の人の最初の出が、ウケをとりにくる感じでクサい。
ここは作り方が宜しくない。

全体にはっきり喋っているのだけどね。

あと、高座ではないのだが
お茶子として動きがトロい。
「おさまるな!もっと軽く、きびきび動け!」と思った。


「くっしゃみ講釈」(雀五郎):△

久し振りに見た。
相変わらずプラスアルファのマクラを振らない人だ。
雀太とは逆に、私はどうしてもこの人を嫌いになれないところがあって、
あまりウケてはいなかったが楽しめた。

全体に、アホは良いのだが
講釈師やマサはんが落ち着いていないので全体に流れ気味。
あと音痴なのか、覗きカラクリの節がイマイチ。

講釈師の叩きは自然な感じ。
ただ、上下を振って語り過ぎか。
もっと落ち着いて、おさまった感じで語り続けた方が良いと思う。

くっしゃみの出方はまあまあ。
もう少し「堪えて出す」方が、自然な範囲でウケにつながりそう。


「元犬」(雀喜):△-

久し振りに見た。
相変わらずにこやかだが、描写に深みが感じられない。
まあ、そんなネタでもないか。

九雀ベースの「元犬」。
追加でいろいろ入れているのだが、そこに矛盾を作り込んでしまっている。
例.白犬が二本足で立ってお参りしている、という
  ウケをとる設定を入れているくせに、
  後で人間になってから「二本の足で立つのが初めて」てなことを言う。
何だろう、雑なのかな。

まあ、悪くはなかった。
ただこの人、もっと大ネタも演るようだが、
あまり聞けるものになる感じがしない。
それは、この人の人物造型は甘いだろうな、と感じるからだろう。
「元犬」にしても典型的に登場人物を描いているだけ、と感じた。


「猫の忠信」(雀三郎):○+

浄瑠璃マクラいろいろたっぷり。
ネタは以前も見たとおりで、
次郎吉のイチビリぶりが良く、全体の筋を通している。
それもあり、話の流れ・全体の雰囲気がきっちり伝わってくる。
あとはリズムの良さか。
それを作っているのは、登場人物それぞれの自然な気持ちから出てくる
自然な科白なんだと思う。

前回気になった「よう似た」という科白はなく、
「そっくり」と言っていた。
微妙なところだが、語調・口調の強さの違いのせいか、
何となく「違う人」というニュアンスが弱く、違和感はなかった。
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